ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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総評5000突破ありがとうございます。

今更ですが主人公ちゃんは虎居(とらい)優里(ゆうり)です。こいゆりちゃんって呼ばれてたみたいね。

どうでもいい補足として閃刀姫レイをイメージしながら書いてます。遊戯王の百合テーマなので(思想)


怒りからか黒塗りの高級石崎を殴ってしまう

「それじゃあ虎居さん、一先ずこれを見てもらっていいかな?」

 

「はいはい。誠意を見せてくれることを期待してるよ〜」

 

 示談の条件として提示されたのは……

 

 一、Dクラスの須藤建はCクラスへ謝罪を行う

 

 一、DクラスはCクラスへ現在の所持クラスポイントを全て譲渡する。

 

 一、今後クラスポイントの増加があった場合DクラスはCクラスにプライベートポイントの半分を譲渡する。

 

 ……まあ私は今後クラスポイントがドカッと変動することを知ってるから3つ目の条件にも納得いくんだけど、テストぐらいでしか増えないとしたらあんま意味ない条件だよね。Dクラスがテストで良い点取れるとも思えないし。

 

「うん……まあ正直本当に心から謝ってくれるならそれだけでもいいんだけどね。反省って見えないからさ」

 

「そうだね……僕らとしても彼には……ごめん、なんでもない。それで、どうだろうか?」

 

「んー……クラスポイント譲渡は流石にしてもらうけど、プライベートポイントの方はもっと軽くしていいよ? 大半の生徒からしたら関係ないし……というか、よくこれにみんな良いって言ってくれたね」

 

「退学者が続出するよりは、って。まあ、多数決を取っただけなんだけど」

 

 そうか。借金組だけで9人の塊だし、そこに興味無さそうな人も合わせてけばそっちが多数派にもなるか。一応仲間想い面してる櫛田ちゃんと退学アンチの平田君が擁護に回ったからってのもありそう。

 

「……プライベートポイントの譲渡は取り消していいよ。そこの可愛い彼女さんが巻き込まれるのも可哀想だし」

 

「いいのかい? ……その、交換条件とかは」

 

「そうだねぇ……今後、水泳の授業の時みたいなボーナスポイントがあったら譲ってもらおうかな。勿論借金組だけの話ね」

 

 文字に起こすと……『Dクラスの【虎居にポイントを借りた生徒】は借金を帳消しにする代わりに今後クラスポイントに依らないポイントの収入があった際に全額虎居に譲渡する』といった感じだろうか。当然ながら船上試験を見据えての条件である。原作ちしーき、いつもありがとう。

 

「それなら反発も少ないと思う。助かるよ」

 

「ふふ。胃の痛み取れそう? どうせ散々責め立てられたんでしょ?」

 

「やはり、分かってしまうかい?」

 

「そりゃ審議会の様子を見てればねぇ。ま、この条件なら借金組以外はよくやったって言ってくれるんじゃないかな? 他人事だし……そもそもボーナスポイントなんてそんな期待するもんでも無いだろうしね」

 

「そうだといいんだけど……これで受けてくれるってことでいいのかな?」

 

「別に須藤以外まで苦しめたいわけじゃないしね。それに、最初は須藤のバスケ部の退部って条件に入れようと思ってたんだけど……会長がね」

 

「──そんなものを条件に入れずとも、顧問の方から話があるだろう。退部になるのかどうかまでは断言できないが……少なくとも被害者への配慮はされるはずだ」

 

「ってわけ」

 

「残念……でもないね。これで反省してくれればいいんだけど」

 

 無理そう。むしろ逆切れするまである。まあ流石に次暴力沙汰起こしたら問答無用で退学かな? 

 

「纏まったようだな。では、学校へ提出し正式な契約としよう」

 

「お願いしまーす」

 

 クラスポイントゲットだぜ。とりあえずりゅーたんはこれで満足してくれるでしょ。ボーナスポイントは……なんかりゅーたんに任せといたら船上試験以外でも悪用する方法考えてくれそう。ついでに銀髪ロリにでもなんか思いつかないか聞いてみようかな。

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 契約書の写しを貰って、後はこれをりゅーたんに渡せば暴力事件編も終わりだな、なんて考えていた時。綾小路君からメッセージが飛んできた。それ自体は別に珍しくも無いのだけど(この審議会の間は流石に頻度は減っていたが)位置情報だけ送ってくるというのは──

 

「あ、ストーカー事件か」

 

 暴力事件が前倒しになればそりゃこれも前倒しだよね。カメラの修理がきっかけだったわけだし。となると送られてきたのは佐倉さんの位置情報なのだろうけど……なんで私に? アニメだと綾小路君ソロで原作だと一之瀬さんと二人……だったよね? 曖昧な記憶だけど。どの道私要らなくない? 

 

「まあ行くだけ行ってみるか……」

 

 変に好感度下がるのも嫌だし。綾小路君敵対ルートとかやりたくないよ。下手したら闇討ちされそうだし。

 

 

 

「来てくれたか虎居」

 

「せめて要件は書いてよね。で、何したらいいの?」

 

「ストーカーの確保、だな。流石に成人男性相手に一人で勝てるか不安だったんだ」

 

 嘘つけ。なんなら相手がナイフ持ってても勝てるくせに。下手したら銃弾も避けるんじゃないか? 『銃口と視線を見ればあとはタイミングに気を付けるだけだ』みたいな。

 

 ……にしてもこのストーカーキショいな。助けてもらうにしろトラウマものじゃない? そりゃ綾小路君に惚れもするわ。……あれ? もしかしてこのままだと女の子一人盗られる? 

 

「とりあえず撮影しとくか。……いつ出てく?」

 

「もう少し決定的になってからだな。今だとまだ厳重注意程度で終わるだろう」

 

「ちなみに綾小路君の腕っぷしは?」

 

「ピアノと書道なら習っていたぞ」

 

「お、じゃあ任せていいってことだ」

 

「……まあ、そうだな」

 

 持ちネタなのかな、ピアノと書道。まあ実際ホワイトルームで習ってるんだろうけど。というか誤魔化すのを諦めないでよ。女の子を前に出すよりいいって判断なのかな。白い部屋にフェミニズムは無さそうだけど。

 

「うわぁ、AVみたい……うわぁ……」

 

「虎居、そういうの見るんだな」

 

「おっと、それはセクのハラだよ」

 

 でもこれ、生のAVを見ているようなもんだよ……いや、AVと違って完全に非合意だからもっと凄いんだけど。警察に提出する前に動画のコピー残しとかなきゃ。

 

「──よし、行くぞ虎居」

 

「一撃目は任せるよ?」

 

 凌辱(未遂)に夢中になっていてこちらに気付いていない中年男性。気配を消したホワイトルーム生に気が付けるはずもなく……

 

「がっ!?」

 

 後頭部に綾小路君の蹴りが刺さった。……手抜いたな? まあ本気でやったら殺しちゃいそうだけどさ。

 

「な、なんだお前! 暴行事件だぞ! 学校に──」

 

「集団的自衛権キック!!」

 

 男性相手の喧嘩なんて、玉狙う以外ないよね。思いっきり蹴り上げたから潰れたかもしれないけど……まあ、使い道も無いしいいでしょ。……うわ、白目向いて泡吹いてる。

 

「虎居お前……容赦ないな……」

 

「か弱い女の子だからこのぐらいしないと……何その顔」

 

「いや、虎居お前、その気になれば俺より動けるんじゃないか?」

 

「ピアノも書道も習ったことないよ? それよりほら、私より気にかけなきゃいけない女の子がそこにいるよ?」

 

「それもそうだな。……大丈夫か? 佐倉」

 

「あ……綾小路君?」

 

「ああ。頑張ったな。遅くなってすまなかった」

 

 佐倉さんは綾小路君に縋りついていて、ちょっといい雰囲気と言えなくも無い、のだけれど。

 

「えーと……私、もしかしてお邪魔虫?」

 

 人が居るのを忘れないでもらいたい。

 

「む、すまない虎居。勿論邪魔なんかじゃないぞ」

 

「あ……審議会ぶり、ですよね?」

 

「覚えててくれた? Cクラスの虎居です。で、私は何に巻き込まれてるの? ……というより、そこの汚いおっさんは何だったの?」

 

 そうして教えてもらったのは、まあ原作通り。佐倉が『雫』というグラビアアイドルだとか、ストーカーが電気屋に居たとか、頑張って一人で解決しようとしたけど駄目だったとか。

 

「え、アイドル? 握手して握手! あとサイン……色紙とかないとダメ?」

 

「い、いえ! そんなことは……あ、でも書くものが」

 

「そりゃそうだ。じゃあまた今度お願いね。……じゃあ私は学校に通報と、このキモ豚を縛っとくかな」

 

 このストーカー、拘束具を持っていたのである。それだけでももう何をしてたか分かろうというもの。佐倉さんも余計怯えてた。

 

「綾小路君、ちゃんと送ってあげなよ?」

 

「ああ。……行けるか? 佐倉」

 

「うん。……あの、虎居さん」

 

「ん? あ……もしかして審議会のなんか? なんか色々とごめんね? 今回のでチャラにしてくれると嬉しいんだけど」

 

 勇気を出して証拠を持ってきた裁判の結果があれじゃあ恨み言の一つも言いたくはなるだろう。でも赤ゴリラにぶつけて欲しい。数少ないメガネっ子に嫌われたくないし。……関係ないけど、ひよりちゃんとかも眼鏡似合いそうだよね。文学少女だし。

 

「い、いえ。そうじゃなくて……どうやったら、虎居さんみたいになれますか?」

 

「うん?」

 

「その、一人で堂々と審議会に出て、今もこうして私を助けてくれて……かっこいいなぁって……」

 

「ほ、本気で照れ臭いから褒め殺しはちょっと……」

 

 もしかして一人でストーカーに立ち向かったの私のせい? 私、また何かやっちゃいました?

 

「……まあ、でも、ほら! こうして立ち向かったのは凄いことじゃない?」

 

「でも、結局こうして助けてもらってるわけですし……」

 

 あ、自己評価が落ちてる……というより怖い思いしたのがそこにも響いてる? なんか空気を変えるようなことを──

 

「それに……そうだ! 佐倉さん凄いスタイルいいじゃん? 私はほら、見ての通り胸も小さいし……ほら、綾小路君も大きい方が好きでしょ?」

 

「虎居、それはセクハラにはならないのか? せめて俺に振らないでくれ」

 

 何を言ってるんだ私は。欲望が漏れ出てる。

 

「えーと……だから、ほら、人によって得意なことなんて違うんだから、出来ないことなんて気にせずに行こうってことで、うん」

 

 一日で、勇気を出したら裏目に出たりストーカーに襲われたりした女の子への接し方なんて分かんないよ。百合界のメアリー・スーはコミュ力は高くないみたいです。

 

「……ふふ。虎居さん、もしかして体型とか気にしてるんですか?」

 

「そりゃもう。どうせなら長身スレンダーかグラマラスかになりたかったよ」

 

 ちなみに見るならボンキュッボン、自分がなるなら高身長スレンダー派です。背低いわけじゃないんだけどね。りゅーたんぐらい欲しかった。

 

「……よかったら、色々と教えましょうか? 体のケアとか、服の選び方とか」

 

「え、凄い助かる」

 

 そう、私は『このマネキンの一式ください』で通してきた人間。制服ってセンスの無さがバレないからいいよね。

 

「代わりに、その……」

 

 ちら、と綾小路君の方を見ている。これは……

 

「告白、手伝う?」

 

「い、いえ! そんな…………お願い、するかも……しれません……」

 

 小声で聞いたら割と前向きな返事。まあこれは連絡先を交換する口実にするとして。内心でだけ言わせて欲しい。

 

 寝取られやんけ~! *1

 

*1
寝てから言え




お気に入り、評価、感想よろしくお願いします

次回は一之瀬さん告白イベントかな…Cクラス女子の出番が中々作れない…特別試験まで行ければなんとか…?
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