異世界転生   作:魔導科学

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「リョウ様、訴えますよ?私も、お願いします」

 

ミリィさんが、メガネをクイッと上げながら言う。

 

「リョウ〜、顔がだらしない〜。後で、私も〜」と、マリーさんが宣言。

 

「ちょ、ちょっと?マリーさん!?そ、それなら私も、後で抱き着くんだからね!」

 

ネアさんも、参戦希望する。

 

「うふふ。私も抱き着きたいけど、さっきのおデコ、コツン!があるから、今は我慢します」

 

ゴモリーさんは、珍しく暴走せず此方を微笑みながら眺める。

 

「そう言えば、ゴモリー!さっきリョウと、急接近してたわよね?抜け駆けは無しって言ったでしょう?」

 

「でもネアさん、アレはリョウさんがした事で、私は何もしてませんよ?」

 

「キィー!じゃ、私もリョウにおデコ、コツン!って、してもらう!!」

 

「え〜ん!ボクが抱き着く所が無い〜!じゃ、仕方無い、腰に抱き・・・」

 

「めぐりちゃん!?それは、駄目よ!?ちゃんと、順番を守りましょう?」と、ユカさんが顔を赤らめながら注意する。

 

「・・・リョウ、今は元に戻って大きくなった。だから、今度は私を抱っこしてもらう」と、リリーさんが呟く。

 

「あ〜、お姉ちゃん、それイイね〜!じゃ〜、抱っこしておデコ、コツン!かな〜」

 

と、マリーさんが更にハードルを上げてくる。

 

「主、心拍数が上昇してる。通報するのは、許してあげる。けど、お仕置きだよ?痛いのと恥ずかしいの、どっちが好き?」

 

俺は、お仕置きされるより、する方が好きだなんて、口が裂けても言えない。

 

言っちゃいけない!!

 

『変態よ、紳士であれ!紳士よ、変態であれ!』の精神を、忘れてはいけない。

 

後、コレガ続くと薄い本の展開になりかねないから、早く駆け抜けないと。

 

と、悩んでいると「ちょっと、彩刃さん!?貴方、仕事中に一体何をやってるんですか!?」と、甲高い声でギャアギャア喚く町奉行所の同心が、近寄って来る。

 

「全く!こんな往来で、若い娘を侍らせて穢らわしい!?だから貴方は、万年昼行灯なんて、言われるんです!!しっかり、仕事して下さい!」

 

「は、申し訳ありません。この娘達が、足を挫いたと申すもので、手を貸しておりました次第で・・・」

 

「そんな言い訳、しなくて結構です!ほら、早く市民の皆様の安全を見回って下さい!!行きますよ?皆さん」

 

そう言って喧しい同心は、部下を連れて何処かへ消えていった。

 

行きますよ?ザ◯ボンさん、ドド◯アさん的な感じに見えたのは、俺だけか?

 

「チャッチャ〜チャ〜ン!貴方達が居る世界は、江戸時代。そして貴方達は、表の稼業をこなしながら、裏で晴らせぬ人の恨みを金で晴らす、闇稼業をしていると言う設定です!目指せ!必殺闇稼業!!」

 

道理で、さっきの同心は、必◯シリーズっぽいなと思ったよ。

 

取り敢えず、『夢を書き込むノート』に珊瑚達を苦しめたブラック企業の奴等を、この物語に全員召喚。

 

後は、配役なんだけど・・・。

 

「ミリィさん、ユカさん。ちょっと、よろしいですか?」

 

「どうしました?リョウ様」

 

「なんでしょう?」

 

「実は配役の件で、ご相談が」

 

「このノートとペンは、双六世界の設定を、変える事が出来るそうなんです。その能力で皆さんを、此処に呼びました」

 

「そうなんだね〜!お兄ちゃん、凄いの手に入れたね?じゃ、お兄ちゃんがタキシード着て、マスク着けたら・・・」

 

「おっと、めぐりちゃん?其処から先は駄目だぞ?」と、俺は止めに入る。

 

「・・・リョウが、ピンチになってギリギリに出てくる?」

 

「そして、薔薇を投げ付けて『今だ!!セー◯ームーン!』とか言って、トドメを刺させる?」

 

しかし、リリーさんとカオリが、ノリノリで話に加わる。

 

「折角、止めたのに・・・。まぁ、時代劇だし、俺の格好は同心だからね。俺の獲物は、この腰にある奴だな」

 

そう言って、俺は刀の柄に手を置いた。

 

「俺が考えてるのは取り敢えず、珊瑚達を苦しめた連中を、大黒屋と甘い汁を吸う大名にして、成敗が良いと思うんです」

 

「なる程。で、私たちの配役と言う訳ですね?」

 

「リョウ様。私は、芝居小屋の役者が、いいでありんす」と、妙な言葉遣いでミリィさんが言う。

 

「そうですね。私は町医者にしましょうか」

 

「なら、僕は助手やる〜!」

 

ユカさんは町医者、ポポは医者の助手か。

 

「ボクは、鍛冶屋かな〜」

 

めぐりちゃんは、自分の得意分野と、さっきの続きで鍛冶屋か。

 

「なら〜、私は、奥さん役〜」

 

「ちょっと、待った!!」

 

と、マリーさんとネアさんが、熾烈な言い争いを始める。

 

「リョウさん、私の配役は近くに住む情報屋で、お願いします」と、ゴモリーさんが、珍しく大人しい。

 

「そうすれば、私は常にリョウさんを、見てられますね」

 

「常に、監視状態は怖いですけど、では瓦版屋とか何でも屋とか、如何ですか?」

 

◯殺シリーズは、何でも屋とかが、仕事を引き受ける役だったな。

 

 

 

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