異世界転生   作:魔導科学

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施設ランドから乗車したバスが、宿泊施設の前に停車する。

 

俺はバスから降りて、リリーさん達を迎えに行く。

 

「お疲れ様です」

 

「リョウ〜、何か〜、いっぱいだね〜?」

 

「リョウ、人が増えてないか?」

 

俺が挨拶した後、マリーさんと河野さんに言われる。

 

「実は、映画の撮影に参加する事になりまして」と、バスに乗る際に説明する。

 

「あれ〜、ひょっとして〜、ミリィ〜?」

 

「こんばんは、マリーさん、リリーさん」と、ミリィさんが挨拶する。

 

「髪の色が〜、違うね〜?」

 

「此れが、本来の髪の色なんですよ」

 

「・・・ミリィの本当の姿は、初めて見た」

 

「後、私の家族です」

 

「はじめまして。ミリィの父、・・・シュウ・アスナだ」

 

「母親のミッシェルよ、ミリィがお世話になってます」

 

「妹のミラです」

 

「・・・アスナと言えば、大企業のアスナ?」

 

「アスナって〜、魔導カプセルとかの会社〜?」

 

「そうです。私の両親は、その会社の社長と副社長です」と、ミリィさんが答える。

 

俺が欲しがってたホイポイカプ○ルもどきは、シュウさんの会社製だったの?

 

そういえばミラちゃんのプレゼントを、ミッシェルさんが作ったと言っていたのを思い出した。

 

「リョウ、映画の撮影とは?」と、河野さんに聞かれ「それは、私から話そう」と、シュウさんが代わりに話し始めた。

 

「なる程、分かりました」と、河野さんが答えた所で、ボア揚げ屋に到着する。

 

中では、既に監督であるセニョールさんが来店して、店長と打ち合わせ中だった。

 

「リョウ君、今日集まる人は此れで全員かな?」

 

「いえ、もう一人来ます」

 

俺が、セニョールさんに返答すると店の扉が開き、其処にはマントを羽織って仮面を着けた、コード○アスのゼ○を彷彿とさせる人物が立っていた。

 

「キョウ・ヒロサキが命じる!我を歓迎せよ!」

 

「あ〜、来ました。弘崎君、此方は映画監督のスティーブン・セニョールさんと、映画の出演者のユカさん。此方がリリーさんと妹のマリーさん、シュウ・アスナさんと奥様のミッシェルさん、娘さんのミリィさんとミラさん、施設でお世話になってる河野さんです」

 

「なん、だと?映画の撮影とメッセージで読みましたがリョウさん、スティーブン・セニョールって、あの安心して観ていられるアクション映画で有名な合気道の達人のスティーブン・セニョールですか?!弘崎京です。因みに、今はキョウ・ヒロサキだ!」

 

「・・・ギア○?」

 

「キミは、私が分かるのか?」

 

「・・・好きなアニメの、主人公だった」

 

「では、貴女が?」

 

リリーさんと弘崎君が会話していると、セニョールさんは弘崎君を見つめている。

 

「よし、君も映画に出よう!」と、セニョールさんが弘崎君の手を握る。

 

「はい?」

 

「その格好は次に使うが、今は私服に着替えてくれないか?」

 

「は、はい、分かりました」

 

私服に着替えた弘崎君が再来店してから、演技指導が行われる。

 

俺はユカさんと共に、店に来る所から演技が始まる。

 

 

 

「こんばんは。マスター、お客さんを連れて来たよ!」

 

俺が店に入りながら、店主に挨拶する。

 

「いらっしゃい」

 

ちょっと無愛想な、店主の挨拶。

 

「ファム、此処のお店は凄く美味しくて、お勧めなんだよ」

 

「そうか。リョウがそう言うなら、期待しよう」

 

衝立がある和洋折衷な店内を、眺めるファム・ファタル。

 

「俺は、ボア揚げ丼にするけど、ファムはどうする?」

 

「私は分からないから、リョウと同じ物にする」

 

「いらっしゃいませ!リョウさん、可愛い人連れてますね?彼女ですか?」と、ボア揚げ屋の娘の瑠璃に、お茶を出されながら言われる。

 

「ふふふ、彼女か!お前は、見所があるな!」と、嬉しそうなファム・ファタル。

 

「か、彼女だなんて、ハハハ、困ったな!」と、照れ笑いする俺。

 

奥の方の席に家族連れの客と、その近くの席に瓜二つの姉妹が食事している。

 

「微笑ましいわね」と、家族連れの奥さんらしき女性が言う。

 

「そうだな」と、微笑みながら旦那らしき男性が相槌を打つ。

 

「私も、早く恋人が欲しいな」と、二人居る娘の姉がリョウ達を眺めて言う。

 

「お姉ちゃん、きっといい人が見つかるよ!」と、妹が励ましている。

 

「・・・お代わり」

 

「私も〜、お代わり〜」

 

瓜二つの姉妹が、食べきったらタダのチャレンジャーメニューで、お代わりを要求している。

 

「お客さん!勘弁してくれ!これ以上は、店が潰れちまう!」と、店主が情けない顔で、瓜二つの姉妹に言う。

 

「・・・仕方無い」

 

「じゃ〜、今回は〜、此れで御馳走様〜」

 

「はい、毎度〜。今後は、チャレンジャーメニュー無しだな。いらっしゃい」と、店主が呟きながら片付けをしていると、瓜二つの姉妹が店を出るのと入れ違いに、一人の男性が入って来る。

 

「すまない。待ち合わせなんだが」

 

「ケーシー、此処だ!」と、衝立の向こうから出て来た男性が、客に声を掛ける。

 

「久しぶりだな。シュウ大佐!」

 

「よしてくれ、私はもう退役している。君は変わらず軍に居るのか、ケーシー?」

 

「俺は、他に食べる方法を知らん。だから未だに嫁さんも貰えんのさ。お久しぶりです。ミッシェルさん」

 

「久しぶりね、ケーシー。でも、その台詞は旦那が若い頃に、よく言ってた台詞よ?」

 

「お久しぶりです。ケーシーさん」

 

「こんばんは!久しぶりね、ケーシーおじさん!」

 

「おや?何処の御令嬢かと思えば、ミリィちゃんとミラちゃんか!驚いたな、こんなに美人になってるなんて」そう言って、空いている席に座るケーシー。

 

「久しぶりに会えた。乾杯しよう」と、シュウが酒を注文する。

 

「・・・カッート!」

 

撮影後、確認の為に映像を見ている監督が「他に食べる方法を知らんと言う台詞は、シュウさんが出してくれたが、このシーンにピッタリの台詞だ。OKだ!」

 

ボア揚げ屋で、再開したケーシーとシュウさんのシーンは、一回でOKになった。

 

 

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