ある意味、九十九の恋敵と対面します。あと、いろかぐ時空です。今更タウン
「芦花さん、ほんとにここであってるの?」
「あってるあってる、行こ。彩葉が待ってる」
諌山宅にお邪魔させていただいた別日に今度は酒寄さんに呼び出されました。…怖えよ俺は…
「はい」
「すみません、所長と約束していた綾紬です。」
「お待ちしておりました」
そうして、入館の許可が下りたので芦花さんと二人で中に入って行った。
「芦花さん、なんか手馴れてるね?」
「まあ、結構実験とか手伝ったりしたし。」
くそ、こういうところの実験とかは絶対漫画のネタになるよな…まあ許可が下りたらだけど
「彩葉、来たよ?」
「お邪魔します。」
「いらっしゃい芦花、三上君」
なんか、ゴゴゴって言わんばかりのオーラが出てる…
「芦花、私が言いたいことわかってるよね?」
「はい…」
そうして、芦花さんの方から2年前から偶に一緒に飲みに行く程度の仲であったこと、本格的に交際を開始したのは半年前であることを説明した。
「ふ~~~~~~~~ん」
冷や汗がだらだらと流れるのを感じる
「まあ、芦花がそう言うならそうなんだろうね」
ほっと息を吐いた、どうやら納得してくれたようだ
「にしても、芦花と三上君って接点あったんだね」
「まあ、俺も久しぶりに再会したときはびっくりしたからね」
まさかいきなりダーリン呼びされるわ、偽装カップルとして付き合い始めるわ…なんだ天国か?
「彩葉~~?お話終わった~~?芦花~~~!!久しぶり~~~!!」
「かぐやちゃん!久しぶり~~~!!」
なんか知らん金髪の女の子が唐突に部屋に現れた。
「こらかぐや!ちゃんと挨拶しなさい」
「酒寄さん、そちらの方は?差支えなければ教えていただきたいんだが」
芦花さんと金髪がキャッキャしてるのは目の保養に大変よろしいのだが流石に知らん人が居るのは居心地が悪い。
「あ!もしかしてあなたが芦花の彼氏さん?はじめまして酒寄かぐやです!!」
「は、はいどうもご丁寧に。俺は三上九十九って言います。よろしくね」
すんごい元気、こう……元気一番!!みたいな感じする。にしても………
「酒寄さん、妹居たんだな。高校の時家族と折り合いが悪いって噂は聞いてたが」
「妹じゃないよ?かぐやは彩葉のお嫁さんだよ?」
そうか~~~世界は広いんだな~~~~
「九十九君、考えるの放棄しちゃった」
「ねえねえ!三上!!芦花のどこが好きなの?かぐやはね~~彩葉の全部が大好きなの!!」
無邪気って怖いなぁ~~、横の酒寄さんとか顔真っ赤じゃん
「あ、もしかして芦花の前だと恥ずかしかったりする?分かった、じゃあ彩葉と芦花は一旦部屋から出て!!」
そう言って、かぐやちゃんは酒寄さんと芦花さんを部屋から追い出した。自由人かな?
「いいのか?酒寄さん、ここの所長だろ?」
「いいのいいの!!ささ、これで気兼ねなく話せるねぇ~~」
今ここで話しておかないと、変に疑われそうだな。芦花さんに迷惑かける訳にもいかないし話すか…
「俺さ、実は高校生の時から芦花さんの事好きだったんだよ。」
「そうなの!?」
「そうなんだよ、心が綺麗でさ。ちょっとしたきっかけで話すようになったんだけどあんなに友達想いで一途な人は初めて見た。周りの奴らは見た目がどうこうってことしか言ってなかった気がするけど、そんなもん芦花さんの魅力の一部でしかないんだよ。」
そんな芦花さんだから、偽装とはいえカップルになれたのは嬉しかった。それこそ夢なら覚めないで欲しいと願う。
「芦花、優しいもんね」
「俺はそんな………」
今は偽装カップルだけど、いつか本物になれたらなって思う。
「優しくて綺麗な芦花さんが」
今の俺じゃ不釣り合いだ、俺は特段かっこよくもないし優しくもない。10人中10人が芦花さんに本当に俺でいいのか?と聞いてくるだろう。
それでも………これは偽装でもなんでもない俺の本心だ
「大好きだ」
いつかこの気持ちを伝えれるような男になりたいと心の底から想っている
「酒寄さん、今日はお招きいただきありがとう。これ今更だけど手土産」
いつものいいとこのどら焼きを渡した。
「ありがとう、皆で食べるね」
「彩葉、かぐやちゃんまたね」
「じゃ~~ね~~、芦花、三上!二人も仲良くね!!」
そう言って、研究所を出た
「酒寄さんにも偽装だってばれなかったね」
「そうだ…ね!」
そう言って芦花さんは腕を組んできた
「芦花さん!?///」
「いいじゃん!!恋人同士だし!」
なんかご機嫌だし、まあいいか