異世界転生 作:魔導科学
僕の考えた、異世界生活。
もしも僕が、異世界に転生したら、モテモテになりたいです。
と前世で、そんな風に考えた事もあったよ。
でも、それが実際に起こると、どうなの?
嬉しいか、嬉しく無いかと聞かれれば、そりゃ嬉しいよ。
でも、いきなりこんな風になったら、どうすれば良いのか、分からなくなるよ?
そもそも前世じゃ、モテた事なんて無かったからね。
それでも真剣な気持ちを、蔑ろにする訳にはいかない。
きちんと、答えないと。
「ミリィさん、お気持ちは大変嬉しく思います。ですが、今の自分には結婚について、考えられません。本当に、申し訳ありません」
「分かっています。でも、今は考えられなくても、後々は考えてくれると言う事ですよね?それまで、待ちます。因みに、この世界では一夫多妻も一妻多夫も認められておりますので、ご安心下さい。リョウ様」と、ニッコリ笑うミリィさん。
物凄く可愛い笑顔を見せられて、俺の刻が止まってしまった。
「リョウ様。急に固まってしまって、どうされましたか?あぁ今日は、メガネをしていませんでしたね?」
そう言って次元収納から、俺がプレゼントしたメガネを出して掛けるミリィさん。
「ほら、メガネを掛けましたよ?」
「あの、別にメガネが無いと、動かなくなる訳じゃ無いですからね?」
「そうでしたか?てっきりリョウ様は、私がメガネを掛けないと、興奮しないのだと思っていました」
「そんな事は、無いです!安心して下さい」
俺とミリィさんのやり取りを眺める、ミラちゃんとカオリと珊瑚。
「カオリさんは、お兄さんと結婚したいんでしょう?でも、お姉ちゃんも、結婚したいと思っているけど良いの?」
「そうね。複雑な気分だけど、私が好きになった人は、私だけが独占しちゃ駄目なんだと思う。ピィちゃんも居るしね?」
「ピィ!」[ママは、浮気性の雄は駄目だと言っていたけど、パパは甲斐性があるから、大丈夫!]
「そう言えば、ミリィさん。リョウは明日、ユカって娘とデートに行くんですよ?ねぇ〜、ピィちゃん?」
「お兄さん。昨日の人と明日、デートなんだ」と、ミラちゃんが言う。
「・・・本当ですか?」
「ピピィ!」[本当!]
「説明して下さい?リョウ様」
ミリィさんが、メガネをクイッと上げながら、無表情で此方を見る。
俺は昨日、ユカさんに言われた話を説明する。
「リョウ様。ちゃんと、責任を持って下さいね?でないと、本当に訴えますよ?」
「はい」
責任と言われたけど、どうすれば良いのか?
困ったね。
「困った、と言う顔ですね」
「はい。何だか色々と、考える事が増えて」
「なら、考え事を一つ減らします。私とも、デートして下さい。期限は、設けませんので」
「分かりました」
頼んでいた珈琲を飲み、ミリィさんとミラちゃんに挨拶して、喫茶店を後にする。
「さて、此れから、どうするかね」
「リョウ、映画館に行きましょう?」
「映画館?何か、観たい映画でもあるのか?」
「それは、行ってから決めるわ。今日一日、私とピィちゃんとデートしてね?パパ」
「分かった。じゃ、映画館に行こう」
「ピピィ!」[映画館に行くのは、初めて!]
のんびり歩いて、やって来ました映画館。
前世の記憶では、映画館というとチケットを買って、ジュースとかホットドッグとかポップコーンとか購入して、映画を観る。
勿論、人それぞれで映画を観る時に、絶対に食べ物を食べないって人も居ると思う。
俺は、映画を観ながら飲食するのは、賛成派なんだけどね。
で、この世界の映画館に、やって来た訳なんですが・・・。
なんだろうね?
映画館と言うより、マンガ喫茶の個室?
一人用から家族用まで、それぞれ部屋がある。
俺達は3人なので、家族用の部屋に入る。
目の前に映画の一覧が流れていて、自分の好きな映画を選択して観る事が出来るし、完全個室でトイレも付いてる。
因みに、料理を注文すると、その場で出してくれる。
なかなか、便利だな。
さて、何を観ようかな?