異世界転生 作:魔導科学
河野さんが、行方不明。
大丈夫だと良いが、心配だな。
部屋に戻った俺は、カオリと珊瑚に河野さんが行方不明であることを告げた。
「きっと、大丈夫よね」
「ピピィ」[無事だと良いけど]
魔導通信機から、スナック菓子の名前と同じガン○ムの、祝福された主題歌が流れて来た。
メッセージ2件。
1件はユカさんから、もう1件はセニョールさんからだ。
ユカさんからのメッセージは、明日10時に、施設ランドの前で待ち合わせという内容。
セニョールさんからは、撮影の予定が送られて来た。
変更があればその都度、連絡するとの事だった。
ユカさんに、明日お願いします。と返事を送り、セニョールさんには、了解しました。と返事を送った。
夕飯の時間になり、俺達は大食堂に向う。
大食堂には、ネアさんとゴモリーさん、リリーさんとマリーさんが席に座っており、俺達を見付けたネアさんが俺達を呼んだ。
「リョウ、聞いているかもしれないけど、河野さんが居なくなったらしいの」
「先ほど、部屋を訪ねた時に聞きました」
「そっか。河野さんが居なくても、施設自体はアンドロイドが業務を代行するから問題ないけど、ミリィよね」
「そうですね。ミリィさんが知ったら、きっとショックですよね」と、ゴモリーさんが心配そうに言う。
「ミリィは〜、いつ帰ってくるの〜?」と、マリーさんが俺に訪ねて来た。
「多分、戻らないと思います」
「・・・どう言う事?」
リリーさんが、怪訝な顔をして聞いた。
「ミリィさんは昨日、河野さんの助手を辞められたそうです」
「辞めた?!まさか、そのせいで失踪?」
「河野さん、ミリィさんにベタ惚れでしたからね」
「そうだね〜、そのせいかも〜」
「・・・ミリィは、知ってる?」
「今朝、お会いした時に、河野さんの部屋を訪ねたが、居なかったとしか言ってません」
「・・・そう」
「ところでリョウ、何で人形を連れて歩いてるの?」と、ネアさんが木人を見て言う。
「今日、量販店に行ったら、たまたま見掛けて、珊瑚の運動に良いかと思って購入しました」
「そうなんですね。私はてっきり、人形を身代わりにして、こっそり一人で出掛ける為に買ったのかと思いました」と、ゴモリーさんが笑顔で言う。
いやいや、流石にそんな事をする気は無いよ。
河野さんの事は、心配してても始まらない。
今は、夕飯を食べるか。
それぞれ注文を終えた後、リリーさんが「・・・リョウ、ミリィに河野の件を連絡した」と、言ってくれた。
「有難う御座います」
「・・・ミリィは友人、構わない」
夕飯が終わり、部屋に戻る。
木人の寝場所は、どうしようかと考えて居たら、椅子を出してくれと頼まれた。
どうやら、座った状態で寝るらしい。
ベットにするか訪ねたが、椅子で良いとの事。
後は、風呂に入りたいと意思表示された。
木人が風呂に入り、最期に俺がシャワーを浴びて寝る。
明日、俺は出掛けないとならないから、しっかり休まないと。
そして、翌朝。
大食堂に行こうかと支度していると、部屋のチャイムが鳴ったので扉を開く。
「おはようございます。リョウ様」
「おはようございます。ミリィさん、どうされたんですか?」
扉の前には、昨日見たメイドロイドと、白衣を着た綺麗なプラチナブロンドのミリィさんが立っていた。
「今後、私が施設の現場責任者として赴任しました。その挨拶です」
「へ?現場責任者?」
「はい。今までは河野が現場責任者をしておりましたが、今後は助手をしていた私が、その権限を移譲して管理する事になりました。宜しく、お願いします」と、俺がプレゼントした赤い縁のメガネをクイッと上げながら、はにかむ笑顔をみせた。