異世界転生 作:魔導科学
「リョウ君、君は何かやっているね?」
「何かと、言いますと?」
「そうだな。君は何か武術を学んだ事がある?違うかな?」
「多少の心得が、ある程度ですが・・・」
「ふむ?それも使えるな。どうだろう?暫く、撮影に付き合って貰えないかな?」
先程のアクションシーンがOKになり、今度はケーシーにお礼を言うシーンの撮影に入る所で、監督であるセニョールさんに言われた。
「分かりました。俺なんかで良ければ、お願いします」
映画に出演なんて、面白そうな話だ。
「では、次のシーンだ」と、監督から台詞や演技の説明を受ける。
「あ、危ない所を、有難う御座います!」俺が、頭を下げる。
「余計な事を・・・」と、ファム・ファタルが、横を向いて文句を言う。
「こら、そんな事を言っちゃ駄目だよ?助けて貰ったんだから、お礼を言わないと?」
俺が、ファム・ファタルの顔を見ながら諫める。
「フン!何故、私が?」
不満そうなファム・ファタル。
「俺は、ちゃんとお礼が言える可愛いファムが好きだな」と、笑顔でファム・ファタルに言う俺。
「し、仕方無い!有難う、此れで良いか?」
ちょっと、頬を赤らめつつ礼を言うファム・ファタル。
「ふふ、可愛い彼女だ。しっかり守ってやれよ?ゴロツキ共は、俺が兵士に突き出すから、デートを楽しむと良い」と、腕を組んで此方を眺めるケーシー。
「はい!失礼します」
俺が再度頭を下げ、ファム・ファタルの手を引いて離れる。
カット~!
数回のリハーサルの後、本番を一回で終了する。
なかなか、テンポよく撮影が進むな。
「後は、君に紹介して貰った、ボア揚げ屋で撮影だ。撮影許可は貰っている」
「分かりました」
「此方で用意したバスで移動する。其れまで1時間程だが再度、小型カメラで撮影をするから、また自由に周って来てくれ」
「分かりました。リョウさん、良かったら、一緒に周りませんか?」
「分かりました。ユカさんが良ければ」
後1時間位だし、後で皆と合流するから良いか。
「そうだ。お店に行きましょう」と、俺は施設ランドショップを指差す。
外の店とは別に、中でしか買えない品物も多数あり、覗く価値はある。
店の中は、カップルや親子と多数の客で賑わっている。
「可愛い!」
「此方は?」
店内を見て回りユカさんが、ぬいぐるみを手にとって呟くのを聞いた俺は、違うぬいぐるみを手に持って見せる。
「コッチの子も、可愛い〜!」
「そっか、じゃ2つ買おう」
「えっ?」
「記念に、プレゼントします」
「有難う!」
俺は、ぬいぐるみ2つを精算しユカさんに手渡す。
「後は皆に、お土産を買おう」
カオリと珊瑚は、自分達でお土産を買ってるかもしれないが、まぁ俺からのプレゼントだと言って渡せば良いか。
後は、シュウさん達にも渡そう。
一宿一飯の恩を、返さないと。
そんな事を考えつつ、何が良いか品物を選ぶ。
シュウさんには、グラスにした。
酒を飲むのか判らんが、何を飲むにしても使えるからね。
ミッシェルさんには、可愛い置物を手に取る。
多分、喜んでくれると思う。
ミリィさんとミラちゃんは、ぬいぐるみを一つずつ選ぶ。
カオリと珊瑚は、敢えて同じぬいぐるみを一個ずつにして、後はネアさんと、ゴモリーさん、リリーさんと、マリーさん、ボア揚げ屋の瑠璃さんの分のぬいぐるみを一個ずつと、お菓子を河野さんと、弘崎君、ボア揚げ屋さんに一個ずつ購入した。
後は、リリーさんと弘崎君に映画の撮影をしていると、メッセージを送っておく。
リリーさんから問題ないと返信があり、弘崎君からの返信は無かった。