異世界転生 作:魔導科学
食堂に戻った俺は、シュウさんの言葉が気になっていた。
ミリィさんが、俺に興味を持ってくれている?
俺に対して、恋愛感情がある訳じゃ無いだろう。
何せミリィさんには、恋人が居るしね。
「リョウ様?どうかされましたか?」
「へ?いや、何でも無いですよ?」
「そうですか?なら、良いのですが」
ミリィさんの事を考えていたら、ミリィさんに話しかけられ、慌ててしまった。
「そうだ、ミリィさん。明日、リリーさんとマリーさんも一緒に、ボア揚げ屋に行く事になってます。宜しく、お願いします」
「そうなんですか?リョウ様は、リリーさんとマリーさん、何方がお好みですか?」
「いや、何方が好みと言うか、お二人共いい人ですよ?」
「・・・そうですか。ですが、ミラは許しませんよ?」と、ミリィさんがメガネをクイッとしながら俺に言う。
「許しませんって、一体何の話ですか?」
「お姉ちゃん、お兄さんと何の話をしてるの?」
「ミラ、気を付けなさい。リョウ様は狼なのよ?」
「うふふ、分かった。気を付けないとね」と、ミラちゃんが此方を見ながら笑っている。
「そうだ、お兄さん。プレゼントしてくれたフィギュアの中で、お兄さんのお気に入りは、どれなの?」
「どれも好きだけど、一番は【混沌の殲滅師、マジックキャット】ですね」
「確かに、眼帯してて可愛いね!じゃ珊瑚ちゃんは、どれが好きなの?」
今度は、珊瑚に質問している。
「ピピィ」[【破壊大帝、エント】です。エントは本来、とても穏やかなモンスターですが、此の躍動感は素晴らしい。何より、パパとママが保護したモンスターと言うのも大きいです]と、文字を表示する。
「エントを保護?何の話?」と、ミラちゃんが俺とカオリを見る。
「私がリョウに新しい装備を買って貰って、外に出た時の話なんだけどね」と、カオリが話し出す。
皆が、その話を聞いている。
「軍から呼び出しがあって朝、私が迎えに行ったんですよね?」
カオリの話が終わり、ミリィさんが続きを話し出す。
「そうでしたね。一体、何をやらかしたんだと、言われましたね」
「本当に、面会時に何を持って行くか、考えていたんですよ?」
「お姉ちゃん、優しい!」
「私は、罪を憎んで人を憎まず、がモットーなのよ?ミラ」
「それで、囚人の面会時に持って行ける物を、軍に問い合わせていた訳か」と、河野さんが言った。
いや、やっぱり俺の扱い酷くない?
「妬けるな」と、河野さんが呟く。
いや、犯罪者扱いされてる身にもなって欲しいけど?
「ミリィ、アンダーソンは元気だったかな?」
「えぇ、元気だったわ」
「そうか、退役してから随分経つからな」と、シュウさんが懐かしそうにしている。
「アンダーソン君は、貴方の部下だったものね」と、ミッシェルさんが言う。
アンダーソン少佐が、シュウさんの元部下?
何か知らないところで、繋がってるな。
あっという間に時間が過ぎ、誕生日ケーキも食べ終わり、パーティーは終わりを迎える。
「カオリさん、珊瑚ちゃん。今日は泊まって行くんでしょう?だったら、私の部屋に泊まって欲しいの」
「私達は構わないけど、宜しいですか?」
「カオリさん、珊瑚ちゃん。迷惑掛けるけど、お願いね?」と、ミッシェルさんが答える。
「やった〜!カオリさん、後でハニーフラ◯シュについて、詳しく教えてね」
と、ミラちゃんが、何やら不穏な事をカオリに頼み込んでいる。
まぁ、喜んでいるみたいだし良いか。