流行れ!!ちょ芦花!!
「う~~~~ん?」
この間、【偽装恋愛】というタイトルで無事に連載を勝ち取れた。タイトルからお察しの通り、モデルは俺と芦花さんの事だ。
ただ、一つ問題が発生してしまった。
「デートしたことないから話が書けない………」
担当から、付き合いだすまでの流れはOKだが偽装用のデート内容が悪いと没を貰ってしまった。その際に『デートの一つでも体験してみては?今ならレンタル彼女とかありますよ?』などと言ってきた担当はいつか殴りたい。
「……芦花さんをデートに誘ってみるか?」
今の俺と芦花さんは偽装カップルという関係である、デートのひとつくらいしてみても問題ない
「いやいやいやダメでしょ、そんな目的で芦花さんも提案してきたわけじゃないだろうし」
というか、それをしたら俺がこの関係を利用してるみたいじゃないだろうか…
『いやいや、今は俺たちは偽装とはいえカップルなんだデートの一つや二つしておかないと怪しまれるんじゃないか?』
お、お前は心の中の悪魔!!た、確かにお前の言う通りかもしれない…
『待って!!』
お、お前は心の中の天使!!
『そもそもガキじゃないんだから普通のデートになるの?どうせラストはホテルで●Ex-●Otogibanashi一択なんだし。今回の漫画は一応高校生って設定でしょ?参考にはならなくないか?』
お前本当に天使か?それはアウトだろ…仮に手でも出したらそのまま関係終了一直線だわ。
「こういう時は牛乳じゃなかった…インターネットに相談だ」
というわけで、デートとは何たるやを色々検索してみたが
「なんも分かんねえ…」
世のカップルどもはこんなことをこなしているのか!?そう思っていると電話が鳴りだした、スマホには『芦花さん』と表示されている。
「へぁ!?………も、もしもし?」
正直、ちょっと不埒な妄想をしていた側面があるため凄い申し訳ない気持ちが出てきたが意味もなく電話を切るのは申し訳ないため電話に出た。………決して芦花さんからの電話に浮かれてたとかじゃないよ!ホントダヨ!マンガカウソツカナイ!!
『あ、もしもし九十九君?今大丈夫?』
「だだだだ大丈夫だよ///」
『ほんとに大丈夫?』
「大丈夫、大丈夫………それで?どうしたの?」
何か急用だろうか………もしや、他に好きな人ができたから今の関係を終わらせようって話か!?
「これからも………友達でいてね………」
『ほんとに大丈夫?私何も言ってないけど?』
「っは!!ごめん、つい気が動転してて」
『も~~、せっかくデートに誘おうと思ってたのに』
「え?」
芦花さんは今なんと言ったのだろうか?デート?デートってあれだよな?今、悩みの種だった問題のあれ………でもいいのか?正直誘ってくれたのは超超超嬉しい、小躍りがサンバになる程度には喜べる自信がある。
そう思っていると俺が困惑してると思ったのか芦花さんが質問してきた。
『………私とデートしたくないの?』
「いえ!!したいです!!よろしくお願いします!!」
『よかった、それじゃ明日朝10時に駅前で大丈夫?』
明日は今のところ予定もないし締め切りもまだ先だから問題はない
「大丈夫だよ、明日の朝10時に駅前だね。」
『それじゃ、お休み~~』
「うん、お休み』
え?どうしよ、お洋服あったかしら?クローゼットに洋服あったかな?芦花さんって美容系のインフルエンサーなくらいだからめちゃくちゃおしゃれだよな?俺の持ってる服で釣り合うか?
あ、これだけメモっておかないと
『デートの誘い方は誘われる方がちょろい方が楽』
つまり、ちょろいのは俺ってことさ
ちょろいのは芦花ではなくてこいつなんじゃないだろうか?芦花が九十九に対して魔性の女になっていく。
ちょろい芦花とちょろい九十九の謎に甘酸っぱい恋模様を目指していきたいと思ってます。