ようこそ百合至上主義のハーレムへ 作:ド級のスランプ、ドスランプス
感想返せてないけど見てます。モチベになってます。まとめて返すから待っててね
りゅーたんが主催する打ち上げ、って言うからちょっと不安があったんだけど、普通に学生らしい打ち上げだった。仲いい面子で集まって好きな物食べまくる感じのやつ。やっぱ食べ放題は学生の味方だね。でも全部他人にやらせるのはどうかと思……いや、りゅーたんがドリンクバーの機械操作してるところ見たら笑っちゃうかも……
某格安イタリアンで一万円食べる企画とかよく動画サイトであるけど、実際一万もあれば格安イタリアンじゃなくても好きなだけ食べられる。いや、高級焼肉とか言い出したら話変わるだろうけどさ。
ということでいつものメンバー+わざわざ反発するほどでも無いだろうって中立派の面々でご飯会です。まあ結局こういうのって仲いい人で固まっちゃうんだけど、それでも普段話さない人が近くに居るのは新鮮な気分ではある。いつメンだとカラオケばっかだし……監視カメラが無いからって……
「でもひよりんが来てくれるとは思わなかったな。なんかこういうの苦手そうだし」
「私もあまり来るつもりは無かったのですけど……優里さんが居るので」
「嬉しいこと言ってくれるじゃ~ん」
私とひよりんと澪の三人でりゅーたんグループの女子枠みたいになりつつある。なので三人居ないとちょっと寂しい。他の女の子? ちょっともう手遅れかなって。ここまで来ると他のクラスの女の子に手を出した方が早いよ。有栖ちゃんとか真澄ちゃんとか。それもこれもりゅーたんが暴力団なのが悪い。
「戻った。何の話?」
「飲み物ありがと澪。りゅーたんが暴力団顔すぎるって話」
「ああ……」
否定しないんだ……まあ澪も割とキツめの顔してるけど……
「何か失礼なこと考えてない?」
「そ、そんなわけ……」
どっちかって言うとジト目が似合う顔かも。そんな目で見られると興奮しちゃうからやめないで欲しい。
「まあいいや。ねえ、優里達は残りの夏休み何すんの?」
「何だろ……折角なら何かしたいけど思いつかないんだよねぇ……」
「私は多分部屋で本を読んでると思います」
「ひよりんはそうだろうねぇ」
こう……外出したいけど行き先は思いつかない、みたいな。なんか面白い映画でもやってないかな。
「もし、良かったらなんだけどさ」
澪が教えてくれたのはよく当たるという占い師の話。なんでも夏休み限定で来てくれているのだとか。そんなイベントあったっけ……いや、占い師程度別に日常か。なんでも原作イベントだと思っちゃうのは神様転生の悪いところだね。
「いいね、行ってみよっか。ひよりんはどう?」
「あまりそういうのを信じる性質でも無いのですが……いえ、いい機会ですね。誘ってくれて有難うございます」
まあ占いなんてコールドリーディングだかバーナム効果だかだろうけどさ。楽しめればそれでいいよね。折角の女子高校生生活、それっぽいことはやっておきたいし。……だって高校生ならともかく社会人だとスピってるとか言われちゃうじゃんね。
「おおう、大行列」
「まあ、私が噂聞くぐらいだし……」
「当たるかはともかく話術は達者なのでしょうね」
というかカップルまみれだな。もしかして恋愛占いが得意とか? まあ思春期の学生相手の占いなんて恋愛か進路ぐらいか。生命線とか言われても困るし。どうすんのさ『残された時間を大切にしてください』とか言われたら。──あれ。
「綾小路君じゃん。おひとりさま?」
「む、虎居か。ああ、評判の占い師が居ると聞いて来てみたんだが……無駄足だったな」
「あれ、なんで? 的外れだったとか?」
「いや、二人一組限定らしい。カップル向けってことだな」
「あらら……ん? 二人一組?」
「? ああ……そう言われたが」
じゃあ私達も駄目じゃん。3pカップルってことで何とかなりませんか?
「えー……ここまで来て一人帰るのもなぁ……あ、そうじゃん、綾小路君が来てくれればいいじゃん」
「俺としては有り難いが、いいのか?」
「ん。まあ澪とひよりんがカップルとして占われたらどうなるのか興味あるし。あ、私よりあの二人のどっちかのが良かったりする?」
「いや、虎居の方がありがたい。気を使わなくていいしな……いい意味でだぞ?」
「そんな念押ししなくても分かってるって。じゃあちょっと二人に先に行ってもらうように言ってくるからちょっと待っててね」
「天中殺?」
「ああ、なんでも今来てる占い師の得意分野らしい」
「相性占いとかじゃないんだ……カップルでそんなの知りたい?」
「どうだろうな……人によっては需要あるんじゃないか? 結婚の時期とか」
「いや、この歳ではまだ早いでしょ……」
「まあ俺達はそうだが、上級生なんかはもう結婚できる歳の人も居るだろう?」
「もしかして晩婚化をご存じでない?」
一般常識とかそういう次元の話で済ませていいの? ホワイトルームの教えはどうなってんだよ!
「澪達何占ってもらってるかな? やっぱ天中殺?」
「さあな。というか俺より虎居の方がこういうのは詳しいんじゃないか?」
「あ、女子は皆占いが好きだと思ってるな? あんなの女の子口説く時の話のネタだよ」
「そ、そうか……いや、それならそれなりに詳しいんじゃないか?」
「手相見るって言って手握ったり、姓名判断って言って下の名前聞き出してそっちで呼んで親密感出したりするのを占いって言って良いと思う?」
「占い師に失礼だと思う」
「だよねぇ」
まあ今生ではあんま使い道の無いネタだけど。酒でも入ってる時にやるぐらいが丁度いいのである。ぶっちゃけナンパ用。
「そういえばDクラスどんな感じ? 大量のポイント入ったわけだけど。ちなみにウチは龍園が管理してる」
「こっちも似たようなものだ。誰かのせいでクラス内でもポイントに格差が産まれたしな」
「酷いことする人もいたもんだねぇ……」
「……まあそういうわけで平田と櫛田がまとめて管理している。退学者阻止に備えるそうだが」
2150-450で……1700万か。まあ300万なら何とかなるかも? ……山内君にその価値があるかは別として。
そんな雑談をしてるうちに順番がやってくる。それっぽい内装にそれっぽい老婆。少なくとも雰囲気作りは上手だね。
「では料金を」
台無しかも。何より端末でピッと払うのがね……風情が……
そんでまあ、名前だの生年月日だの個人情報を聞かれまくって──
「それで、何を占う? 学業、恋愛、相性、人生、なんでも構わんぞ」
ハーレムは恋愛でいいんだろうか……? なんて悩んでいるうちに綾小路君が選んだのは基本プランとやらだった。幼少期の過酷な人生が云々とかなんとか言った後に……
「……お主は、宿命天中殺の持ち主じゃな」
「なんか強そう。なんですそれ?」
「ものすごく簡単に言ってしまえば一生ついてない人生ということじゃな」
「うわぁ……」
綾小路君も微妙な顔してるよ。占い信じてなくてもこんなこと言われたら嫌だよ。
「じゃが……お主の星を喰らうものがおる。龍か虎か……お主を助けてくれる縁を大事にすると良い」
あ、なんか綺麗にまとめ出した。まあ占いってこんなもんだよね。
「はいはい、私は? 具体的には恋愛運!」
「ふむ……お主は……トリックスターじゃな」
「ほん?」
「関わった人間の運命を滅茶苦茶にしていく。良くも悪くもな。激動を楽しめる人間からは好かれ、平穏を好む人間からは嫌われるだろう」
「ハーレム容認派からは好かれて、一棒一穴主義からは嫌われるってこと?」
私に棒は無いけど。
「うむ。だが誰もがお主から目を離せない。友人、恋人、或いは先輩や教師も……いや、違う。真にお主を見ているのは百の貌を持つ──」
「う、うん?」
「お主の全てはつまりは上位者を楽しませるための泡沫……そうか、そうだったのか…………人類とは……宇宙とは……今なら全てが手に取る様にわかるぞ……こんなにも簡単なことだったのか……全ては白痴のままに見る夢……は、はははは……」
「う、占い師さん?」
「全ての存在は白痴の夢。運命を人が語ることのなんと愚かしきことか……」
「やば、綾小路君。出よう。これ以上聞いちゃいけない気がする」
「くとぅるふ・ふたぐん にゃるらとてっぷ・つがー しゃめっしゅ しゃめっしゅ にゃるらとてっぷ・つがー くとぅるふ・ふたぐん」
「本物だったんだなぁ……占い師さん……」
「あ、優里……と、綾小路。どうだった?」
「うーん……どうだったんだろ、アレは……」
「俺は虎との縁を大事にするといいらしい」
「え? 奇遇ですね。私達も似たようなことを」
ひよりん達は折角だからと相性占いをしてもらったらしい。結果は──
「本来交わらない道。今の関係が気に入ってるなら虎が導いた縁を大事にしなさい、とのことでした」
「だからひよりと虎って言えば優里だよねって」
「もしかして私ってラッキーガール?」
じゃあ龍はりゅーたん? 綾小路君やっぱウチのクラスに呼んだ方が良い?
「じゃあみんな虎を大事にしよう。ってことでこのままご飯行こ。あ、綾小路君は佐倉さん呼んでもいいよ?」
「……声はかけてみるか。ある意味これも虎が繋いでくれた縁だしな」
有栖ちゃんとか真澄ちゃん連れてったらなんて言われてたんだろ。占い師さん、発狂しないでいてくれたらなぁ……
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虎居はアニメ派なので4.5巻を知らない