異世界転生 作:魔導科学
異世界転生者である事を告げてはみたけど、大して驚かれなかった。
拍子抜けして周りを見渡すと、珊瑚がポポ、瑞と会話している。
暫く話した後、俺の方にやって来た珊瑚。
「ピィ」[ポポちゃん、私とキャラが被る]
え〜、一体どうしろと?
「キャラが被ると言えば、私もそうですね」と、ミリィさんが珊瑚のパネルを見て言った。
「え?誰と被るんですか?珊瑚とポポは、分からなくも無いですけど」
どちらも、ピィだからね。
「めぐりちゃんです」と、ミリィさんは赤縁のメガネをクイッと、上げながら言う。
「いや、特に被る所なんて・・・」
いや、あったわ。
「お分かり頂けましたか?リョウさんの性癖、メガネです」
「あの、前々から言ってますが、メガネが性癖じゃ無いですからね?メガネの似合う女性が、好きなんです」
「では、メガネさえ掛けていれば、誰でも良いと?」
「違います!そんな事は、あり得ませんから」
「じゃ、私がメガネを掛けたらどうですか?」と、ユカさんが話に加わって来た。
「わ、私だってメガネ、掛けるんだからね?」
「ネアさん、ズルいです!私も掛けます!」とネアさん、ゴモリーさんまで参戦希望が届いた。
「お兄ちゃん、ボクはどう?」
「うん、とても可愛いよ」
「え〜!もう〜、そんなこと言われたら、結婚するしか無いじゃん?」
ちょっと、待って欲しい。
少女のメガネ姿を、可愛いと褒めただけなのに、もう結婚なのか?
自分が、地雷原のど真ん中に居る気分だ。
「私は一度、メガネ姿をリョウに見せてるわね」と、カオリが話に加わる。
そうだな、買い物に行った時にメガネを試着してたな。
「・・・リョウ、私たちもメガネ掛ける?」
「いや、リリーさん?無理に掛ける必要は、無いんですよ?マリーさんも」
「え〜?掛けなくて、良いの〜?」
「ピィ!」
「クワァ!」
見ると、ポポと瑞が何処から持って来たのか、メガネを掛けているじゃありませんか。
「コラ、勝手に持ってきちゃ駄目だろ、返してきなさい」
「ピピィ!」[パパ、私が買ったんだよ!]と、珊瑚がメガネを掛けて現れた。
「そっか、珊瑚のお小遣いで買ってくれたのか。有難う珊瑚。とても似合ってるよ」
「ピピィ」[有難う、パパ]
後で珊瑚に、お金を返しておかないとな。
そんな事をしていると、いつの間にかユカさんまでが、メガネを掛けて歩いて来た。
「どうですか?似合いますか?」
「はい。とても、美しいですよ。ユカさん」
「うふふ、有難う御座います」
どうして、こうなった?
まるで俺の周りが、世界統一メガネ協会みたいな状態になってるじゃないか。
その内、メガネ教なんて、怪しい宗教が出来かねんな。
お、恐ろしい。
さて、そろそろ次に行かないと、時間が勿体ない。
「ユカさん、次は何処に行きますか?」
「そうですね。人数も増えたし、皆で出来るゲームが良いですね」
と、言う訳でやって参りました、双六場。
このゲームセンターの3階が、双六専用の敷地になっている。
前世の地元のイ◯ンよりデカいビルなんだけど本当に、敷地面積が一体何キロあるんだろう?
「最初は、誰から行く?」
カオリが、珊瑚を抱っこしながら皆に問い掛ける。
「じゃ、ボクから行くよ〜!」と、めぐりちゃんが、勢いよく前世の昼休みに見た、ライオン印そっくりの巨大サイコロを豪快に振った。
何が出るかな?
出た数字は、5。
めぐりちゃんが、5マス先に瞬間移動する。
「チャッチャ〜チャ〜ン。おめでとうございます!此処では、何かしたの乗り物が手に入ります!何が手に入るかは、運次第!そして貴女は、自家用クルーザーを手に入れました。クルーザーは、必要な時に、使用される為、現在は倉庫で保管します。尚、此処で手に入る各種道具の一部以外は、お持ち帰り出来ませんので、ご了承下さい」と言う、アナウンスが流れる。
「次は、私が行くわよ」と、ネアさんが手元に出現した巨大サイコロを勢いよく放り投げ、出た目は3。
「ティロリロリ〜ン!!残念、貴女は泥沼に嵌って身動きが取れません。一回、お休み」
ネアさんが、瞬間移動してボチャンと泥沼に身体が埋まる。
「いや〜!?ちょっと、何コレ!?」
「ては、次は私が行きます」と、メガネをクイッと上げながら、ミリィさんがサイコロを振る。
「チャッチャ〜チャ〜ン!おめでとう御座います!貴女は、大量のご馳走様を手に入れました。此れで、食糧危機も安心ですね?食糧は、倉庫で保管します」と、出た目は1。
「食糧危機ですか?この双六、一体どんな状況を、想定しているんでしょう?」
ミリィさんの言う通り、食糧危機が発生するイベントがあるって事なのか?
「次は、私ね!」
カオリが、サイコロを転がす。
「チャッチャ〜チャ〜ン!此処は、何が出るか分からない特殊な場所。貴女の運の良さを掛けて、ダーツ勝負!!」
カオリが出した目は、2。
「ダーツ勝負?それって、パ〜ジ◯〜ロ、パ〜ジェ〜◯的な?」
カオリ、それは転生者でも分かる人間と、分からない人間が居るぞ?
主に、世代的に。
そんな事を考えていたら、カオリがダーツを投げたらしい。
「おめでとう御座います!今の場所から、10進む!」
「やった〜!私が一番、リードね」
瞬間移動した瞬間、オドロオドロしい雰囲気になる。
「ティロリロリ〜ン!残念!貴女が居る場所は、魑魅魍魎が跋扈する世界、全て退治するまで脱出不可能、一回休み!武器を、選んで下さい」
「ちょっと!?魑魅魍魎って、何なのよ!武器って、凄い大量なんだけど?取り敢えず一回休みなら、みんな一回終われば、すぐ出れるわね」