異世界転生 作:魔導科学
「それは嬉しい、お話ですね。しかし、仕事熱心なんですね」
「今後の演技の為です。でも、本気だって言ったらどうします?」
「例え演技の為だと言われても、ユカさんみたいな可愛い人に、そんな風に言われるのは嬉しいです。でも、期待させちゃ駄目ですよ?後でガッカリするのは、精神的に辛いですからね」
「ふふふ、本当に面白いですね。でも、リョウさんの周りは、綺麗な人が多いから大変そう」
「綺麗な人や可愛い人が知り合いに多いのは認めますが、俺に興味を持ってくれる人なんていないですよ」
「・・・本当に、そう思いますか?」
そう言った後、ジッと俺を見つめて、ユカさんが小声で何やら呟く。
「へ?あの、何て言われたんですか?」
「何でも無いです。演技の為に、デートの日取りを考えておくので、決まったら連絡しますね」
そう言って立ち上がり、店を出るユカさん。
・・・しまった!支払いをさせてしまった。
カッコ悪いな。
次回、会った時にお礼を言わないと。
「戻りました」
「リョウ〜、何の話してたの〜?」
二段ボア揚げ丼を、美味しそうに食べているマリーさんに聞かれる。
「演技の為に、デートに誘われました」
「・・・リョウ、詳しく」と、二段ボア揚げ丼を食べていた、リリーさんの動きが停まる。
「演技の為に、デートに誘われた?!」と、カオリが此方を見る。
「リョウ君、モテるのね〜」と、ミッシェルさんに言われ「お兄さん、お姉ちゃんの事をどう思ってるの?」と、ミラちゃんに言われる。
「流石リョウさん、内に秘めた能力が爆発して、モテモテですね」
笑顔で、此方を見る弘崎君。
シュウさんは、黙ってコーヒーを飲んでいる。
「ピィ、ピピィ!」[パパ、私とカオリママが居るのに!]と、おかしな事を言う珊瑚。
「いや、あくまでも演技の為にですよ?そもそも、俺なんぞに興味持ってくれる人なんて、居ないですよ」
「はぁ、お前は鈍感で、難聴系の主人公か?」
「・・・カオリに、同意」
「ピィ」[苦労するね]
「リョウ〜、鈍いね〜」
「お兄さんって、鈍感なの?」
「此れは本当に、苦労するわね」と、女性陣から散々な言われようだ。
その後、弘崎君とリリーさんとシュウさんが、魔導通信機の登録をして解散となった。
シュウさん達とは、ご家族で泊まるホテルに、ミリィさんが先に行っているそうで、店を出て別れた。
帰り道、マリーさんに「リョウも〜、転生者なんだね〜?」と聞かれ「そうです」と、返答する。
「前の世界の〜、話を聞かせて〜?」
「前の世界は、魔法が無い世界でした」
「うん〜、弘崎君とお姉ちゃんも〜、同じこと言ってた〜」
先ほどと同じ内容になるが、この世界の方が、魔法により科学が進化している事、後は俺が好きだったロボットアニメの話や、リリーさんの好きなアニメの話を付け足した。
「そっか〜、お姉ちゃんの言ってた事は〜、本当だったんだね〜」
「・・・此れで、信じた?」
「信じた〜、リョウ〜、有難う〜。お姉ちゃんは〜、リョウが来てから〜、凄く楽しそう〜」
「そうでしたか。それは良かったです」
施設の前に到着し、俺が「では、また明日」と挨拶する。
「おやすみ〜」
「・・・おやすみ」
「おやすみなさい」
「ピィ」[おやすみなさい]
と、それぞれ挨拶して部屋に戻って行った。