ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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真鍋ファンの方は閲覧注意かも
でもアンチ・ヘイトってほどでは無いと思ってます…原作でも酷い目に合ってるし…


チキン冷めちゃった

 二日目の二度目の話し合いは寝てたら終わりました。あんな運動させられたら起きてられないって……いや、自業自得って言われたらそれまでなんだけど。

 

 晩御飯は調べてみたらデリバリーサービスがあった。まあこれで喜ぶの今の私とひよりんぐらいな気がするけど。大体みんなお店に食べに行っちゃうし。まあ雰囲気込みで食事だもんね……なんて思ってたけど、澪も付き合ってくれてる。やっぱ口調がぶっきらぼうなだけで基本優しいよね。

 

「で、アンタは何やってそんなに疲れてるわけ?」

 

「えーっと……裏ボス撃破……?」

 

「なにそれ……?」

 

 裏ボス……やり込み系ボス? 規定ターンまでに倒すとご褒美くれるやつ。あれってしんりゅうが最初なのかな。

 

「そういえば澪の方って話し合いどんな感じだった?」

 

「別に何も……ああ、でもなんか真鍋達がやけにDクラスの女の子を意識してたかな」

 

「ほうほう。金髪の子?」

 

「うん……知り合い?」

 

「セフレ~」

 

「は?」

 

「じょ、冗談……! 顔怖いよ?」

 

「それは産まれつき。くだらない嘘吐かない」

 

「すみませんでした……」

 

 そんなに怒んなくてもいいじゃんね……? 別に女子高生なんてセフレの一人や二人……この学校でそんなことしたら一瞬で噂広まって終わりそう。でも私と恵ちゃんの関係って何? 傷舐めフレンド? キフレ? 

 

「そ、それよりひよりんの方は? グループどんな感じ?」

 

「さぁ……? 本を読んでたら二回とも終わってしまったので……」

 

 知ってた。なんなら他のCクラスのメンバーすら覚えてなさそう。今まで読んだ本の内容は完全記憶してそうだけど……

 

「ちなみに何読んでたの?」

 

「漫画なんですけど……孤島に3つの国家が作られていてですね。いえ、それは本筋では無いんですけど、その国家を統一して皇帝に成り上がる──為にギャンブル勝負を行っていくというもので、何が素晴らしいかと言うと頭脳戦と格闘戦が同じくらいの密度で描写されていて結局知と体のどちらか一つでは勝者にはなれないという──」

 

「うお……」

 

 久しぶりにこのモードのひよりん見たな。あれか、無人島サバイバルからの連想で読み始めたのか。あれは卐を張ってるだけで無人島じゃないけど。なんならゲームの世界の再現だし、あの島。

 

「結局騙し合いも手元の暴力も主人公側が上を行くんですけど、そこから盤外戦術で一気に引っくり返す敵役がちょっとウチのクラスみたいだなって思ったりもしてですね、でもそんな2人の勝負の最後を決定付けるのが本能を克服出来るかどうかという命題と信頼関係になるというのが──あ、あまり喋るとネタバレですね……」

 

「手遅れだと思う。というか私読んだことあるから平気だよ?」

 

「!! では是非とも語り合いましょう! 若しくは他のギャンブル漫画でも……!」

 

「今のひよりんのブームなの?」

 

 私の趣味に染めすぎた……? でも部屋に置いてある漫画を貸し借りしてただけだし……ただ私の部屋の漫画がラーメン屋に置いてありそうなジャンルに偏ってるだけで。ミステリーもギャンブル漫画も人の心理を描写していく、という意味では近しいのか……? いや、ミステリーにも色々あるだろうけど。

 

「なんだかんだでエアポーカーが最高だよねぇ……なんなら他のギャンブル漫画込みでも」

 

「ルールも複雑ではありませんしね。やろうと思えば私達も実際にできますし……いえ、あの機械は用意できませんけど」

 

「漫画の話?」

 

「ええ! 澪さんも読みます? ちょうどここに全巻……」

 

「どこからその量の本が……?」

 

 序盤は特に暴だし澪も楽しめそう。難しいって人も居るけど大体業の櫓が悪いよ。詳しくは下半身の無いピエロがネットで解説してくれてるから調べてみてね。解説動画とかも結構上がってるよ。

 

 

 

 

 

 干支試験三日目──

 

 話し合い──すらないのである今日は。完全一日自由時間。ルールにも書いてあるからね。原作的には高円寺君が当てちゃう日だったかな……うろ覚えです。ともかく終了のアナウンスは聞こえてこないし平気でしょう。

 

 ということで一日ダラダラと部屋で過ごしてる虎ちゃんです。澪も漫画読んでるし、私はひよりんと漫画トークをしてる。もしかしてオタク部屋になりつつある……? もう一人の同室の……なんか邪悪な魔女として人形デスマッチしてそうな名前の子は他の部屋に入り浸ってる。ひよりんはともかく私と澪はりゅーたんと一緒にいがちだから人によっては避けてくるのです。

 

「──あれはギャンブル漫画って言うよりギャンブルラップバトルじゃない?」

 

「まあ確かに大体のゲームが結局ジャンケンですけど……やはり心理描写が優れていればそれだけで楽しめてしまうものなのかもしれませんね」

 

「結局キャラクターの魅力なのかねぇ……」

 

「でも作中のテーマは愛で一貫してると思うんですよ。自己愛だったり他者愛だったりはしますけど。愛があるから相手の思考が読めるって感じですし」

 

「でもあの主人公の武器は耐久力じゃない……? 私100℃でもコイツなら普通に耐えるんじゃ……って思っちゃったし──ん?」

 

 ぽぽーぽぽぽぽ、ぽぽーぽぽぽぽ……と着信を知らせる端末からの音。メッセージはよく使うけど電話は珍しい気がする。寝落ちもちもちとかしないし。

 

「いや、なんで呼び込み君を着信音にしてるの」

 

「理由は無いけど……? あれ、恵からだ。もしもし……あれ? 無言?」

 

 いや、よく耳をすませば声が聞こえるような……

 

『だ、大丈夫なの? 勝手なことして龍園達にバレたら……』

 

『だから女子トイレに呼び出したんでしょうが。虎居だって、結局龍園が居なきゃ──』

 

 うーん軽井沢さん虐めイベントだ。釘刺しといたつもりだったんだけど。とりあえず恵ちゃんの位置情報探さなきゃ。

 

「ごめん、ちょっと出かけてくるね」

 

「荒事? 付き合おうか?」

 

「へーきへーき。筋肉痛には軽い運動がいいって言うし」

 

「そ。ご飯の時間までには帰って来なよ?」

 

「はーいお母さん」

 

「違うけど……」

 

 まあ高円寺君とか綾小路君と敵対しない限り負けないでしょう。武闘派でもない女子4人程度なら目を閉じてても勝てるね。

 

 

 

「──土下座しなさいよ! どうせ慣れてるんでしょ!」

 

 ああ、そういえばこんな話だっけ。あれ? なんで元いじめられっ子ってバレてるんだろ。恵ちゃん、そんな分かりやすい反応とかしてた? まあ私が見てないところで色々あったんでしょう、多分。

 

「ひと〜つ、人の世の生き血を啜り……」

 

 位置情報って海の上じゃ当てにならないね。なので恵ちゃんの匂いを辿ってきました。メアリー・スーを見くびらないで貰いたい。あと私の性欲も。

 

「ふた〜つ、不埒な悪行三昧……」

 

「と、虎居!? どうやって……いや、何しに来たのよ!」

 

 でも女子トイレで虐めはちょっとガチっぽすぎない? まあカメラ無くてりゅーたんが来れない所ってなったらここか女湯ぐらいしかないか。あとはプールの更衣室とか? 

 

「みっつ……なんだっけ……もういいや。で? 人のものに勝手に何してくれちゃってるの?」

 

「か、関係ないでしょ! 部外者がしつこいのよ!」

 

「……今ならまだ間に合うかもよ? ほら、謝ってみたら?」

 

「龍園の取り巻きの癖に調子に乗って……!」

 

 あ、私ってそういう認識されてるんだ。まああながち間違ってもないけどさ。りゅーたんの一味って言われても別に否定出来ないぐらいにはセットだし。……りゅーたんが女の子だったらなぁ……! 

 

「ここでお開きにするのがお互いのためだって。暴力は私の担当じゃないしさぁ」

 

「そうやっていつも上から……気に食わなかったのよ!」

 

 小足見てから昇竜余裕でした(笑)……まあそれは冗談として、別に体格がいいわけでもなく、喧嘩慣れしているわけでもない。そんな女子の蹴りなら別に受けても何ともないわけで。

 

「……なんか申し訳なくなってくるね。まあ自業自得ってことで」

 

 高一女子の平均体重は51kg。まあざっくりと大型の洗濯機ぐらい。私なら片手で持てるってことだね。

 

「──な!? 下ろし……」

 

 イメージとしては老人なんかが猫によくやるアレ。首持って宙ぶらりんにする奴ね。

 

「ほいさっと」

 

 ぽーいと投げてやれば猫でもない真鍋さんはべしゃりと床に投げ出される。乱暴? まありゅーたんを止めてない時点で私の人間性なんてお察しよ。暴力に拘る気は無いけど、使える時は使います。

 

「恵ちゃん、恵ちゃん、虐めっ子から標的にされない一番手っ取り早い方法分かる?」

 

 泣き顔が助けに来て貰えた安堵感で緩んでてとても可愛い。今すぐ抱きたい。私ってギャル好きだったのかな……? 

 

「……なに?」

 

「虐める側になること」

 

 まあこのままボコボコにするのも1つの手ではあるのだけど、土下座の写真を撮ろうとするような奴らにはそれなりのやり方というものがあるだろう。

 

「こ、来ないで……!」

 

 投げられて腰が抜けたのかズリズリと後ろに這いずろうとしてる。興奮してくるね。

 

「ん? 急に弱気になっちゃったねぇ。ほらほら、まだ3対1には出来るよ? そっちの……なんだっけ名前……君らは来なくていいの?」

 

「あ、あぁ……あああぁぁ!」

 

「うーん破れかぶれ……」

 

 喧嘩にすらなんないね。ちぎっては投げちぎっては投げ、を比喩じゃなく出来ちゃうから。やっぱり申し訳……なくも無いな。恵ちゃん髪ボサボサにされてるし頬がちょっと腫れてるし。マモレナカッタ……

 

「……龍園にヤキ入れて貰おうかな……私と違って容赦無いだろうし。やり過ぎもしないだろうし……」

 

「そ、それだけはやめて……!」

 

「あ、やっぱ龍園は怖いんだ……だったら取り巻きにも手出しちゃダメだよ? まぁ私1人程度何とかなるって思っちゃったんだよね? うんうん。私が悪いね」

 

 じゃあ、挿れるね……いや、挿れるモノが無いけど。

 

「二度と手を出さないって約束出来る?」

 

「や、約束する! 虎居の周りにも近付かないから……!」

 

「まあ信じる訳無いんだけど……よしよし、じゃあ土下座も出来るよね? 自分達もさせようとしてたんだからさ。するのはいいけどされるのは嫌なんて通らないもんね?」

 

 屈辱、って顔に書いてある。なんかドラマみたいだね。凄い嫌々やってるって感じがありありと。

 

「あっはっは。違う違う。ちゃんと謝罪の気持ちを込めて土下座しないと。ね? ……なんで服着てるのかな?」

 

 脅されて震えるなら最初からやんなきゃいいじゃんね。こっちはちゃんと警告もしてるのにさ。

 

 ……やっぱり、強気な女の子が泣きながら服を脱いでるところって……こう、良いよね……脱がせるんじゃなくてあくまで自分の意思で脱いでるってのが屈服させた感あって良い。恵ちゃんを最初はその枠にするつもりだったけど、世の中どう転ぶか分からないもんです。

 

 全裸土下座も4つ並ぶと壮観だね。とりあえず写真撮って……ついでにりゅーたんにも送るか。存分に活用してくれるでしょう。鉄砲玉なんて何人居ても困んないだろうし、流石のりゅーたんも女子の弱みを握るのは難しいだろうしね。

 

「んー、飽きた。行こ? 恵。……あ、もしかして引いてる? やり過ぎた?」

 

 ちょっと呆然としてない? いやまあ、自分を虐めてた人が全裸土下座してたら感情が迷子にもなるか? 

 

「う、ううん……優里ってここまで出来たんだ、って……」

 

「あー……まあ、基本的には平和主義者なんだよ? ただちょっとこう……サディストでマゾヒストなだけで……」

 

「矛盾してない?」

 

「……人は矛盾を抱えながら生きているんじゃよ……」

 

「何そのキャラ」

 

 あ、ちょっと笑ってくれた。やっぱ可愛い子には笑顔が似合うね。そして気が強い女には全裸土下座が似合うね。どうもこんにちは、全裸土下座させたいし、全裸土下座で屈服もしてみたい、歪んだ性癖の虎ちゃんです。リバだからね。でもこの学校ご主人様適性高そうな女子って居ないしなぁ……

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

「お帰り……あれ? Dクラスの子だよね、その子」

 

「軽井沢ちゃんだよ〜。澪のグループの優待者の」

 

「ああ、アンタだったんだ。まあ、もうどうでもいいけど」

 

「ど、どうも……」

 

 友達の友達って距離感難しいよね。コミュ強×2とかなら別だろうけど。

 

「とりあえずみんなでご飯行こ〜、ちょっと目の届く所にいて欲しいし」

 

「……大体察した。もしかして、シバいた?」

 

「うん、見てこれ」

 

「何? ……うわ、趣味悪」

 

「戦利品戦利品。脅しにも使える──あ」

 

「あ?」

 

 しくじった。私ともあろうものがどうしてこんな単純な事をやり忘れていたんだ。折角学生証とかがある空間だったのに。

 

 つまり──裸で学生証をこっちに向けながらの怯えた笑顔の写真も撮っておけば良かった──

 

 悪趣味? うん。そうだね。で、それが何か問題? 

 

 私は趣味に生きるのです。

 

 




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