異世界転生 作:魔導科学
呼ばれて飛び出て、ジャジャジャジャーン!!
何故か知らんが、また視界が暗転して見知らぬ場所に来てしまった、リョウです。
ついさっき、リリーさんとユカさんに抱っこされたり神扱いされたり、『夢を書き込むノート』と『ドリームなペン』を入手して、さてどんな使い方しようかな?なんて、考えていたんだけど、今度は一体なんだ?
「リョウ様、やっと会えましたね」
「ミリィさん・・・ですか?」
プラチナブロンドの髪を上で纏めて、綺麗な着物姿のミリィさんが、目の前に居る。
「はい。この格好、変じゃないですか?」
「いや、とっても綺麗ですよ!」
綺麗な外人さんが、着物を着るとこんな感じなんだろうな。
「フフ、『銀河の歴史がその瞬間に停止し、全宇宙が嫉妬するほどの究極の美』・・・だなんて。リョウ様は、とても正直な方ですね」と、可憐な笑顔を浮かべるミリィさん。
「・・・ミリィさんは、なぜ此処に?」
「それは、私が時代劇の主演女優だからです。そして、主演女優の権限でリョウ様を召喚しました」
「チャッチャ〜チャ〜ン!貴方は他プレイヤーに、召喚されました。尚、ランダムで、他の参加プレイヤーも召喚されます」
俺が召喚されたってのは、今聞いたよ。
で、更に新しい情報だ。
他のメンバーも、ランダムで来るらしい。
いっその事、全員集めて此れからどうするか聞くか?
思い立ったが吉日、『夢を書き込むノート』と『ドリームなペン』を使用し、全員を此処に集める。
カオリ、リリーさん、マリーさん、ユカさん、ネアさん、ゴモリーさん、珊瑚、瑞、ポポ、めぐりちゃん。
此れで、全員集合だな。
「ピピィ!?ピギィー!」[パパ!?助けてくれて、有難う!]
「珊瑚?一体どうした?何があった?」
「ピピィ、ピピピピィ、ピギィ〜、ピィ!」[さっきまで、瑞ちゃんと、ポポちゃんと一緒に、ブラック企業で社畜として、強制労働させられてた!]
「・・・よし、ゲームセンターの責任者を修正してやるか、汚い花火にしてやろう」
「そうね。ピィちゃん達を、酷い目に合わせた報いを受けるべきね」と、話を聞いたカオリが殺気立つ。
「リョウ様。修正や花火にされるのは、困ります」
「何故ですか?ミリィさん」
「このゲームセンターの総帥は、私の父です」
「は?シュウさんが?」
道理で、ゲームシステムのナレーションとか物語の内容が、転生者絡みだと思ったよ。
「でも、ウチの大事な娘が酷い目に遭ったんですよ?文句の一つくらい、言わせて貰いたいですね」
「文句を言うのは構いませんが、修正や花火は止めて下さい。母もミラも悲しみます」
「分かりました」
仕方無い、本当なら修正して、汚い花火にしてやろうと思ったけど、相手がシュウさんじゃ駄目だな。
文句だけで、我慢しよう。
「ビィ!」[パパ、カオリママ、良いの。此れは、あくまでもゲームなんだから、仕方無いよ。でも二人共、怒ってくれて有難う!]
うん、やっぱり修正しよう。
こんないい娘を、ゆ゛る゛さ゛ん゛!
「リョウ?ピィちゃんも、こう言ってるから、文句だけにしておきなさい?」
「ハハハ?!いやだなカオリ、俺は何も考えてないよ?」
「リョウ?目が、笑ってないわよ?」
「リョウ様、珊瑚ちゃんたちの事は、本当に申し訳ありません。いくらゲームとは言え、度が過ぎていました。父には、私からも言っておきます」
ミリィさんにまで謝られたら、矛を収めるしか無い。
取り敢えず、気を取り直して。
「さて、みんな集まったので聞きますけど、まだゲームを続けますか?それとも、一旦終わりにしますか?」
「リョウ?私は、まだ景品を貰って無かったのよ?」と、ネアさん。
「そうですね。いっぱい楽しんだので、私は一旦終了でもいいです」と、ゴモリーさん。
「・・・この話を終わらせてから、終了にしたらどう?」と、リリーさん。
「私は〜、まだ続けたいかな〜」と、マリーさん。
「そうですね。まだ、他にも色々ありますし、このゲームもセーブ機能があるから、何時でも再開できますからね」と、ユカさん。
「私は〜、鍛冶の最中だったんだけどね?目指せ、一攫千金だったけど、お兄ちゃんが終わりって言うなら、そうする」と、めぐりちゃん。
「ミリィさんは、如何ですか?」
俺は、ミリィさんに問い掛ける。
「私としては是非とも皆様と一緒に、この話を終わらせたいです」
「ピィ〜!」
「クァ〜!」
「ピィ?」[後、ポポちゃんと、瑞ちゃんが、人になった姿をパパに見せたかったって言ってるよ?]
なるほど?
では、こうしよう。
「え〜、皆様の意見から、この話を皆でクリアしましょう。珊瑚と瑞、ポポは俺の能力で人に変身させるよ」
テッテレー!『夢を書き込むノート』と『ドリームなペン』
某青いネコ型ロボットが喋っているかの様に、俺は脳内再生させつつ、ノートとペンを使う。
「パパ、有難う!カオリママ見て、私の姿!」
おお!珊瑚が、とってもカワイイ!?
間近でみると、破壊力抜群だな。
「珊瑚ちゃんが、パパ呼びだから、僕はお父さんかな?お父さん、有難う!ご主人〜、見て〜!!」
そう言って、ユカさんの方へ駆けていく。
色黒のポポも、かなりの美少女だな。
そして、僕っ娘。
めぐりちゃんと、被るね。
「主、有難う。でも、いくら美しいからと言って、嘗め廻す様に私を見つめるのはよくない」と、真顔で言うのは瑞か?
アルェ〜?
何か誰かと言ってる事が、被るんだよね?
後、そんなに見つめてないからね?
・・・本当だよ!?
カオリと珊瑚が、お互いに腕を組みながら此方にやって来た。
うんうん、仲のいい姉妹にしか見えないね。
「主、私も。でも、ちょっとでも心拍数が上がったら、通報する」と瑞が、俺の腕に抱き着いて来る。
「は、鼻血が、危険で危ない」
「リョウ?分かってるわよね?デレデレすんなよ?」
カオリのプレッシャーが、凄い?!
「あ〜!瑞ちゃん、ズルい〜!パパ、私も〜!」
「お父さん、ポポも突撃〜!!」
ポポが、俺の背中に抱き着く。
背中と両腕が、幸せいっぱい。
しかし、心拍数が上がれば通報される!?
何だろ?
此処は、天国か?それとも地獄か?
カワイイ娘たちに抱き着かれ、俺は幸せいっぱい。
しかし、それをドス黒いプレッシャーを垂れ流しにしながら眺める、マリーさん以外のメンバー。
マリーさんは、変わらず笑顔なんだけどね?
でも、その可愛い笑顔が、今はちょっと怖いんだよね。