エゴにまみれた危険な悪魔   作:名無しの位階1の虫ケラ六年生

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第四話 お気に入りのあの子

 

 

 

「メーイ、ん?なんだその目は、まだお仕置きされたいのか?あ?」

 

「ッ、が…う、申し訳ござい、ませッ、グ…ぅぅ」

 

使い魔を孕ますことが出来なくなってしまった俺は、怒りが沸いたので、元凶であるメイに仕置きをしていた。

まあ、簡単に言えば、暴力である。

 

流石のメイでも、いつものように、セクハラですよなんて軽口はたたかない。この場合は、パワーハラスメントに該当するか。

まあ…興味ないが

 

「お前は、自分が何したかわかっているのか?…俺の楽しみを奪った罪は重いぞ」

 

 

目の周り、瞼を優しく撫でてやる

 

 

「なあ、こんなもので済ませると思うか……?」

 

 

「ッひゅ、はひゅッ……ヒッ」

 

 

メイは怯えたように、過呼吸になり始める。

甚振り甲斐があるというものだ。

 

 

「おゆ、お許しッください。私は…坊、ッちゃんのためにぃッ」

 

 

メイが俺の視線から逃れるように、土下座の体勢を取る。

羽を出し、地面につけ、俺に羽の付け根を捧げる。

この土下座は、悪魔でいう、最大の敬服と謝罪を表す。

この場合、後者だろう。

 

俺の怒りを鎮めようと必死のようだ。

それもそうだ。メイはただ、仕事をしたまでである。

コイツは俺の付き人であり、見張り。俺の様子を当主に報告することが仕事だ。

が、俺の怒りの前にそんな事実は些細なことだ。

 

勢いよく頭を踏みつける。鼻が折れた音がした。

 

折角の可愛らしい顔が台無しだ

 

 

 

足を頭から退かしてやり、しゃがんで髪を掴んで頭を持ち上げてやる。

俺の顔と目線があうように。

 

 

「目を逸らすんじゃねえ」

 

「ッ、あぁ、ぅ」

 

 

メイは、俺の目から逃れたいのか、嫌がるが、当然許さない。

 

 

「ブサイクだなぁ、顔をこんなに血と涙でぐちゃぐちゃにして。

お前のせいで、はあ…カーペットが汚れてしまった。後で掃除しろよ」

 

 

先程までメイが顔を伏せていた地面は、血と涙で濡れて汚れていた。

 

 

「口開けろ」

 

「ッん、むぅ、んぁ」

 

 

キスをしてやると、血の味がした。どうやら口内が切れたらしい。

一度口を離し、味わう。美味い

 

 

「お前の血は美味いな。絹のような肌…牙を刺したらそれはそれは、極上なのだろう。はは、こんなこと言うと魔関所が飛んできてしまうな。なにせ悪魔が悪魔を食べるのは御法度だ。

お前が人間だったらなあ、食べれたのに……」

 

 

俺はふざけてそんな冗談を言う。

残念ながら、メイはちっとも笑わなかった。

それどころか、ビクッと震える始末

 

 

「はあ…あんまり怖がるな。冷めるだろうが。お前のことを食べるつもりはない」

 

裏暗い界隈では、解体した肉を食用として売るというのが、稀にある。これはとても高額で、なによりかなり危険な商売だ。

悪魔肉文化は本当に危険だ。すぐ捕まる。

売る方も買う方も捕まる。なので、衰退してきた文化だ。そもそもそんなに需要がない。

はっきり言って悪魔が雑食でいろいろな食べ物を食べているため、肉の質がよくない。美味しくないからだ。

が、一定の人気はあるのも事実。変態はどこにでも湧く。

俺は解体界隈なので、まんまコレの件の客を持っていたり、ツテがあるので、それ経由で一度食べたことはあるが、普通に豚の方が美味い。

解体はできるが、調理の仕方を知らないので、貴重な体験だった。

 

そして、それをメイは知っている。

自分も食べられるとでも思ったのだろうか、怖がり方が異常だ。

 

お気に入りをすぐに食べるわけないだろうに

 

 

 

「今日は、優しくしてやらないから、そのつもりでいろ」

 

 

 

顔を血だらけにしたメイを抱き抱えて、ベットに放り投げる。

 

長い夜になりそうだ。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャーギャーギャーギャー

 

 

 

 

「坊ちゃん…おはようございます」

 

「ああ」

 

「昨日したのに、朝からお元気になるとは流石としか言いようがありませんね」

 

「しろ」

 

「ッ……、かしこまりました」

 

 

日頃の日課を終えて、メイの頭をよしよしする。

 

 

「美味しかったか?」

 

 

「ッ、さいていです…」

 

 

「そうかそうか」

 

 

側から見ればbadコミュニケーションだ。

が、これがいつも通りの会話だ。メイもいつもの調子に戻っている。

 

 

「メイ、顔を見せろ」

 

「…はい」

 

メイに顔を近づけさせ、昨日の怪我をさせた鼻を観察する。

そこは、綺麗に治り、傷ついたことなど最初から無かったように完璧であった。

 

 

「やはり、ウチの治癒師は仕事ができるな。多少の傷はすぐ治る」

 

 

治癒師

 

基本的に我が家の専属医として扱っている。

熱を出したり、体調を悪くした時に、診断をするもの。

表向きの肩書きはそうだ

 

そういう仕事もしないわけではないが、我が家の治癒師は基本的に稼業の時に使う。

例えば、俺が誤って解剖中に切ったらいけないところを切ってしまったとする。実験体はその場合、死んだり後遺症が残ったりするのだが、治癒師を隣に置いておくことで、それらを防ぐことができる。

俺がはしゃいでぐちゃぐちゃにしてしまっても、治癒師がいれば、なんとか虫の息までには回復できるということだ。

 

葉っぱの改良にも役立っている。

葉っぱを売るまでの過程で実際に使用してみる、という作業をしなければならない。

どんな反応、作用が出るかはわからない。最悪の場合多量摂取で死亡する恐れがあるので、この作業には常駐させなければならない。

 

血みどろセッもたまに俺はしてしまうので、夜勤もある。

 

 

我が家は治癒師を酷使しすぎているので、治癒師の給料が一番高いのではないかと思う。何十人も雇っているので、魔関所に不審がられている。

まあ、きちんと口止めしているので大丈夫だ。

 

我が家で雇っているものたちは全て、正しく我が家の家系能力を理解している。裏切る素振りを見せれば、どうなるかわきまえているのである。

 

転職はできない。

転職など宣えばあの世行きか、薬漬けコースだ。

 

 

 

「坊ちゃん…お着替えもありますし、そろそろ」

 

 

「ああ」

 

 

メイを解放し、窓の外を見る。

日差しが差し込んで良い天気だ。

 

今日も学校だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

馬車に揺られること数時間、ようやく悪魔学校バビルスに到着した。

馬車から降りると、たくさんの視線が向いていた。

派手な馬車を早く変えたい所存だ

 

 

「メイ、今日の予定は」

 

 

「はい。本日は、教材の配布日となっております。

悪魔の基礎学、呪術、薬学、拷問学などがあります。

ああ…拷問学などは坊ちゃんには間に合っていますね」

 

俺の質問にメイが答える。一言余計だが

 

 

「間に合ってるってどういうことすか、?」

 

なにも知らないケイは、当然言葉の意図がわからず不思議に思いメイにたずねる。

 

 

「それは…坊ちゃんの趣味が拷問だからですよ。そんなことを大声で言わせないでください」

 

 

きゃっ恥ずかしい、みたいな顔で照れるマネをするメイ

絶好調だな。

 

「おい、わざわざそこだけ大きな声で言う必要があったか?」

 

 

「いえ、皆さまに坊ちゃんについて知っていただこうと思いまして。皆さまも危険を知っていないと防衛もできませんから」

 

 

「ぼ、坊ちゃん…俺のこと、ご、拷問したりしないっすよ、ね?」

 

 

メイの言葉にケイは不安になったのか、俺を見ておずおずと聞いてくる。俺は、沈黙を貫いた。

 

絶対しないとは言いきれなかった。

 

 

「「………」」

 

 

「なんでお二方とも黙るんすか!?嫌ですよ!俺痛いの嫌いなんで!!」

 

 

「「………」」

 

 

「嫌だーーー!!!」

 

 

「だ、大丈夫ですよケイ。良い子にしてたら、大丈夫なはずです」

 

 

「全然信用できねーセリフッ!!」

 

 

「「………」」

 

 

俺とメイはケイを無視して仲良く配布教室まで歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「坊ちゃん!俺、仲良い悪魔できました!」

 

 

数日後、ケイが飛んできたかと思うと、俺に突然そのようなことを言ってきた。

とても嬉しそうな笑顔で、こちらまで嬉しくなってくる。

 

 

「そうか」

 

 

メイとケイの2人をお付きにした理由は、こういった面を配慮してのことだった。コイツらは、我が家に代々仕える家系に生まれ、今まで同い年との交流もなく、保育園も、学校も行ったことがない。

 

保育園、学校に行ったことが無いという点では俺も同じなのだが、交流する機会などはいくらでもあった。社交界には嫌でも出席しなければならなかったし、いろいろな悪魔と関わる機会は多くあった。

 

が、コイツらは違う。

生まれてから、ずっと仕えるための勉強、躾。ケイの場合は、戦闘訓練や護衛訓練だったかもしれない。

 

死ぬまで俺に縛られて生きる。俺で完結する人生だ。

俺に捧げて死ぬために生まれてきた。そう決まっている。

 

だから、このバビルスで、少しでも自由にできる自分の時間を作ってやろうと考えた。そのために2人だ。

俺のお付きは基本1人にして、交代制にする。

少しは、楽しめるだろうと。

 

 

そしてそれは正解だったようだ。

今、目の前でこんなにも楽しそうにしている

 

 

「ところで、その子の名前はなんという?」

 

 

参考までに、どんな悪魔か聞いてみることにした。

変な悪いやつに騙されていないか、心配なのもある。

 

 

「えっと、ウァラクって子っす!!」

 

「今すぐその子と関係を切れ」

 

「え、坊ちゃん…なんで、そんなこと言うんです、か」

 

 

笑顔が一転、絶望のような表情になった。

まるで、坊ちゃんは俺のこと嫌いで意地悪するんですか?とでも言っている目だ。

いや、泣くな。お前を思って言ってるんだ。クソ、こういう役目はメイに押し付けるべきだったか……

 

 

「とにかくウァラクはダメだ。阿保が移る」

 

「俺…初めて、同い年の悪魔と喋って、その、た、楽しかッた……すけど、坊ちゃんのご命令は、ぜ、…絶対っすからぁ、俺、が、我慢する、すればッぁ……ッぅ」

 

泣くのを我慢していた。

いつもより、幼く見える表情。小さい頃から憧れていた、交流。

だが、絶対的なのは、主人の命令

 

ケイの中でいろいろな感情が絡み合い、弾けそうで、触れたら今にも壊れそうに思えた。

 

主人の命令に逆らうと言う発想が起きない。

そう教育されてきた。

主人のためなら、自分を殺せと言われてきたのだろう。

 

ああなんて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かわいいんだろうか

 

 

俺の言葉ひとつで、ここまで泣いて心を痛めれるのか。

好きだ。もっと虐めたい。加虐心を煽ってくる表情、イイ

抱こう、襲おう、そうだウァラクの目の前で、初めての仲良くなれた悪魔の前で、ぐちゃぐちゃにして、身体も感情も目の前で暴いて

尊厳を破壊、破壊破壊破壊破壊破壊破壊

 

 

「ッ、坊ちゃん……?」

 

 

ケイと目があった。

 

涙で潤んだその瞳には、明らかに怯えが生まれた。

 

初めて、初めて…ケイの瞳に怯えを見た

 

俺の中で完全に理性が切れた。

 

 

 

お前、そんなふうにできるんだ。

 

煽るのじょーず

 

 

「坊ちゃん……?」

 

 

ケイの頬に手を伸ばして、優しく撫でる。壊れものに触れるように、そっと優しく。今から、壊すから、めちゃくちゃにするから。

 

 

「ん、ふぁ?」

 

 

そっと軽く口付けをする。

唇と唇が触れ合うだけのキス

 

 

「は//////」

 

 

一度離れて、ケイと目を合わせてやると、ようやくなにが起きたのか理解したのか、顔が一瞬で赤く染まる。

 

 

「ッ、ぼ、坊ちゃん。なんで」

 

 

さあ、なんでかは、自分の顔に聞いてみろよ。

煽りやがって

 

まだ、壊れんなよ

 

 

「ケ「なにやってんですかあ!公衆の面前でなにしてんだ、馬鹿坊ちゃんんんん!!!」

 

 

バチン!!!

 

 

バビルスに大きな音が響いた

 

 

 

俺は突然後頭部を襲った痛みで頭を撫でながらも、後ろにいる不届きものを睨みつけた。

 

「…なに邪魔してくれんだ、メイ。あと、なんだその手に持ったやつ」

 

 

「当たり前です!!こんなところでやめてください、せめて自宅で!!あ、先程売店で買いました」

 

 

ハリセンというものらしいですよ。誰かを叩くのに使うそうで、丁度いいかなと思って、などと宣い、もう一度俺の頭を叩こうとしている不届きものの名前はメイ。

昨日に引き続き、良いところを邪魔してくる

 

 

「とにかく、ケイから離れてください。そうそう、ちょうど先生から坊ちゃんに職員室まで来るようにと伝えてと頼まれていました。ですので、しっしっ」

 

 

メイが、邪魔者を追い払うように手をこちらに向けてはらってくる。

今度、絶対泣かす

 

 

 

「まったく…わかった」

 

 

仕方がないので、ケイを一瞥して、職員室に向かうことにした。

 

まあ……仕込みはできたな

俺は口角が自然と上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「はあ……やれやれ。油断も隙もない。

ケイも大変でしたね。大丈夫で、す、……ケイ?」

 

 

「え、あ……す、すいません。なんか、顔が熱くて。俺の身体どうしたんだろ、」

 

 

「これは……もられましたね……」

 

 

「え?」

 

 

「いえ、こちらの話です……はあ、旦那様方にどう報告すれば」

 

 

 

 

 






クララちゃんごめんね。オリ主がキモくてごめんね。クララちゃんの目を汚させないから、ぜったいに
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