異世界転生   作:魔導科学

76 / 150
76

 

「それは嬉しい、お話ですね。しかし、仕事熱心なんですね」

 

「今後の演技の為です。でも、本気だって言ったらどうします?」

 

「例え演技の為だと言われても、ユカさんみたいな可愛い人に、そんな風に言われるのは嬉しいです。でも、期待させちゃ駄目ですよ?後でガッカリするのは、精神的に辛いですからね」

 

「ふふふ、本当に面白いですね。でも、リョウさんの周りは、綺麗な人が多いから大変そう」

 

「綺麗な人や可愛い人が知り合いに多いのは認めますが、俺に興味を持ってくれる人なんていないですよ」

 

「・・・本当に、そう思いますか?」

 

そう言った後、ジッと俺を見つめて、ユカさんが小声で何やら呟く。

 

「へ?あの、何て言われたんですか?」

 

「何でも無いです。演技の為に、デートの日取りを考えておくので、決まったら連絡しますね」

 

そう言って立ち上がり、店を出るユカさん。

 

・・・しまった!支払いをさせてしまった。

 

カッコ悪いな。

 

次回、会った時にお礼を言わないと。

 

「戻りました」

 

「リョウ〜、何の話してたの〜?」

 

二段ボア揚げ丼を、美味しそうに食べているマリーさんに聞かれる。

 

「演技の為に、デートに誘われました」

 

「・・・リョウ、詳しく」と、二段ボア揚げ丼を食べていた、リリーさんの動きが停まる。

 

「演技の為に、デートに誘われた?!」と、カオリが此方を見る。

 

「リョウ君、モテるのね〜」と、ミッシェルさんに言われ「お兄さん、お姉ちゃんの事をどう思ってるの?」と、ミラちゃんに言われる。

 

「流石リョウさん、内に秘めた能力が爆発して、モテモテですね」

 

笑顔で、此方を見る弘崎君。

 

シュウさんは、黙ってコーヒーを飲んでいる。

 

「ピィ、ピピィ!」[パパ、私とカオリママが居るのに!]と、おかしな事を言う珊瑚。

 

「いや、あくまでも演技の為にですよ?そもそも、俺なんぞに興味持ってくれる人なんて、居ないですよ」

 

「はぁ、お前は鈍感で、難聴系の主人公か?」

 

「・・・カオリに、同意」

 

「ピィ」[苦労するね]

 

「リョウ〜、鈍いね〜」

 

「お兄さんって、鈍感なの?」

 

「此れは本当に、苦労するわね」と、女性陣から散々な言われようだ。

 

その後、弘崎君とリリーさんとシュウさんが、魔導通信機の登録をして解散となった。

 

シュウさん達とは、ご家族で泊まるホテルに、ミリィさんが先に行っているそうで、店を出て別れた。

 

帰り道、マリーさんに「リョウも〜、転生者なんだね〜?」と聞かれ「そうです」と、返答する。

 

「前の世界の〜、話を聞かせて〜?」

 

「前の世界は、魔法が無い世界でした」

 

「うん〜、弘崎君とお姉ちゃんも〜、同じこと言ってた〜」

 

先ほどと同じ内容になるが、この世界の方が、魔法により科学が進化している事、後は俺が好きだったロボットアニメの話や、リリーさんの好きなアニメの話を付け足した。

 

「そっか〜、お姉ちゃんの言ってた事は〜、本当だったんだね〜」

 

「・・・此れで、信じた?」

 

「信じた〜、リョウ〜、有難う〜。お姉ちゃんは〜、リョウが来てから〜、凄く楽しそう〜」

 

「そうでしたか。それは良かったです」

 

施設の前に到着し、俺が「では、また明日」と挨拶する。

 

「おやすみ〜」

 

「・・・おやすみ」

 

「おやすみなさい」

 

「ピィ」[おやすみなさい]

 

と、それぞれ挨拶して部屋に戻って行った。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。