異世界転生 作:魔導科学
ごめんね〜、素〜直じ◯なくて〜。
俺の頭に、そんな言葉が過ぎる。
この混沌とした現状を、切り拓いたのはミリィさんだった。
「では、判決を下します。因みに、判決方法は、リョウ様を含めて多数決です」
メガネをクイッと上げながら、此方を見る。
俺も、陪審員なの?
拒否権は?
あっ、無い。
・・・そうですか。
そして始まった、陪審員制度と言うなの制裁会。
俺は、席に座り事の成り行きを眺める。
「では、ギルティの方は挙手を、お願いします」
女性陣、全員が手を挙げてるよ。
「では、決まりですね?リョウ様は?」
ミリィさんが、此方に問い掛ける。
「あの、お父さんの肩を持つ訳じゃないですけど、無罪になりませんか?確かに、キャバクラに何度も行って、バレては謝る。それは、ちょっと如何なものかと思いますが、でも息抜きって必要じゃないですか?」
「確かに、生きていればストレスも溜まりますね。ですが、それと此れとは話が違います」
ミリィさんの発言。
「リョウ、私とピィちゃんに、何か不満があるの?」と、カオリ。
「リョウ〜、言ってる事は分かるけど、何回もやってればね〜」
「・・・マリーの言う通り。二、三回なら許すけど、その後のフォローが宜しく無い」とマリーさん、リリーさん姉妹の意見。
「リョウさん?いつも女が、こうやって涙を流すのよ?だから、やっぱり月に代わって、お仕置きね?」と、哀お母さんの発言。
「パパ、私はパパの味方だけど、めぐりちゃんのお父さんの味方は、出来ないかな」
珊瑚からのキツい発言。
「リョウさん!私ならリョウさんが、キャバクラに行っても大丈夫ですよ?その後、『お前が、一番だよ?』とか、『ゴモリー、そう私を追い込むな。ゴモリーがいなくては、困る私だ』とか言って後ろから抱きしめて、イチャイチャしてくれるなら全部、許しますよ?」と、ゴモリーさん。
先ほどの浮気の判定基準とは、えらい違いだな。
「た、確かに、リョウに、そんな事を言われたら、許しちゃうわね」
ゴモリーさんの発言を聞いて、ネアさんは頬を染めながら言う。
「主、私も言われたい」
「僕も〜!でも、ちゃんと、ご主人にも言わないと駄目だよ?」と、瑞とポポが言う。
「ポポちゃん!?わ、私はそんな言葉だけじゃ、赦さないですからね?み、耳元で優しく語り掛けてくれるなら、考えますけど・・・」
ユカさん?
真っ赤になってますが、ゴモリーさんの病が伝染ったんですか?
大丈夫ですか?
お願いですから、帰って来て下さい。
「ユカさん?そんな事で良いの〜?ボクなら、もっと凄い事を要求しちゃうな〜!例えば、ボクの首に犬用の首輪を着けて、それから身体を赤い縄で・・・」
「め、めぐりちゃん!?それは、駄目だ!めぐりちゃんには、まだ早いと思うんだ?」
俺は、必死に止めた。
止めたのに・・・。
「・・・リョウ。確かに、そういうの好きだもんね」
カオリが、ボソッと呟く。
「え〜?そうなの〜?カオリ〜、詳しく〜」
「・・・リョウの話、私も聞く」と、マリーさんとリリーさんがカオリの近くに移動。
「リョウ様、私はメガネが性癖だとばかり思っていました。本当に申し訳ありません。此れから、カオリさんに詳しく聞いて、勉強します」と、ミリィさんがカオリの傍に移動する。
「ちょっと、待って!私もその話、詳しくお願い!」
「わ、私も聞きたいです!!」
ネアさんと、ゴモリーさんまでもが、カオリの方へ流れて行く。
「へぇ〜?お父さん。そんな事、好きなんだ?ご主人、どうする?僕は、別に構わないけど」
「ぽ、ポポちゃん?ポポちゃんには、まだ早すぎる情報だと思うけど?でも、リョウさんが望むなら・・・」
ポポがカオリから話を聞いて、ユカさんに意見を求めている。
「パパって、結構、凄いんだね・・・」と赤面しながら、俺をチラチラ眺める珊瑚。
「さ、珊瑚!?カオリ!お前、大事な娘に何を教えてんだよ!?」
「今の話、聞かせて貰ったわ!更に詳しく!!」
ゴキッ!という音と共に、前世で昔やっていた某オカルト漫画M◯Rに出て来た、キバ◯シの如く叫び声を上げ、超スピードでカオリの元に動く、哀お母さん。
な、なんだってー!!
なんだって、哀お母さんまで参戦するの〜!?
もうね、人類滅亡どころか、俺の人生が滅多滅多状態なんだけど?
そう言えば、お父さんが静かだな?
そう思って、お父さんを見ると・・・其処には変身が解け、さっきの『ゴキッ!』という音の正体であろう角度に、首を曲げたお父さんが、泡を吹いて倒れていた。