異世界転生   作:魔導科学

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カオリの銃を購入後、他の高位の魔導武具が気になり、カタログを眺めてみる。

 

ホログラムで映し出される武具の数々はどれも一級品ばかりで、見ているだけでも飽きない。

 

色々あるな。

 

うん?

 

これは、面白いな!

 

俺は1つの武器を見付けて、カートで取り寄せる。

 

運ばれてきたカートの上には、1枚のタロットカードが置かれている。

 

絵柄は、右側を向いて頭からローブを羽織った髑髏の死神が、肩に大きな鎌を立て掛けているカードで鎌刃の反対方向に一房の葡萄が付いている。

 

死を象徴しながらも実りを示す、その独特な意匠には不思議な威圧感があった。

 

「リョウ? 占いでもするの?」

 

不思議そうに顔を覗き込ませるカオリに対し、俺は不敵な笑みを浮かべた。

 

「いや、このタロットカードは、魔導金属の武器さ」

 

俺は、タロットカードを手に取り眺める。

 

ひんやりとした金属の冷たさと、指先に吸い付くような感覚。

 

直感で、ピンと来た。

 

これは単なる飛び道具ではない、もっと得体の知れない力を秘めた業物だと。

 

俺は、試し斬りの柱を出現させ、タロットカードを宙に投げる。

 

すると、タロットカードは回転しながら宙を舞い、柱を微塵切りにして手元に戻って来る。

 

空気を切り裂く音すら置き去りにするその速度は、まさに驚異的だ。

 

「カオリ、投げてみるか?」

 

「う〜ん、ちょっと怖いカードね。試しに投げてみるわ」

 

新しい柱を出現させ、カオリにカードを手渡す。

 

カオリがカードを投げると、明後日の方向に飛んでいく。

 

カードは彼女の意思に反発するように力なく床へ落ちた。

 

どうやら俺は、カードに選ばれたらしい。

 

このタロットカードは使用者の思念波を読み取り、魔力で飛び回る高位の魔導武器。

 

まるで、サ○コミュ兵器だな。

 

手元に戻ってきたカードの冷徹な輝きを見て、俺はこれを相棒に選ぶことを決めた。

 

俺は、『No.13・DEATH』という、此のタロットカードを購入した。

 

装備が、充実して行くな。

 

折角だから、他の装備品も見てみるか。

 

カタログのページをさらに深く潜り、防御兵装のカテゴリーへと移る。

 

「カオリ、何か欲しい装備品はあるか?」

 

「そうね。モンスターの中には毒液や溶解液を使ってくる奴もいるから、盾が1つ欲しいわね」

 

盾か、なる程。

 

服に特殊な防御機能は有れど、盾がある訳じゃ無い。

 

物理的な飛沫や強酸の類を防ぐには、やはり盾を構えるのが一番確実だ。

 

この際、盾も購入するか。

 

俺はパネルを操作して、防具の一覧を出してみる。

 

色々、出でくるな。

 

鎧兜とか西洋甲冑やマント、工事現場のヘルメットの様な物からゴーグル等、果ては聖闘士◯矢に出て来たク◯スの様な物まで色々あるな。

 

黄金色に輝く鎧に惹かれそうにもなるが、実用性を重視してさらに検索を進める。

 

「こ、これは!」

 

また、俺の趣味が爆発だ。

 

見つけた瞬間に確信した。

 

黒いリストバンドが1つ、トレイで運ばれて来る。

 

「カオリ、コレなんてどうかな?」

 

「リョウ? それ、盾なの?」

 

「あぁ、魔導光学シールドだ」

 

俺は、リストバンドを左腕に着け起動させると、光るラウンドシールドが出現する。

 

青白い半透明の光膜が腕を覆い、物理干渉を遮断する。

 

この盾の凄い所は、魔力の出力を最大に上げると、装着者を中心に球体状にシールドを張れる事だ。

 

球体だから、何処から攻撃されても防げる。

 

死角を完全に封じ込める、究極の個人防壁と言ってもいい。

 

とは言え俺の魔力量だと、全力使用で20秒が限界か。

 

だが、その20秒があればどんな窮地でも切り抜けられるはずだ。

 

「此れは、凄いわね! 私も、其れにするわ!」

 

「分かった、じゃ、此れを2つだな」

 

2人分のリストバンドが手元に揃う。

 

此れで、残金が大分減ったな。

 

だが、それに見合うだけの戦力を手に入れた充足感が、俺たちの胸を満たしていた。

 

 

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