異世界転生   作:魔導科学

81 / 150
81

 

公園に着いて、ネットが無くても出来る、バドミントンをする事にした。

 

二人組で別れて、対戦だ。

 

俺は、木人とチームを組んだ。

 

カオリが、最初に羽根を飛ばす。

 

家族で、のんびりやるのが良いよね。

 

キャッキャウフフってしながら、楽しそうにバドミントンをする家族。

 

俺が求めていたのは、此れだよ!

 

そんな事を考えていたら、カオリの打った羽根が、超スピードで俺の頬を掠めて行く。

 

そして、それを平然と打ち返す木人。

 

そして、其処に珊瑚も加わり、3人で激しいリレーが繰り広げられる。

 

お、おかしいな?

 

休日に家族連れで、公園で楽しそうに、バドミントンをする風景じゃ無いよね?

 

此処だけ、オリンピックの試合ですか?って、レベルだよね?

 

「リョウ、どうしたの?打ち返さないで」

 

「ピピィ?」[パパ、楽しくない?]

 

「いや、レベルが高過ぎて、素人の俺にはついて行けない」

 

まさか、こんなに激しい展開になるとは、思いもしなかった。

 

何とか打ち返そうとアタフタするが、それが却って木人の足を引っ張る事になり、羽根が地面に落ちた。

 

無言で羽根を拾い、俺の肩に軽くポンと触れる木人。

 

きっと、言葉を話せるなら「大丈夫だ。気にするな」と、言ってくれているに違い無い。

 

「珊瑚、カオリ。すまないが、木人と対戦してくれ」

 

「分かった」

 

「ピィ」[残念]

 

側に座って、ラリーの応酬を眺める。

 

速すぎて、目で追うのがやっとだ。

 

暫くすると、「ピィピピィ!」[身体も温まったし、格闘訓練する!]と、珊瑚が言い出した。

 

格闘訓練?

 

「分かったわ。今回も、火炎は無しね。でも今日は、木人君も居るから、私と交代でやりましょう」と、カオリが答える。

 

さて、格闘訓練って、一体どんな感じかな?

 

・・・こ、怖え!

 

格闘プログラムが入った木人を、簡単にのしてるし、何より動きが速い。

 

俺じゃ、絶対に相手できない。

 

珊瑚って、こんなに強かったの?

 

木人の次は、カオリが相手だけど、お互いに五分五分のいい勝負をしている。

 

珊瑚が高速で回転して、尻尾で打撃を与えるが、カオリは腕で受け止める。

 

その反撃に、カオリのハイキックが空を舞う珊瑚の側頭部を狙うが、珊瑚は防御し片腕を蹴り足に絡めてカオリを投げる。

 

因みに、今日のカオリはズボンだよ?

 

いつから、こんな格闘訓練してたんだ?

 

のされた木人は俺の隣に座り、カオリと珊瑚の格闘を眺めている。

 

ふと、木人が俺の方を見る。

 

そして、お前は参加しないのか?と、ゼスチャーで聞かれる。

 

それに対して「いや俺じゃ、殺されてしまうから無理」と、答える。

 

俺は肉体的に強化されてるとか、格闘のプロって訳じゃ無い。

 

前世で、ちょっと武道をかじった程度の存在でしか無い。

 

だから、カオリと珊瑚の組手の相手をするなんて、命懸けの行為は出来ない。

 

そんな会話?をしていると、カオリが此方にやって来て「木人君、交代して?ちょっと、休憩!」と、言って俺の隣に座った。

 

木人は、コクリと頷いて立ち上がり、珊瑚の元に行く。

 

「いつから、あんな格闘訓練してたんだ?」

 

「この間、リョウがピィちゃんのネックレスを、買いに行った時よ?」

 

うん、ついこの間だね。

 

「あの日、ピィちゃんのご機嫌が凄く悪くて、運動がてら私が組手の相手をしたのよ」

 

「うん。本当に、すまない。有難う」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。