異世界転生 作:魔導科学
演奏が終わり、俺は前世の事を思い出していた。
あのアニメは、ハァハァしながら観ていたな。
いやね?
だって、サービスシーンとか、本当に多かったからね?
使ってる声優さんも凄く豪華だったし、もうね声だけで、どんぶり飯3杯はイケるね!
「・・・リョウ?」
「な、何かな!カオリくん?」
「なんで、くんなのよ?」
カオリが冷たい目で、俺を眺めてる。
その瞳は、まさに冷凍ビ◯ム並みの威力!?
「まぁ今は、私たちが居るからね」
「うん。有難う」
そうさ!
今世の俺は、前世と違って滅茶苦茶イケメンで、超モテモテだもんね!
・・・色々と、大変だけど。
「・・・リョウ、どうだった?」
「とても素晴らしい歌声と演奏、そして舞でした!」
あれ?
そう言えば、リリーさんの声って誰かに、似てるんだよな?って、ずっと思ってたけど、まさか!?
「あの〜、リリーさん?ちょっと、お聞きしたい事が・・・」
「・・・私は神に、水樹◯々の声にして欲しいと、頼んだ覚えはない」
「でも、本当にそっくりで・・・素敵でした!」
「・・・有難う」
素っ気なく返事をする、リリーさんの頬が赤い。
「こんにちは、リョウ様」
「ミリィさん、とても素晴らしい舞でした!」
「有難う御座います」
赤いメガネをクイッと上げながら、答えるミリィさん。
「リョウ〜、お腹空いた〜」
「マリーさん、お疲れ様です。とても素晴らしい音色でした!」
「うふふ〜、有難う〜」
「チャッチャ〜チャ〜ン!無事、物語を終了しました!なかなかの必殺っぷりでしたね!では、ゲームに戻ります」
ナレーションが流れ、元の双六世界に、戻った俺達。
時間を見ると、あれ?
数時間しか、経ってないよ?
此れが、ご都合主義って奴か?
まぁいい。
取り敢えず、一回外に出よう。
「一回、外に出ようと思いますが、宜しいですか?」
「うん〜、いいよ〜」
「はい。そうですね」
「ピィ!」[ちょっと疲れた!]
「クア〜!」
「ピィ!」
「そうね。一度、外に出ましょう」
「リョウさんが、戻るなら私は、何処までも着いて行きます!」
「ちょっと、ゴモリー?取り敢えず、戻りましょう」
「・・・疲れた」
メガネをクイッと、上げながら「帰ったら、父に連絡してみます」
「お兄ちゃん、面白かったね〜!」
さ〜て、問題です。
一回、外に戻りましょうって言ったのは俺ですが、他の台詞は誰かわかるかな?
・・・正解は?
マリーさん、ユカさん、珊瑚、瑞、ポポ、カオリ、ゴモリーさん、ネアさん、リリーさん、ミリィさん、めぐりちゃんでした!
正解したアナタには・・・。
特に、何もありません。
ごめんね?
じゃ一回セーブして、外に出ようかな。
目の前に、光学ディスプレイが出現し、『セーブする?』『再開する?』『最初から、やり直す?』と、表示が出る。
俺は、『セーブする?』を押す。
すると、『外に出る?』『続ける?』と出ているので『外に出る?』を押して、ゲームセンターの三階に戻って来た。
「やれやれ、やっと戻って来ましたね」
「そうですね。ちょっと、疲れましたね」
ユカさんと話していると、後ろから抱き着いて来る人物。
「お兄ちゃん!ボク次は、UFOキャッチャーがしたい〜!」
「めぐりちゃん?今日俺は、ユカさんとデートなんだ。ごめんね?」
「ひ、酷い!?幼気なボクに、あんな事やこんな事をしておいて!」
ちょっと、待って!?
本当に、洒落にならないからね?
俺の人生が、真面目に終わりかねないからね?
「取り敢えず、落ち着いて話せる場所に行こうか?」
「お兄ちゃん、そんな事いって、ボクに何する気?」
「いや、だから、話をね?」
「めぐりちゃん?それは、さっきやったよね?」と、ユカさんがファム・ファタルな笑顔を浮かべている。
「リョウ様、ちょっと宜しいですか?」
「何でしょう?ミリィさん?」
「父と、連絡が取れました。今、此処の中に居るそうです。それで、話があるそうなんですが、お時間よろしいですか?」
「ユカさん、すみません。ちょっと、話をしてきます」
「はい、行ってらしゃい」
「それが、此処に居る全員との事です」
此処に居る全員?
それはまた、何で?
「ミリィさん、何故ですか?」
「それは、私から話そう。リョウ君」
現れたのは、身体がガシッとした、髪を後ろで束ねた初老の男性。
「セニョール監督?」
「監督が、なぜ此処に?」
俺とユカさんが、驚く。
「別に君達の後を、着けていた訳じゃないんだよ。たまたま偶然でね。映画の撮影場所を探して此処に来たら丁度、リョウ君たちのライブ映像が流れていてね?それで、シュウさんに連絡したのさ」
「そうでしたか。で、シュウさんは?」
「シュウさんなら、総帥室だな」