BlueArchive:Arrive a DaemonSultan 作:シーフード梶木
俺はハフバでリオのガチャを引いていた…
紫封筒が3枚出て勝ちを確信した時、俺は水着イロハ・リオ・水着イブキを同時に引いていた…
な…何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…
爆死だとか神引きだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
自分に対して憤慨することが多くあった。
些細なことで逆ギレしてもすぐに冷静になって、結果的に自分が一方的に悪い事に気がついてしまう。
感情と本能で直感的に動いているのに、変に理性と知性が有るせいで、頭の中はグチャグチャ。
母親が朝起こしてくれる時間が大体学校の遅刻ギリギリの時間だった。意図的にしか感じない。イライラする。
でもよく考えれば自分が起きなかったのが悪い。
今はもう、目覚めることもない。
×××
「あうぅ……」
「オラ跳べよ、金持ってんだろ? アァ?」
ユメ先輩の体にアザトースの神秘! 俺は降島カネコ! 別に「いらっしゃいませ」は「YES」の意味ではなァい!! *1
住む場所を何処にしようか悩んだ結果、何となくでブラックマーケットに来たのだが……不良に絡まれているペロロ狂ことヒフミを目撃したというか、路地裏から出たらすぐそこで絡まれてた。
目が合うと「助けてください」と言わんばかりの視線を向けてくる……トリニティの生徒がゲヘナの生徒に助けてもらうのはどうかと思うぞ。
まぁ、助けられるのに助けないのも無粋か。カブトのベルトを装着。左のボタンをタップして……
「クロックアップ」
瞬間、世界が俺を置いてとてつもなく遅くなる。まぁ俺の方が世界を置いて速くなっただけだがね。
不良達の前に出て、目の前で軽く手を振ってみる。こちらが速すぎて、認識できてから反応までがクッッッッッソ遅い。というか反応できるわけないだろう、通常の人あるいはキヴォトス人の身体速度と反射神経じゃ、クロックアップした俺に追いつける訳もない。
ヒフミを肩に担いで、ひとっ跳びで近くの建物の屋上へ。うーん、ヒナと比較するのはアレだが……いや女の子に体重の話は良くないんだったな。姉に叩き込まれた幾箇条にも古事記にも書かれていた。
「クロックオーバーっと」
ヒフミを下ろしてからクロックアップを解除して時間の流れが元に戻る。
「あぅ……あれ?」
「なんかマズイ雰囲気だったから連れ出したけど、大丈夫か?」
「え? ……え、えぇ!? いつの間に!?」
ヒフミと一緒に屋上から下を覗くと、目の前でカツアゲしていた生徒が居なくなり騒然としている不良達が見える。こんな短時間で屋上まで登れるはずないので、上を見上げるような奴はいなかった。
「あっ、ありがとうございます……」
「ん、どーいたしまして」
つーか、服装が知ってるものと違う……と思ったが、よくよく思い出せば、ヒフミって2年生だったか。で、今は本編開始2年前なので……おっとぉ?
コイツは今中等部の3年、なるほど衣装が違うわけだ。いやそれよりも。
恐らくというか確実にトリニティに進学予定だよな? なァにブラックマーケットに来てんだよ頭ゲヘナか……そうだったわ(自問自答)
……悪態をつきたいところだが、困惑しているしシームレスに自己紹介といこうか。
「君、名前は? 俺は降島カネコ」
「あ、私は阿慈谷ヒフミです」
「ヒフ……いや、阿慈谷で。よろしく阿慈谷」
「苗字で呼ぶんですね、あはは……よろしくお願いします、カネコさん」
名前で呼ぼうと思ったが、俺は時々『藍神ィ……』みたいな調子でブルアカキャラを呼ぶことがあり『剣先ィ……』『花岡ァ……』と並んで『阿慈谷ィ……』はよく口から出るスリートップの生徒である。なのでここはあえて苗字呼びで行くとしよう。オマエホントウニカワイイナァ……
トリニティに行った俺は確実に下の名前で呼ぶんだろうが。
「それで初対面だけど、良ければブラックマーケットを出るまで護衛しようか?」
「えっ、いいんですか?」
「ココで不良だとかスケバンに捕まるのは1度や2度じゃないんだろ? それに、さっき撒いたヤツらに絡まれても面倒だろうしね。あと日ぃ傾いてるし、夜に出てくる怪しげな連中と遭遇する前にさっさと自治区に戻った方がいい」
ヒナに朝飯食わせて、連邦生徒会長と対談して、ヒフミに会って、と一日で凄い量のイベントとエンカウントしている。流石に詰め込みすぎだと思われ。もう夕方だぞ。
REAL×TIME? ゼーロゼロゼロ、そんな映画知らないワンねェ〜……
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」
「OK、あバイクあるけど乗ってく?」
「あ、是非!」
もちろんバイクなんて持ってないがしれっと路地裏に出しておいた。免許? 車もバイクも持ってないが。
「この天火で裁く! アクセル全開! 聞け、太陽の咆哮を! 爪も牙も鈍ったの? 迷いは無い! 脆い! 常勝、不敗!」
「げ、元気ですね……」
後ろにヒフミを乗せ、炎神と天撃将軍*2のセリフを叫びながら双駆輪を……スピードは違反しないギリギリで走っている。日がいつ沈んでもおかしくないし、急ぐ必要があるからな。
「……ん?」
サーチを使って頭の中でナビしてもらっていたが……oh、タワーブリッジか。今行こうとしてた道の途中の橋が渡れなくなってしまったようだ。
「……あ! 忘れてました! この時間帯だと、この先の橋って渡れなくっt……」
「問題ない」
「え?」
しばらくして橋が見えた。完全に橋が持ち上がってて渡れないように見える……が。スピードを上げて突っ込む。
「阿慈谷ィ、しっかり掴まってろよ!」
「え? え? え? 待って、待ってください突っ込むつもりですかぁぁぁあああああ!!!??」
橋にぶつかる直前……ウィリーで橋に対して垂直に立つ。
そしてそのまま橋を登り始めた。
「え!? ちょっとなんですかコレ!?」
「何って、橋を渡ってるだけだが」
「これはもう橋じゃなくて壁ですってぇぇえええ!!!」
橋を登り切ると、双駆輪が宙に放り出される。このまま重力に従って、川に落下すると思ったのか、既に涙目のヒフミが「ヒェッ」と鳴き声を上げた。
「エンジン添加物ッ!!」
流石は添加物エンジンだ、火力が違いますよ。*3
双駆輪のジェット部分が駆動し、バランスを保つように両斜め下方向に噴射。追加で俺の神秘をぶち込んでエネルギーの翼を展開。橋の上を飛んだ。
「ん……ん!? おい! バイクが飛んでるぞ!?」
「は? 何言ってんだ☆バイクが飛ぶわk……飛んだぁぁぁあああああ!!?」
なんか下から聞こえたが無視で。
向こう側に着きそうなので翼を消しジェットの噴射をやめて急降下する。
「ひぇぇぇええええええ!!!」
ヒフミは言いつけを守ってしっかりと俺に掴まっているため宙に放り出される心配もない。
そうして落下していき……地面に着く直前にもう一度翼とジェットを展開。ゆっくりと着地した。
「ほら、お望みのトリニティ自治区だ」
「は、はぃぃ……」
ヒフミを下ろしてヘルメットを外し、後部座席の収納空間にしまう。結構疲れきった顔をしている。当たり前か。
「またブラックマーケットで会うようなことがあったら、これをもう1回味わってもらうからな。あまり頻繁には行かないように」
「わ、分かりました……送っていただき、ありがとうございました!」
「うん、どういたしまして。ではオサラバ!」
ここはトリニティ自治区だ。ゲヘナの生徒がこんな所に居たら、トリニティピンクゴリ……ステラが黙っていない。
新しく覚えたマップ君で周辺の地図と渋滞情報を頭の中で随時更新しつつ、最適ルートでゲヘナ自治区まで帰る。脳が焼き切れる? 脳じゃなくて意識上で処理してるからユメ先輩の脳に影響は無いゾ。
「……それにしても」
マップ君曰く辺りに監視の目。視線を動かせば、普通に車を運転してる様に見えてこっちを監視している奴が何人かいる。
サーチ君に聞くか……ナニモンよ彼女ら。
検索結果
ティーパーティーの情報部
怪しい上にゲヘナ生であるカネコを監視中
あ〜……接触はしてこないにしても監視かぁ……変に振り切る訳にもいかんし、普通にゲヘナの方まで帰るか。
まだ繋がってる橋を渡って川の向こう。まだ追跡してきてはいるが、流石に数が減って来ている。もうちょっと走ればゲヘナ自治区なので、そろそろ報告に戻るんじゃなかろうか。
まぁしばらくして、流石にティーパーティー情報部の皆様は帰っていった。
さて、ゲヘナ自治区に着いたは良いけど、ブラックマーケットに住む予定だったがそれもマズイ事に気がついた。普通に、各方面の情報部から不審がられることこの上ない。
今俺は思考加速を利用してゲヘナ自治区に到着し情報部が撤退した瞬間に時間をアホ程引き伸ばし、滅茶苦茶悩んでいるところなのだ。何処に住むのかを。
ちなみに加速しすぎて蜂の羽が超スローモーションで見えるレベル。ほぼ動いてない。思考加速ってすげー!
……真面目に考えよう。
連邦生徒会長が用意してくれた口座と金はあるが、あんまり消費したくない。株使って増やす予定で、元手は多ければ多いほど良いし。今の俺には未来市場の上げ下げを知ることができるチートが使えるからな。
……そういや俺四次元ポケット使えたよな。応用して四次元空間に家作るか。
思考加速を終わらせて双駆輪を走らせる。なるべく人目のつかない路地裏を目的地にしてマップ君でナビを開始。ドアかなんかを壁に引っつけて、そこから繋げりゃなんかできるでしょ、多分。
===
ピンポーン
『誰……って、カネコかしら?』
「おう、おはよう。髪と目の色変えたけど分かってくれたか」
翌朝。宣言通り朝飯を作りにヒナの家まで来ている。結局、先日は住居(異空間)を確保したのは良いが、眠りにつこうにも眠気がそもそも起きないため、寝ずに自分が出来ることを整理していた。
思考加速を頻繁に使っているうちに時間感覚が狂いだしたのでそれも直しておいた。自分がどれだけ特別な力を得ても、凡人であることを忘れてはならない。
『おはよう。開いてるから入っていいわよ』
「お邪魔しま〜す……あり?」
玄関で靴を脱ぎ、靴下で家に上がるのもどうかと思ったのでスリッパを創って履いていると、鼻をつく良い香りがした。これはバターの匂いだ。
「おはようございます。もしかして朝ご飯作ってました?」
「えぇ。貴方の分もあるから、一緒にどうかしら」
「ゑ、あ、喜んで」
リビングまで移動すると、テーブルの上に2人分の朝食が。本当に俺の分まで作ってくれたんス? いやありがたいんだが、俺が作るという話は何処へ……
「不思議そうな顔してるわね。私が見た記憶の通りなら、貴方って面倒臭がり屋で三日坊主でしょ?」
「おっしゃる通りです」
やっぱ記憶見せなかった方が良かったかもしれない。が、見せないと事情の説明も出来なかったので難しいところ。
ふむ、トーストにスープに……うぉ料理上手ッ。あれ? ヒナって料理上手な設定ありましたっけ?
検索結果
元から自分で朝食や弁当を作っている
なお最近の1日3食の実態()
遂にサーチ君がふざけだしたぞ。
「それでは失礼して……いただきます」
「いただきます」
見た目は整ってて綺麗だが味の方は……うぉ料理美味ッ。この見た目でこの味は給食部に欲しい戦力だろ、なんで情報部なんかに入ったんや。お労しやフウカ……
───⏰───
「ごっつぁ……ごちそうさまでした」
「? ごちそうさまでした」
美味かった……
四次元ポケットから濡れ布巾を取り出して机を拭き、皿と器を重ねて台所まで持っていって洗う。
「……随分と手馴れてるのね」
「俺の記憶を見たなら分かるだろーに。姉貴の為に晩飯作ってたからな」
「そういえばそうだったかしら」
前世の話になるが。就職してしばらくした頃、祖母の家に引越してた姉貴が突然「夏のボーナス貰ったら仕事辞めて地元に帰る」などと言い出し、母が「ならこっちに越して戻るついでにコイツも連れ出してけ」などと言って俺を引っ張り出す始末。
突然姉貴からメッセージで「一緒に住んでくれんか?」なんて送られてくれば思わず戦慄して「本気なのか……」って返してしまった。その後了承したら「言質取ったからな」とかヤクザみたいなこと言いだすし。怖いよマジ。
軽く洗った食器を食洗機に入れ、洗剤を投入してスタートボタンをポチー。
「さて……ムムッ?」
スマホに通知が来たので確認したところ、連邦生徒会長が編入手続きを済ませてくれたとの連絡が。仕事が早いな、流石は超人。
ゑ生徒証は画像を送るから自分で作れ? コイツなんなんマジ(急変)
「そういえば……ゲヘナの制服を着てるって事は、こっちに編入する事にしたの?」
「イェース。まー、流石にここまで関わらせておいて、はいサイナラと他の学園に行くのは正直無責任だろ」
「そう……ありがとう」
? 何故感謝されている? 俺、何かした覚えはないんだけどな。
「まぁ、どう、いたしまして?」
「なんで疑問形なの?」
「特に感謝されるようなことをした覚えは無いゆえ」
「……貴方、それ本気で言ってる?」
……なんかすっごいドン引きされているッ!? 何故!? 何故!? 何故!? ほんと何故!? 思い当たる節など何も無し! 俺は俺のやりたいようにやってるだけなのに!?
「えぇーっと……す、すまん、割と本気で言ってる……」
「……私のために、強制的とはいえ寝かせてくれたこと。その間、私の代わりをしてくれたこと。業務内容を改善してくれたこと。感謝してもしきれない」
「…………」
俺が勝手にやったことなので、別に何を思われるとか考えてなかったが……感謝が帰ってくるとは思わなかった。
「ねぇ、カネコ」
「……なんでしょう」
「貴方がやったこと、それがやりたくてやっただけであれ、やらなきゃいけないからやったことであれ、善行であれ悪行であれ……感謝されたなら、素直に受けとっておくべきよ」
「……はい…………」
「……やっぱり悪行だけはしないでくれる?」
「アッ、ハイ」
===
家に帰ってソファに寝転ぶ。改めて、今自分が何をできるようにしたのかを整理しておこうか。
その1 サーチ
多分Goo〇le先生よりも便利な検索機能。ただし「世界の真理とは」って聞いたら「 ᐠ( ᐛ )ᐟバナナ」って答えたので万能ではないっぽい。何? アザトースの神秘なら全知全能ではないのか!? *4
その2 マップ&ナビ
誰でも夢見る脳内マップ、しかもナビ機能付き。目的地を指定しなくても条件だけ指定すれば、その条件に合った場所へ案内してくれる。逃走経路とかもリアルタイムで更新しながらナビしてくれるだろう。迷子キラー。
その3 四次元ポケット
容量無限の収納空間。ギルガメッシュの
その4 ワープ
座標を指定して跳ぶだけのモノ。早朝登校出勤の忙しい人々にとってのロマンでもある。サーチまたはマップで座標を検索して跳ぶので事故の危険は……運用をミスると多分壁に埋まる。
ついで 弾道補正&リロード忘れ防止システム
常に発動させてるパッシブスキル的な。どんなに銃身がブレても望んだ方向に弾丸が飛ぶ。完全に別方向に銃口が向いても、真反対に向かって撃っても弾道がへし曲がり前に向くなんてこともできる。プラス、何か不思議な力によって風向き・風量・気温・距離に関わらず弾丸は標的に向けて真っ直ぐ飛ぶようにした。俺は雰囲気で銃を撃っている(冒涜)
あと残弾管理が面倒くさいし、別に俺のリロードはレボリューションではないので、弾倉の弾を撃ち切ったあとに引き金を引いても何か不思議な力で弾丸が射出されるようにした。何度でも言うが、俺は雰囲気で銃を撃っている(冒涜)
機能として纏めたのはこのくらいかな? アザトースの効果で大体なんでも出来るとしても、ひとつの効果を繰り返し使った方が楽だからね。こう、よーつべの再生リスト的な感じ。聞きたい曲をまとめておくみたいな。
とまぁ、これらとアザトースを駆使して、2度目の学園生活を大いに楽しんでみようと思う。どの部活に入るかも考えとこ。
終わり方が雑で申し訳ない。次から本編突入したいし、せめてゲヘナ編で雷帝周りの掘り下げが終わってから改めて過去編として続きを書きたいのだ…ただの妄想を書きためるのではなく、ある程度情報を踏まえた上で書きたいのだ…
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