異世界転生   作:MSZ-006

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演奏が終わり、俺は前世の事を思い出していた。

 

あのアニメは、ハァハァしながら観ていたな。

 

いやね?

 

だって、サービスシーンとか、本当に多かったからね?

 

使ってる声優さんも凄く豪華だったし、もうね声だけで、どんぶり飯3杯はイケるね!

 

「・・・リョウ?」

 

「な、何かな!カオリくん?」

 

「なんで、くんなのよ?」

 

カオリが冷たい目で、俺を眺めてる。

 

その瞳は、この世界に存在する冷凍魔法を照射するかの如き威力!?

 

「まぁ今は、私たちが居るからね」

 

「うん。有難う」

 

そうさ!

 

今世の俺は、前世と違って滅茶苦茶イケメンで、超モテモテだもんね!

 

・・・色々と、大変だけど。

 

「・・・リョウ、どうだった?」

 

「とても素晴らしい歌声と演奏、そして舞でした!」

 

あれ?

 

そういえばリリーさんの声って、誰かに似ていると、ずっと思っていたけど・・・。

 

まさか!?

 

「あの〜、リリーさん?ちょっと、お聞きしたい事が・・・」

 

「・・・私は神に、禁断的なレジスタンスを歌う、前世の歌姫の声にして欲しいと、頼んだ覚えはない」

 

「でも、そっくりでしたよ!」

 

「・・・有難う」

 

素っ気なく返事をする、リリーさんの頬が赤い。

 

「こんにちは、リョウ様」

 

「ミリィさん、とても素晴らしい舞でした!」

 

「有難う御座います」

 

赤いメガネをクイッと上げながら、答えるミリィさん。

 

「リョウ〜、お腹空いた〜」

 

「マリーさん、お疲れ様です。とても素晴らしい音色でした!」

 

「うふふ〜、有難う〜」

 

「チャッチャ〜チャ〜ン!無事、物語を終了しました!なかなかの必殺っぷりでしたね!では、ゲームに戻ります」

 

ナレーションが流れ、元の双六世界に、戻った俺達。

 

時間を見ると、あれ?

 

数時間しか、経ってないよ?

 

此れが、ご都合主義って奴か?

 

まぁいい。

 

取り敢えず、一回外に出よう。

 

「一回、外に出ようと思いますが、宜しいですか?」

 

「うん〜、いいよ〜」

 

「はい。そうですね」

 

「ピィ!」[ちょっと疲れた!]

 

「クア〜!」

 

「ピィ!」

 

「そうね。一度、外に出ましょう」

 

「リョウさんが、戻るなら私は、何処までも着いて行きます!」

 

「ちょっと、ゴモリー?取り敢えず、戻りましょう」

 

「・・・疲れた」

 

メガネをクイッと、上げながら「帰ったら、父に連絡してみます」

 

「お兄ちゃん、面白かったね〜!」

 

さ〜て、問題です。

 

一回、外に戻りましょうって言ったのは俺ですが、他の台詞は誰かわかるかな?

 

・・・正解は?

 

マリーさん、ユカさん、珊瑚、瑞、ポポ、カオリ、ゴモリーさん、ネアさん、リリーさん、ミリィさん、めぐりちゃんでした!

 

正解したアナタには・・・。

 

特に、何もありません。

 

ごめんね?

 

じゃ一回セーブして、外に出ようかな。

 

目の前に、光学ディスプレイが出現し、『セーブする?』『再開する?』『最初から、やり直す?』と、表示が出る。

 

俺は、『セーブする?』を押す。

 

すると、『外に出る?』『続ける?』と出ているので『外に出る?』を押して、ゲームセンターの三階に戻って来た。

 

「やれやれ、やっと戻って来ましたね」

 

「そうですね。ちょっと、疲れましたね」

 

ユカさんと話していると、後ろから抱き着いて来る人物。

 

「お兄ちゃん!ボク次は、UFOキャッチャーがしたい〜!」

 

「めぐりちゃん?今日俺は、ユカさんとデートなんだ。ごめんね?」

 

「ひ、酷い!?幼気なボクに、あんな事やこんな事をしておいて!」

 

ちょっと、待って!?

 

本当に、洒落にならないからね?

 

俺の人生が、真面目に終わりかねないからね?

 

「取り敢えず、落ち着いて話せる場所に行こうか?」

 

「お兄ちゃん、そんな事いって、ボクに何する気?」

 

「いや、だから、話をね?」

 

「めぐりちゃん?それは、さっきやったよね?」と、ユカさんがファム・ファタルな笑顔を浮かべている。

 

「リョウ様、ちょっと宜しいですか?」

 

「何でしょう?ミリィさん?」

 

「父と、連絡が取れました。今、此処の中に居るそうです。それで、話があるそうなんですが、お時間よろしいですか?」

 

「ユカさん、すみません。ちょっと、話をしてきます」

 

「はい、行ってらしゃい」

 

「それが、此処に居る全員との事です」

 

此処に居る全員?

 

それはまた、何で?

 

「ミリィさん、何故ですか?」

 

「それは、私から話そう。リョウ君」

 

現れたのは、身体がガシッとした、髪を後ろで束ねた初老の男性。

 

「セニョール監督?」

 

「監督が、なぜ此処に?」

 

俺とユカさんが、驚く。

 

「別に君達の後を、着けていた訳じゃないんだよ。たまたま偶然でね、映画の撮影場所を探して此処に来たら丁度、リョウ君たちのライブ映像が流れていてね?それで、シュウさんに連絡したのさ」

 

「そうでしたか。で、シュウさんは?」

 

「シュウさんなら、総帥室だな」

 

 

 

 

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