異世界転生   作:魔導科学

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「お帰り、ミラ」

 

「お帰りなさい、ミラ」

 

「はじめまして。今日は、私の誕生会に出席して頂き、有難う御座います。お客様」と、ミラお嬢様が非常に丁寧な言葉と、所作で挨拶する。

 

「初めまして、私はリョウ。そしてパートナーのカオリと、娘の珊瑚です」

 

「こんばんは、ミラさん」

 

「ピィ!」[珊瑚です。宜しく、お願いします!]

 

此方をジッと見つめる、ミラお嬢様。

 

「か、可愛い!もう駄目、我慢出来ない!ドラゴンが娘なの?お兄さん、お姉さんと夫婦なの?珊瑚ちゃん、抱っこさせて?」

 

矢継ぎ早に、質問してくる。

 

ピィ!と鳴いて、ミッシェルさんの膝から、ミラちゃんの元まで飛んで行く珊瑚。

 

「本物は、お姉ちゃんから聞いていた以上に、可愛い!」

 

「ミラ、落ち着きなさい。お客様の前で、はしたないですよ?ミリィは、どうしたの?」と、ミッシェルさんが声を掛ける。

 

「お姉ちゃんは、玄関で待ってた河野さんと話してるよ?サリーも、隠れて待機してるから大丈夫!」

 

隠れて待機って、不審者扱いか?

 

「サリーたら、河野君なら警戒しなくても、大丈夫なのに」

 

やれやれと、息をつくミッシェルさん。

 

「乳母兼、君の秘書としては、放っておけないのさ」

 

と、シュウさんが笑っている。

 

「でも私も含めて娘達も、其処らのゴロツキ程度、簡単に始末できるわよ?」

 

何だか、物騒な単語が飛び出したぞ?!

 

「あぁ、それはよく、分かっているさ」

 

「そんな事いって、私は貴方に一度も勝てなかったのよ?」

 

「ハハハ、それは学生時代の話だろう?」

 

和やかに会話する両親を眺めつつ、娘のミラちゃんが「パパとママは昔、軍人で士官学校時代の同期なんだって。それで、顔を合わせる度にママが勝負を挑むけど、一度も勝てなかったんだって」と、珊瑚を抱っこし愛でながら、俺達に説明してくれる。

 

「ひょっとして、フェンシングとかかな?」

 

「凄い!お兄さん、言ってないのに良く分かったわね?」と、ミラちゃんが驚いている。

 

「何と無く、直感でね。それで、ミラさんやミリィさんもフェンシングを?」

 

「うん。大会では、必ず優勝か準優勝ね。お姉ちゃんは、私より強いのよ」

 

「そっか、羨ましいよ」

 

「それで、お兄さんと、お姉さんは夫婦なの?」

 

俺の隣に座り、俺を見上げるミラちゃんが、そんな事を聞いてくる。

 

「残念ながら違うのよ。私としては、何時でもOKなんだけどね?」

 

カオリが、ミラちゃんに話し掛ける。

 

「えっ?でも、珊瑚ちゃんは娘なんでしょう?」

 

「それはね・・・」

 

カオリがミラちゃんに、珊瑚との出会いを話している。

 

珊瑚は時折、文字を表示して二人の会話に混じっている。

 

「そろそろ、パーティーの準備が出来たかしら?」と、ミッシェルさんが時計を見ると、扉の外からパーンと音が鳴り響く。

 

一体、何だ?敵襲か?

 

と、身構えていると静かに扉が開き「ただいま、疲れたわ」と、プラチナブロンドのロングヘアーの美女が、サリーさんと部屋に入って来た。

 

「この身体で会うのは、初めましてですね。リョウ様。それとも、此れが有ったほうが、宜しいですか?」

 

無表情で、次元収納から赤いメガネを出して掛ける美女は、ミリィさんだよね?

 

髪色と髪型が違うから、誰だか判らなかったよ。

 

「お帰り、ミリィ」

 

「お帰り。河野君は、どうしたの?」

 

「お姉ちゃん、遅かったね」と、シュウさん、ミッシェルさん、ミラちゃんの順番で喋る。

 

「近所のおじさんは、廊下で寝てるわ」と、呆れた様に言葉を発した。

 

 

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