異世界転生 作:魔導科学
全てに、決着が着いた。
まっ更な大地が、全てを物語っている。
kmで更地になっている場所にポツンと一件だけ、庭付き一戸建て住宅があるから、非常に目立つ。
「有難う御座います。女神様!!そして、従者の方も」
「有難う。リリーお姉ちゃん!」
子供達と修道服の老女が、リリーさんとユカさんに、お礼を言っている。
「リョウ?貴方は、神の遣いだったのね?」
老女は此方を向いて、俺にそんな事を言ってきた。
俺って、神の遣いだったの?
知らなかったよ?
「貴方が、この方達を呼んで下さったのね?えぇ、何も言わなくても分かっています。私はこれでも、神に仕える身。だから、全てを語らなくても、分かっています」
う〜ん?
何かよく分からんが、勝手に自己完結してるよ。
「リョウさん!抱っこさせて下さい!!」と、ユカさんが俺を抱きしめる。
「・・・次は、私ね」と、リリーさん。
すると突然、老女が俺の前に跪く。
「申し訳ありません。貴方が、神だったのですね?神に、仕える身でありながら誤った認識を、お赦し下さい。主よ」
今度は、神の遣いから、主神に格上げされたよ?
もう、好きにして・・・。
「チャッチャ〜チャ〜ン!物語終了!荒廃した世界を更地へとリセットし、悪人共を成敗。貧しい修道院の人々には。庭付き一戸建てを贈り、確かな幸せへと導きました。そんな神の従者に、素敵なプレゼント!!この双六ゲームを何時でも好きな時に永遠に楽しめる権利を獲得しました!おめでとう御座います!神様には、別のプレゼントを用意してあるからね?笑」
なんだろうね?
最後の『笑』が物凄く、イラッとする。
で、何か知らんが俺の手元に一冊の本と、一本のペンがある。
表紙を捲ると、『この本に書いた内容は、この世界で全て現実になる。例えば、変身能力や超能力、武器や乗り物等、好きに設定できる』と、書かれている。
じゃ、何か?
この本に、即ゲームクリアって書いたら、即終了なのか?
と、続きを読んでみると『尚、ゲームに悪影響を与える行為は、禁則事項です』とある。
取って付けたような、内容だな。
まるで『夢を書き込むノート』と『ドリームなペン』じゃないか。
『きまりなんてない、ポーズが異次元でも、それでOK』なんて笑って、チェイ◯ジ!と言って5分だけ変身可能とか書いたら、前世の漫画でアニメになった異次元で戦うヒーローみたいじゃん?
俺なら絶対に、5分なんて制約は付けないけどね。
浜辺で遊ぶ珊瑚達の所に、サイコロが出現する。
「もう時間か〜。パパとカオリママに成長した姿を、見て貰いたかったな」
「せっかく、人型になれたのに残念だね〜」
「主に、この姿をじっくり見せたかった」
「仕方無いよね。じゃ、サイコロ振るよ?」
珊瑚が、サイコロを振ると出た目は2。
「ティロリロリ〜ン!残念!!アナタ達は、ブラック企業の社員となり、社畜として強制労働を強いられる。一回休み」
「オラァ!働け〜!始業時間より早く来て終業時間が来たら、タイムカードを押してから仕事しろ〜!残業代?この会社に、そんなモンは存在しねぇ!!寝てる暇が有ったら、働け!飯食う暇が有ったら、働け!!」
「ピピィ!?」[な、なんて酷い!?]
「クァ〜!?」
「ピィ〜!?」
人型から、ドラゴン、黒子豚、白烏に戻った珊瑚、ポポ、瑞達はブラック企業で地獄の時間を過ごす。
「美味しかった〜」
めぐりちゃんが、店を出るとサイコロが出現した。
「よし!次は、お兄ちゃんの所に行くよ〜!」
めぐりちゃんが、サイコロを振ると出た目は4。
「チャッチャ〜チャ〜ン!貴女は、鍛冶師です!色々な物を作って、販売して大儲け!目指せ、一攫千金!!」
「残念、お兄ちゃんの所には、行けなかったか。・・・フフフ、でもコレはボクの得意分野だね〜。伊達に、ゾンビゲーム内で武器を作ってないよ?」
「チャッチャ〜チャ〜ン!ミッションクリア!貴女は、ゾンビを倒して生き残りました!景品を獲得!!この世界で何回でも召喚可能な、ゾンビ兵士100体セットを手に入れました。必要な時に、使ってね?サイコロを振って下さい」
「ゾンビ兵士ですか。まぁ、戦闘なら使えますかね?次が戦闘かどうかは、分かりませんが」と、クイッとメガネを上げながら、ミリィさんはサイコロを振り、出た目は1。
「チャッチャ〜チャ〜ン!貴女は、時代劇の主役に選ばれました。そして、主演女優の権限で、一人だけプレイヤーを指定して、召喚できます。尚、配役の為、ランダムで数人プレイヤーを召喚します。先ずは、召喚したいプレイヤーを指定して下さい」
「では、リョウ様を、お願いします」