異世界転生   作:魔導科学

22 / 150
22

 

外に出るには、ちょっと遅い時間だな。

 

何をしようかと考えて、俺はカオリと街の散策をする事にした。

 

まだまだ、この街は知らない事が多い。

 

面白そうな店を、冷やかすのも悪くない。

 

「カオリ、街を散策しよう」

 

「うん、まだ知らない事が多いしね」

 

カオリは俺のプレゼントした魔導光学ソードを、次元収納に仕舞い返事する。

 

「そう言えば、カオリの次元収納って、どれ位なんだ?」

 

「次元収納は、私の基になった素材がベースだから、リョウの300倍かしら」

 

マジか?!幌車の能力を、そのまま継承してるのか。

 

道理でキラーハウンドを、何十匹も収納出来た訳だ。

 

今後は、カオリの次元収納を借りて狩りをしよう。

 

別に、上手いこと言ったつもりは無いよ?

 

カオリと2人で街を散策していると、道の端に屋台の様な店を発見した。

 

この世界で、屋台なんて珍しいなと思い見てみると、[占いの館]と書かれている。

 

カオリが興味深そうに、店を眺めている。

 

「寄ってみるか?」

 

「良いの?有難う!」

 

2人で、屋台に近付くと「フシュー、プシュー」と、変な音が聞こえる。

 

暖簾を上げて中を覗くと、俺は直ぐに回れ右をした。

 

「カオリ、逃げるぞ」

 

「リョウ、どうしたの?」

 

「アレは、駄目だ!色々な意味で危険が危ない!」

 

「危険が危ないって、おかしいよ?何が、そんなに危険なの?」

 

「取り敢えず、早く行くぞ」

 

カオリを連れて、俺は逃げようとした。

 

しかし時すでに遅し、俺の肩をガシッと掴む、物凄い逞しい手の平が置かれている。

 

「フシュー、いらっしゃい、プシュー」

 

低い低音ボイスが響き、ゆっくり振り返ると、目の前にガスマスクみたいなのを顔に着けた、矢鱈とガタイのいい人物が居る。

 

こ、怖ぇ?!

 

「こんにちは!私達の相性を、占って下さい」

 

カオリは、笑顔で普通に会話してる。

 

俺は、それどころじゃ無い。

 

「フシュー、分かりました、お掛けください、プシュー」

 

「リョウ、座ろう?どうしたの?固まって?」

 

「うん。いや、大丈夫」

 

俺は、緊張しながら席に着く。

 

「フシュー、始めます、プシュー」

 

「はい、お願いします!」

 

店主が、目の前の水晶球に手を翳す。

 

「フシュー、相性は、とても素晴らしい、男性の方は、女性運に混乱有り、プシュー」

 

女難の相ありか、うん、何となく分かる気がする。

 

「リョウ、女性運に混乱って一体、誰に何したの?」

 

「それは、今朝の話の延長か?」

 

そんな事を話していたら、占い師が俺の方を向いて静かに言った。

 

「フシュー、貴方は、前世の記憶がある、プシュー」

 

「いや〜、そんな事は無いですよ?きっと勘違いですよ、アハハ!さ、帰ろう」

 

怖っ?!

 

何で前世の記憶がある事を、言い当ててくるの?

 

俺はカオリの手を取り、逃げる様に屋台を出た。

 

代金は、ちゃんと支払われているから問題無い。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。