エゴにまみれた危険な悪魔   作:名無しの位階1の虫ケラ六年生

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解剖はグロでエッチになるのでカットです。赤ちゃんできちゃったは倫理観に反しているので、論外です。
R15で留めたい。
が、解剖についての説明を軽くします
解剖を行う描写は無いのでグロくないです



第三話 俺が上で後は下

 

「ふー……いい湯加減といい香りだ。やはり薔薇風呂は良いものだな」

 

 

 

2日目の学校を終えて、今日ははやめに帰宅をした。

まあ、言うまでもなく解剖のためである。使い魔の器官が気になりすぎて、学校でヤッてしまった。

問題なくすることはできた

 

トイレをどれだけ汚しても魔力があれば一瞬にして綺麗にできてしまう。魔法というのはつくづく便利だと思わされた。

 

 

「坊ちゃんお背中お流ししましょうか」

 

「ああ」

 

メイドたち数人がかりで俺の身体を洗い終わり、今は風呂に使っているところである。

相変わらず仕事がよく、今日の風呂も香りが最高である。

視覚的にも楽しめて花というものは綺麗だなと感じる。

 

 

「まだ臭うか?」

 

「…いえ、もう大丈夫かと。今回は特に臭いが強烈でしたね、かなり盛り上がられたとか」

 

メイドの1人が、今日の解剖について言ってくるので、つい思い出して口角が上がった。

楽しかった、これに尽きる

 

 

「初めての使い魔に興奮してしまってな。今日は良い解剖だった。まあ、はしゃぎすぎて多少鉄臭くなってしまったが。

お前たちがこうして清潔にしてくれるのだから、いつも助かっているぞ」

 

「もったいなきお言葉感謝いたします」

 

「本当のことを言ったまでだ」

 

 

メイドたちには本当にいつも世話になっている。

まあ世話になるのは、給料を支払って雇っている側なので当然かもしれないが、なかなか血や体液などの臭いは取れないものでなかなかに重労働だと思う。

 

 

俺が行う解剖というのは、少し普通ではない。

大体解剖というのは死んだものにするものであり、生きてるやつには普通しない。が、まあ裏の暗い世界では割と存在していたりするので、この際それは置いておく。

生きたものを解剖するときは、麻酔を多くの場合使う。とびきり強力なのをだ。万が一起きてしまい痛みで発狂して死亡なんてことがあれば洒落にならないからだ。

生きたまま解剖する、などという非効率。解剖するだけなら、殺した方が早く済む。が、生かす必要があるから、生かしたままするのだ。

重要な人物であったり、殺すと処理が面倒だったり、特殊なのだと解剖される、することに欲情するなんてものもある。

最後のコレはかなり危険を伴う。

なんたってコイツらがタチ悪い理由はだ、解剖中に意識を持っていたいという欲。

つまり麻酔が完全麻酔ではなく部分麻酔になる。

これがよくない、気分が悪くなるもしくは麻酔が切れて痛みのショックで死ぬのが半分なのである。

 

そんな変態たちによって白羽の矢がたったのが、この俺というわけだ。

実はいうと、悪魔から魔獣まで全ての生物の、身体や臓器売買の界において、俺は有名人であったりする。

おかけで、魔関所に目をつけられてブラックリストに名前が記入されているのだ。

 

いや、もともと生まれつきブラックリストに名前が載っているらしいが…

 

 

つまりそういう家系なのだ。

 

悪魔には家系能力という特殊なものがある。

簡単にわかりやすく言うならば、遺伝的な魔法。

家系能力とは特殊だ。唯一無二のものが大体である。

 

家系能力『煙生成』

 

これが、我が家の遺伝的な魔法。

名前からしてショボいが、案外使えて強力だったりする。

 

文字通り煙を生成する魔法だ。

例えばチョコレートの匂いがする煙を作ろう!と思えば作れる。

 

これを我が家は対悪魔に使うことにした。

 

標的がいる室内で煙を発生させる、それが毒ガスだった、標的は死ぬ。

この魔法の凶悪性は、無色無臭にできるということ、魔法の発動がわからないこと、対策方法がないこと。

 

狙われたら、死ぬしかない。そんな魔法である。

見えないうえに臭わないので、気づいたら死んでいるというのが狙われる側の常である。

魔法の発動というのは、魔法陣だったり魔力の流れだったりで、誰が発動したかバレるのだが、それがわからないので、誰が狙ったか特定できない。

 

対策方法だが、本当にない。

どんな強靭な防御魔法であろうと、貫通してこの煙は通ってしまう。

唯一勝算があるとしたら、魔法に頼らずにフィジカルで防御することだけだ。身体のスペックが化け物であれば、抵抗可能だということが、歴史が証明している。

 

 

 

 

 

我が家の稼業としては、表向きに気持ちよくなる葉っぱと、良い匂いの香水を商品として売っている。葉っぱも香水も当然のごとくハイブランドである。

高品質が売りでね

 

裏の稼業としては、家系能力を使った暗殺の依頼がある。

これに関しては俺は一切関与したことがない。何故ならこれは下っ端がするからだ。次期当主は現場になど出ない。

それと……そこまで依頼が入らないのもある。

 

 

 

悪魔からこの家系能力は忌み嫌われている。

我が家は一度、魔王に反逆した裏切り者であるからだ。

 

フィジカルで抵抗した悪魔の歴史…というのは偉大な魔王である。

 

何十代も前の当主、最強で最悪の当主と言われて我が家で語り継がれている男がいた。

その男悪魔は、強すぎた。歴代最強といっていい。

この家系能力を使うことがうますぎたのだ。

 

彼が殺したいと思えば、皆死んだし、逆に仲間にしたいと思えば、()()()()()()()()()()

この煙はなんでもありの凶悪さを持つ。

使う術者によって凶悪さも変わる。下手くそなやつは、精々毒を発生させることしかできない。分家の下っ端は大体この程度である。血が薄いのもあるな

 

彼は、たくさん悪魔を殺し、また、たくさんの悪魔を味方につけた。

力に溺れた彼は、自分こそが魔王になろうとし反逆した。

 

この煙は強かった。民衆までも味方につけた。

誰もが勝てると思った。

 

が、魔王はそれ以上に強かった。

彼が魔王の手で殺されると、魔法は解除され、民衆は正気に戻った。

これが、歴史において、反逆の130日と言われている。

 

我が家の汚点

 

 

130日だ。130日しか魔王との争いは均衡しなかった。

無理もない、この抵抗できない家系能力が切り札だった。それが、抵抗されてしまえば、後は全面戦争。武力では魔王が何枚も上手だった。

 

 

 

 

 

 

さて、ここで元の話に戻る。

変態解剖界隈または違法臓器移植売買の界隈で俺が重宝されているのは、煙が使えるからだ。最高な気分になれる煙を生成することができる。

 

媚薬とはまた違う。ただ興奮して敏感になるだけではない。

身体の五感全てが()()()()()()。無くなるわけではない、おかしくさせるのだ。

意識は保つ、メスを体に入れられて痛いはずなのに、何故かキモチイイ。

思考はできるのに、脳が蕩ける。もっとぐちゃぐちゃに刺して

 

これは体験談で、皆が解剖中にもキモチイイと言い、イキまくるのが証明されている。

 

どこに重要がある?変態にだよ

これは売れた。

痛み=快楽と認識するこの煙は人気が出た。快楽拷問にも使えて売れた。

一時期は裏で流行った。

 

だが、普通に解剖、解体したいのが多くである。

そのために両方作った。

全身麻酔よりも、強くて簡単な煙を売った。

保存魔法をかけて瓶に煙を詰めて売る。全身麻酔は身体に回るまでに時間がかかる、が、この煙は吸ったら一瞬で効く。

煙を吸えば、まるで死んだように眠り続ける。

どんなに切断しても絶対に起きない。

ものによっては触れただけで効果が出るものもある(高く設定しているので、あまり売れないが)

 

今や、俺は解体界のカリスマ

切っては切れない存在になってしまっていた。

 

俺の煙の登場により、皆が殺さずに解体をするようになった。今度は始めに殺す方が手間になってしまったからだ。

すると、こんなことが起こる。

 

移植、売買の品物の品質の向上だ。

 

 

殺して解体する方法は、鮮度が落ちる。が、生きたまま解体した臓器や身体は新鮮だ。

従来の殺して解体する方法は、どうしても殺してすぐに保存魔法をかけても、死体の機能が停止してしまったため、鮮度は落ちてしまう。

保存魔法というのは、これ以上鮮度を落とさないためにしか使えない。

 

俺は稼いでいた。

大儲けである。この界隈、グレーを通り越して、かなり黒いので動く金もまた高い。

ありがたいことに金に困ったことは一度もない。

 

が、金の動きで、魔関所が嗅ぎ回っているのが困りものだが。

 

ただし、尻尾を掴ませる気はないし、それは決して訪れない。

我が家はにおいに敏感だ。

表向きの稼業で葉っぱや香水を売っているだけはある。

 

どんなに嗅ぎ回っても、そこにあるのは、何もない。無臭だ。

 

 

 

 

「どうでしたか?解剖なさって」

 

メイドの言葉と背中にかかるお湯で思考が断ち切られた。

 

少し思案して、俺は口を開く

 

 

「そうだなぁ…まず、俺の使い魔は、悪魔の姿をとっているんだ。珍しいだろ?」

 

「はい、メイから伺っております」

 

「なら、話が早いな。気になったわけだ。見た目だけではなく中身まで悪魔と同じにしてあるのか、とな」

 

「…なるほど」

 

「切ったら血が赤くて綺麗でな。女悪魔を解剖した時と比較したが、一致した。

きちんとしてたよ。中身まできちんと悪魔だった」

 

面白いことに、俺の使い魔は中身まで悪魔そっくりであった。

ますます気にいる。

 

 

「あとは…生殖機能についてだが、これについては無理そうだな」

 

 

悪魔とグリフォンを混ぜたらどうなるのか。

ただでさえグリフォンが既に混ざっているからな…面白そうなのだが……

 

が、

 

 

「メイのやつに父さんたちに告げ口されてしまったのでな」

 

 

あのクソメイド、俺が使い魔に欲情して孕ませようとしてる!由々しき事態です!なんて大袈裟に報告しやがった。

両親は、それはもう怒った

 

 

「旦那様と奥様の許可が出ない、と」

 

 

「ああ、ダメだとよ。いろいろと面倒事になるし、俺はこれでも次期当主な訳で、子種を大事にしろともな」

 

 

「坊ちゃんは坊ちゃんが思っておられるより、責任が重いのですよ。あまり遊ばれて妊娠させてしまえば、坊ちゃんのお子様が後継者となるときに面倒になるのですからね」

 

当主、当主と責任責任。

周りのやつは口を揃えてそういう。

 

 

「はあ…わかっている。そうならないために避妊魔法も作ったんだ。性病にならない魔法もわざわざ作った」

 

 

そんな声に俺は耳を傾けて時間を割いてやった。

 

問題ないだろう?と言ってもメイドの表情は優れない。

 

 

「世間体というものがあるのですよ、坊ちゃん」

 

「ここは魔界だ。俺は悪魔で、次期当主だ。この屋敷では俺がルール、違うか?」

 

 

メイドをひと睨みする。

 

 

「……その通りでございます。出過ぎたことを申したことをお許しください」

 

 

俺の貴重な時間をこれ以上コイツらのために割くことはない。

結局、強ければ何をしても良いのだ。魔王が魔界そのものであり、絶対なルールであるように。

 

 

「いい、お前たちが俺のことを思って言っていることは分かっている。これでもお前たちに言われて少しは控えているんだ」

 

 

「寛大な御心に感謝致します、坊ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は期待の後継者だ

 

俺の他にも一応、後継ぎ候補はいるにはいるが。

ただのスペアであって、後継者が俺以外になることは、無い。

なぜか?それは、俺がこの家系能力を()()()自在に操れるからだ。

 

そう、歴史に名を刻んだ我が家の汚点、最強最悪な当主サマよりも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、父さんに小さい頃読み聞かせのように、反逆の130日について聞かされた。

 

 

俺は……

 

魔王(ルール)に、なりたい

 

絶対的な力、俺が言ったことが規則で、全てだ。

 

 

 

魔界に今、魔王は不在だ。

何百年もその席は空席。

 

俺は良い時代に生まれた

 

その席を俺が、俺が、座ったら、

 

最高に楽しいだろう、全てが思いのまま

 

 

 

笑みが溢れた

 

 

 

全てを混沌(カオス)

 

 





入間くん…君はこのキモ男と魔王の座を争うのだ。
ごめんね

家系能力について説明回でした。普通にこのオリ主高スペックですよ。
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