異世界転生   作:魔導科学

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「昨日は、犯罪を未然に防いでくれて感謝する。軍を代表して礼を言う。後、軍から報奨金が出ているから、受け取って欲しい」

 

少佐が、カップをテーブルに置きながら話す。

 

「昨日の連中は、何の為にレントを襲っていたのですか?」

 

カオリが、カップを手に取り質問する。

 

「レント狩りという連中は、知っているかな?」

 

「知ってます」

 

「なら、話は早い。昨日の連中は、レント狩りの組織に雇われた人間だった。金をやるからレントを襲えと、襲撃に成功すれば成功報酬を支払うと言われたそうだ」

 

それから話が終わり、俺は早々に部屋を出る。

 

「リョウ様、何かありましたか?御機嫌が、宜しく無い様ですが?」

 

「すみません。俺は国家権力が嫌いで、此れでも抑えた方なんですが・・・」

 

「そうね、昨日に比べれば大分マシね」

 

と、カオリに言われる。

 

「俺だって日々、成長するさ」

 

「今までのリョウ様から、想像が出来ませんね?一体、どんな状態だったんですか?」

 

「昨日のリョウは本当に、色々と大変だったんですよ」

 

と、カオリが面白そうに、ニヤニヤしながら話し出す。

 

「止めろ?!それ以上、俺を辱めるな?!」

 

・・・辱めを受けた後、俺はカオリと共にリリーさんを訪ねた。

 

「こんにちは」

 

「フシュー、いらっしゃい、プシュー」

 

うん、ゴツい占い師さんが居るね。

 

「リリーさん、なぜ俺に前世の記憶があると?」

 

「フシュー、占い師だから、視える。そして転生者は、此処にも居る。プシュー」

 

自分の胸に手を当てて、そう言うリリーさん。

 

「て、転生者?本当ですか?」

 

「フシュー、嘘を言う意味が無い、プシュー」

 

「じゃ、河野さんが言っていた転生者は・・・。分かりました、リリーさんを信じます。俺も転生者です」

 

それから俺は、リリーさんに転生した時の事を話した。

 

リリーさんが転生した時の神様は、人型では無く光の球だったらしい。

 

そして、転生者が複数いる世界だから、出会う可能性もあると言われたそうだ。

 

「フシュー、転生者を探していた、プシュー」

 

「それは、何故ですか?」

 

「フシュー、好きなアニメが、どうなったか気になる。知ってるなら、教えて欲しい、プシュー」

 

「はい?アニメ?」

 

前世の俺は、アニメオタクで中二病だったが、俺が分かるアニメだろうか?

 

「それで、知りたいと言うアニメは何ですか?」

 

「フシュー、闇戦機 キャリアス。この最終回、プシュー」

 

なん、だと?!

 

聞き間違いじゃ無い、俺のお気に入りのロボットアニメじゃないか?!

 

「因みに、お気に入りは?」

 

「フシュー、レハンルと愛機ミルトカイン、プシュー」

 

「そうですか、俺はシェイミンと、その愛機エンナカハですね」

 

「フシュー、渋い、いい趣味してる、プシュー」

 

「有難う御座います。それで、最終回でしたね・・・」

 

俺が聞いたのは、登場人物とその愛機だ。

 

此れには、結構な拘りがある人が多く、前世ではネット上で議論や考察サイトが設けられ社会現象になり、歌姫と呼ばれるキャラクターの歌が人気で、テレビの歌場番組で取り上げられた程だ。

 

「・・・其処で、割り込んだ五浪が言うんです『此れで、終わりだ!すまない。ミルフィーユ食べたかったな・・・。ご飯大盛りで』って、そして歌姫の歌が流れ出して・・・」

 

リリーさんは、何も言わずに聞いているが時折、手を握り締めたりする。

 

カオリは、欠伸してるね。

 

「で、エンディングの歌の後に『やっぱりラーメンだよな!いや、カレーだろう?でも、俺はピロシキかな?!じゃ、明日に向かって走ろうぜ!』となるんですよ」

 

「フシュー、やはり2人はデキていた、後キャラクターの物真似が上手くて感動した。有難う、プシュー」と、リリーさんが拍手してくれた。

 

 

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