異世界転生   作:魔導科学

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「お母さん!お兄ちゃんは、悪くないの!悪いのは、ボクなんだよ?ボクが興味本位で、イケナイ事したから、お兄ちゃんが、優しく叱ってくれたんだよ?」と、めぐりちゃんが身悶えながら、頬を染めて説明する。

 

「・・・優しく?何ですって?リョウさん?」

 

「・・・あの、私からも、宜しいでしょうか?」

 

ユカさんが、哀さんに声を掛ける。

 

今、俺は正座中です。

 

何故、正座してるのか?

 

それは、GPめぐりに依る、戦術核使用の為なんだよ?

 

それはもう、連邦の観艦式なんて、一瞬にして消え去る程の威力だったさ!

 

例えて言えば、某スーパーなロボットがいっぱい出てくるゲーム。

 

それに出てくる、スコープド◯グのアサルト・コンバットで、最後に拳銃を撃つシーンがあるけど、アレが決まった感じかな?

 

若しくは、オーラの力で動くロボットで、ちっちゃい妖精ちゃんが『ハ◯パーオーラ斬りだ〜!』と言って、斬撃で戦艦すらも一刀両断する、ハイパーオ◯ラ斬りが決まった感じ?

 

「貴女は、ユカさんでしたっけ?」

 

「はい、ユカと申します。先程、リョウさんから、めぐりちゃんの話を聞きました」

 

何だろ?

 

今この瞬間、俺は周りの人が立ち上がって『おめでとう!』って言いながら、拍手している様な気分だよ。

 

もし、音楽を流せるなら『甘き死よ、来◯れ』が、ピッタリだと思うんだよね。

 

「なるほど、そうでしたか。自分の子供にキチンと教育が出来ていなかった事、とても恥ずかしく思います。本当に、ご迷惑をお掛けしました」と、哀お母さんが、俺に頭を下げる。

 

「いえ自分は、自分の出来る事をしたまでです」

 

「ふふ、有難う御座います、リョウさん。めぐりが、好きになるのも分かりますね。此れはやっぱり、離婚かしら?」

 

今、俺の脳内BGMは、『甘◯死よ、来たれ』から、某オーラ力のロボットアニメの原作者が手掛けた・・・いや、厳密に言えば監督は違うんだが、同じガンダ◯シリーズだ。

 

とにかく、第08小隊の主題歌『嵐の中◯輝いて』に切り替わったよ。

 

「・・・オラァ!さっきも言うたやろが!!娘だけやのうて、ワシのマイハニーまで誑かしやがって、なめとんのかゴラァ!ホンマ、いてまうど!?このクソ野郎!」

 

「あ、あの、お父さ」

 

「あぁん? 自分にお父さんなんて、呼ばれる筋合いはないわ! そもそも自分、何者やねん。関東モンが、めぐりとどないな関係なんか、きっちり説明さらんかい! ・・・説明できへんのやったら、決闘や! ゴラァ!」

 

「アナタ?アナタが今、住んでる此処も関東圏よ?」

 

「お父さん。此処、関東圏だよ?」

 

奥さんと娘から、突っ込まれるお父さん。

 

「おんどれぇ! マイハニーもめぐりも、自分の味方すんのかい! ・・・おのれ・・・ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」

 

えっ!?

 

お父さんが、仮面ライダーBLA◯Kの人みたいに、なってるんだけど!?

 

「・・・変、身!」

 

お父さんの周りが、眩く光る。

 

光の中から現れたのは、全身を包む鈍い光沢を放つ深紅の装甲。

 

左右非対称に走るシルバーのラインは、どこか最新鋭の兵器を思わせ、胸元に刻まれた十字の意匠は暗殺者の系譜を感じさせる。

 

まさに、闇を駆ける忍の系譜と、科学の粋が融合した『鋼の戦士』の姿にみえる。

 

「これはな、めぐりが考えてくれた『仮面ライダーZ◯』っちゅう奴や。けどな、版権問題やら何やら色々うるさいから、◯Xやのうて、『仮面ライダーXYZ(エグゼイズ)』や! どうや? 凄いやろ、自分!」

 

なるほど?

 

リリーさんの魔導アーマーと、同じ様な物かな?

 

「とても素晴らしい、出来栄えですね!」

 

俺は、感心しながら感想を言う。

 

「なんや自分、分かっとるやんけ。・・・せやけどな、それとこれとは話が別や。決闘やからな! 覚悟さらんかい!ほな、行くぞコラァ!とうっ!!」

 

お父さんが、両足を揃えてジャンプする。

 

かなりの高度に達したが、店の天井には大分、余裕がある。

 

広い上に、天井もかなりの高さだよな。

 

「XYZイナズマキック!」

 

掛け声と共に、仮面ライダーXYZが急降下してくる。

 

俺は慌てて、その場から離れる。

 

「逃がさんぞ、ゴラァ!!」

 

着地の寸前、仮面ライダーXYZの足元に、不自然なほど鮮やかな『黄色い物体』が転がっているのを、俺は見逃さなかった。

 

そして、そのままXYZは派手に転んで、後頭部を強打する。

 

「な、何で、バナナの皮が!?」

 

俺は、落ちていたバナナの皮を拾い上げ呟いた。

 

「ぐはぁ!?自分、やりくさったな!もう、堪忍せえへんで!!」

 

「えっ?いや俺は、何もしてないですけど・・・」

 

「これでもくらえ! 十字手裏剣や!」

 

お父さんが膝のプロテクターに手を掛け、鮮やかに引き抜く。

 

最新鋭の兵器を思わせるシルバーの十字架が、鈍い光を放ちながら指先で回転する。

 

「これぞ、忍の奥義・・・! とうっ!!」

 

渾身の力で、手裏剣を放とうとした、その瞬間。

 

「お兄ちゃん、気を付けて!お父さんは超・・・」

 

めぐりちゃんが、俺を心配して、何か言い掛けるが遅かった。

 

お父さんの手から、十字手裏剣が放たれる。

 

そしてどういう訳か、反対方向の哀お母さんの方に向かって、飛んで行く手裏剣。

 

ギリギリ、哀さんの足元に刺さる手裏剣。

 

「ちょお待て、どないしよ!?」

 

焦るお父さん。

 

「お兄ちゃん。お父さんは、超ノーコンだからね?」と、めぐりちゃんが俺の隣に来て、声を掛ける。

 

そして、哀さんが足元の手裏剣を引き抜き、此方にやって来る。

 

「ちょっと、アナタ?危ないでしょう!!こんな玩具で遊ぶなら、もっと広い、人が居ない場所で遊びなさい!返事は!」

 

バシンと、お父さんの頭を叩く哀さん。

 

「すんません!堪忍や!許してぇな!」

 

「リョウさんは?」

 

「はい?」

 

「分かったの?返事は!」

 

「は、はい!すみませんでした!」

 

最敬礼で、謝罪したよ。

 

 

 

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