繰り返しながら共存共栄する。
これぞ、世界の営み。
人の世は欺瞞と拝金による封建の仕組みで
秩序を保っている。
これこそ、人の営み。
【桜月 昼前】
[木の葉隠れ里 アカデミー]
「ううっ・・・・・・あちこちから視線が〜!」
無事に入学式を終えて姉弟の入学の写真撮影後
に姉さんは任務に戻るため、アカデミーから仕事
場に向かった。
俺と縄樹は掲示板のクラス分け表を見て自分の
教室に行き、自分の席に座ったが、俺だけに同期
の忍たまの視線が集中して居心地が悪かった。
「まるで針サイズのクナイが次から次へと当てら
れているようだ〜。
まさに針のむしろ〜なんでこんな目にあうんだ
〜俺!?」
縮こまっている俺にとなりで座っている縄樹は
冷たい目線でため息を吐く。
「・・・・・・りつ兄があんな演説するからだよ」
「うるさい縄樹!俺を置き去りにしやがって」
「姉ちゃんの指示だい。文句は姉ちゃんに言えば
〜〜!?」
ううっ、文句なんか言ったら殺される〜〜。
そりゃ、騒動の原因は俺の演説でだけどさ〜。
けど、全部俺のせいじゃないわー。
それで30分以上遅れて入学式が開始とか・・・
朝礼台の三代目が咳払いしながら言いにくそう
に入学のあいさつとか・・・・・・。
大人たちが俺の背後で拝んでいるとか・・・・・・。
まわりの同期の連中からクスクスと笑われるとか・・・・・・全部俺のせいか〜。
あ〜も〜朝から散々だ。
「くそ〜、姉さんの面構えなんて考えなければよ
かった〜〜!あの偽装ツヤツヤ肌を泥パックで
塗り込んでツルツルのっぺらぼうにしておけば
よかった〜」
「・・・・・・嫌味?気遣い?何言ってるかわかんない
よ、りつ兄」
俺がぶつくさと愚痴を言っていると教室に担当
教官が入ってきた。
へぇ~、ガッチリとした体型にキリッとした顔
立ちのアラフォー教官だな。
けど、あの顔どっかで見たような?
「みんな〜席につけ!」
その掛け声で雑談していた忍たまは教官の方に
目を向ける。
「本日からお前たちの担当教官 猿飛サトルだ!
これからお前たちに忍者の基礎を叩き込むから
楽しみにしていろ!」
さ、猿飛?あの人猿飛一族の人?
サトル先生ニカッと笑いながらそう言うとギラ
ッと俺の方を見てこう叫ぶ。
「特に今年はとんでもないヤツが入学している。
みんな、気を引き締めろ!」
「「「「「「「「は〜い!?」」」」」」」」
止めて〜!?
恥ずかし〜〜〜い!?
学級崩壊に繋がる発言だぞ〜〜サトル先生!!
「とりあえず、今日は自己紹介からだ。出席番号
順に呼ぶので席から立って名前と将来の目標を
言いなさい。では、最初は男子から始める。
油女ユノ!」
「はい!」
名を呼ばれた忍たまたちはなんか俺の影響で熱
弁を振るう。
「俺の名は犬塚バン!将来、全ての忍から認めら
れる火影に俺はなる!」
「僕は加藤レン。みんなを照らす火影になりたい
です」
だから止めて〜!
俺のマネをしないで!
恥ずかしさで悶絶している間に縄樹の出番が回
ってきた。
「次、千手縄樹」
「はい!」
同期たちは千手の姓を聞いた途端、縄樹に視線
を向けた。
「おれの名前は千手縄樹」
縄樹は最初に俺の顔をチラッと見た後、同期た
ちの顔を見渡してこう言った。
「火影はおれの夢だ。そのために成すべきこと
・・・・・・・・・忍び耐える者を目指す」
その場の全員は縄樹に真剣な眼差しを向ける。
「忍びとは嘲笑われようとも罵られようとも煽ら
れようとも耐えて目標を成し遂げるのが本望。
初代火影 千手柱間が木の葉という“和”を作る
ため、如何なる苦難の連続を耐え忍んだ」
「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」
「だから、俺はアカデミーでたくさんの忍術を身
につけて木の葉を守る忍になる!!」
おいおい、縄樹くん格好いいじゃん。
「うむ、縄樹の気持ちがよくわかった。精進する
ように」
「はい!」
「では次、千手律樹は・・・・・・いらないか。ヨシ次
は」
お〜いサトル先生〜。
そりゃ、差別だぞ!差別!
俺のことを無視して次々行われていき、男子の
自己紹介が終わり、女子の自己紹介が始まった。
「ヨシ、女子の自己紹介をしてもらう。最初は〜
うちはカガリ」
ほ〜、あの女うちは一族か。
千手とうちはか・・・・・・。
まぁ、この時代だとうちはと木の葉との軋轢は
そんなにひどくないはずだ。
けど、あいつ。なんで俺を睨見つけるの?
「私はうちはカガリ。木の葉で一番強いくノ一に
なる!それとこれだけは言わせてもらうわ・・・
・・・火影なんてクソよ !あんなのバカ以外やり
ゃしないわ!!」
カガリの発言で意気揚々とした自己紹介の場が
静まり返った。
ーto be continuedー
次回 決闘