木の葉の摩利支天と呼ばれた忍    作:rOOd

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人が生き残るには憎しみが必要だ。

憎しみが人の心をもっとも強くする。

だが、憎しみは何も生み出さない。

憎しみは強さの糧にはなるが、

心の穴を埋める土にはなれない。




№4 うちはカガリ

       【桜月 昼前】

 

    [木の葉隠れ里 アカデミー]

 

「おい!?てめー!?」 

 

 縄樹はカガリが火影の悪口を叫んだので襲いか

かろうとした。

 俺は腰あたりの服を掴み、縄樹を止めた。

 

「離せ、りつ兄!!」

 

 ジタバタと机の上で暴れる縄樹を強引に引きず

り降ろして椅子に座らせた。

 

「お前な〜、さっきの誓いはどこにいった?」

「じいちゃんをバカにさせておめおめと黙ってろ

 って言うのか!?」

 

 縄樹にそう言われた俺はカガリの顔を見てこう

尋ねた。

 

「まぁ待て待て、うちはカガリ」

「何よ。千手律樹」

「・・・・・・お前さ、うちはカガミの血筋か?」

「ッ!?」

 

 当たりか。

 間違いない。こいつはカガミの娘だ。

 カガミは20代後半で死んだはずだから年齢的

な辻褄が合うし。

 

「そうよ。私はうちはカガミの娘よ!」

 

 縄樹は話についていけず、俺に質問した。

 

「りつ兄、うちはカガミって誰?」

「大叔父様の側近の一人だよ。うちはの手練れで

 里のために尽力した忍だ」

「えぇ、そうよ。里のためとか言ってあの扉間の

 下につき、一族を裏切った男・・・・・・・・・・・・

 それがうちはカガミよ!」

 

 おいおい、それが実の娘の言葉か?

 けど、愛情深いうちはからすれば千手扉間に手

を貸すこと事態が許しがたいのか。

 そう考えるとまわりの大人たちから洗脳に近い

虐待・・・・・・いやそこまではしないか。

 ひどくても遠目でひそひそと陰口を叩かれてい

るぐらいか?

 まぁ、原作未来では卑劣な大叔父様の政策のせ

いでうちはの壊滅の原因になるからな。

 

 ・・・・・・仕方ない。千手の末裔としてこいつに植

え付けられた価値観をぶち壊してやるか。

 

「カガリ、お前は父親のことを誤解している」

「・・・・・・千手の貴様に父の何がわかる!?」

「カガミがうちはでありながら大叔父様の下につ

 いたのは過去と未来を繋ぐ橋になるためだ」

「過去?未来?ふざけるな!?一族を裏切った男

 が何を繋げるんだ!?」

「なら、決闘で白黒をはっきりさせるか?」

「決闘?」

「うちはカガミが弱いから千手扉間に媚びを売っ

 て一族を裏切ったと考えてるならよ・・・・・・。

 カガリは誰よりも強いからどんな状況も一人で

 成し遂げることができるんだろ?」

 

 俺の言葉でその場の全員がどよめいた。

 

「・・・・・・・・・」

「なら、見せてみろよ!その強さを!!」

 

 俺の挑発にカガリの顔は鬼の形相に変わった。

 

「な、何言ってんだよ りつ兄!?」

「そうだ、律樹!そんな決闘に何の意味が!?」

「サトル先生、悪いけど校庭でやらさせてもらう

 よ」

 

 俺は親指を校庭に向けるとカガリも頷いて席を

立ち、それに合わせて俺も立つ。

 

「お、お前らいい加減「受けて立つわ!」」

 

 カガリの怒鳴り声ともに俺たちは教室の窓を突

き破り、校庭で決闘を開始した。

 最初、カガリが攻めてきた。

 

「ハアッ!!!」

「ドリャッ!!!」

 

 俺はカガリの連続蹴りを躱しながら、掌打を繰

り出すが、カガリも俺の攻撃を難なく躱す。

 

「フゥッ!!?」

「オリャ!!?」

 

 激しい白打の攻防戦の中、カガリが俺の腕を掴

み、そのまま一本背負い投げをした。

 

「ヤアッ!!」

「ヌゥ!?」

 

 投げられた俺は地面に叩きつけられる前に身体

を猫のように捻りながら前身着地して隙が生じた

カガリの後ろにまわって十字締めを決めた。

 

「しまっ・・・・・・グギギギッ!!?」

「このまま落とす!!」

 

 締め付けられ、もがき苦しむカガリは身体の力

を一瞬脱いた。

 それにより締め技にスキマを作り、そこから脱

出して両手を地面につけた体勢で俺の胸部に渾身

の後ろ蹴りを入れた。

 

「ハアッ!!!」

「ガハッ!!?」

 

 い、痛え〜!?い、息ができない〜!

 

「ゲボッ!?アァハァ〜!!ゲボッ!?」

 

 クソ〜、これが女の蹴りか!?

 ん?カガリのヤツ、さっきより息が上がる。

 俺の首絞めが効いているな。

 

「ハァ!?ハァ!?」

 

 カガリ、やっぱり満身創痍だ。

 よっしゃ、チャンスだ!

 俺はフラフラで立っているカガリの懐に素早く

入り、全身全霊の掌打を打ち込んだ。

 

「ヤアッ!!!」

「グブッ!!?」

 

 俺の攻撃で吹っ飛んだカガリは地面に横たわっ

たまま動かない。

 

「ハア!?ハア!?ハア!?」

 

 手応えあり!

 しかし、こんなに疲れるとは・・・・・・。

 やっぱ、幼児の身体だとまだ無理か。

 

「コラッ!!?律樹!!?」

 

 猿飛先生は息を切らしながら、横たわったカガ

リに駆け寄り、抱き上げて声をかける。

 

「おい、カガリ大丈夫か?」

「・・・・・・・・・」

 

 猿飛先生は俺を睨見つけて怒鳴り散らす。

 

「律樹やりすぎだ!!」

 

 俺に叱咤する猿飛先生の腕の中でカガリは先生

の腕を掴んで立ち上がろうする。

 

「ハアッ!?ハアッ!?」

「カ、カガリ!?今は動くな!!すぐに保健室に

「ま、まだ」」

 

 カガリは途切れそう意識を維持しながら、俺を

睨見つける。

 俺はカガリの両眼を見て驚愕した。

 

「あ、あれは・・・・・・!?」

 

 

ーto be continuedー

 

 




次回 うちはの本質
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