ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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総評8000感謝


これ体育に潰された普通の授業いつやんの?

 体育祭の練習──なんて言っても、技術的に大事なのなんて精々二人三脚ぐらい。それもペアを決めてしまえば後はそこで練習してもらうだけだから……もう実質体育の授業のコマが増えた日常だね。ひよりんなんかは死んだ顔してるけど。50m走で筋肉痛になるもんね……

 

 参加表に関してはりゅーたんが何かしてるみたい。Dクラスの参加表手に入れてくるんだっけ? でもウチのクラスぶっちゃけ赤ゴリラにも勝てなそ……だから搦め手するのか……なんか棒倒しでボコったりするんだっけ。あれ? 参加表要らなくない? いや、勝ちを狙うならそれ以外の所も調節しなきゃいけないのか。……調節できるってことは、りゅーたん他のクラスも誰がどのくらい運動できるか知ってるってこと? 

 

 ともあれ私も精々澪と二人三脚の練習するぐらい。バトンパスだとか障害物競走の練習だとかは体育の授業で十分。まあやる気のある男子なんかは放課後にも自主練してるみたいだけど。あとは強いて言うなら団体戦の打ち合わせをBクラスとしなきゃいけないぐらい? それにしたって──

 

「帆波。そっちの調子はどう?」

 

「じゅ、順調かな。男子の方は神崎君任せにはなっちゃってるけど……」

 

「役割分担も大事だよ。じゃあ女子の団体戦……綱引きとか騎馬戦とかだけど──」

 

「う、うん」

 

「帆波のクラスよりウチのクラスのがオフェンス向きだし……騎馬戦は私達がかき回す感じになるかな……」

 

「そ、そうだね。その隙を私達のクラスが攻め込んでく形になるかな?」

 

「……帆波、さっきから落ち着きないけど、大丈夫?」

 

「虎居ちゃんが近すぎるせいじゃないかなぁ!?」

 

 虎居わかんなーい。作戦が聞かれないように耳元でぽしょぽしょ喋ってるだけだし。親愛の情を込めて手を握らせては貰ってるけど。まあここBクラスしか居ないから聞かれたとこで問題になるようなこと無いけどね。うーんお手々すべすべ。

 

「忘れちゃった? 私、帆波のこと狙ってるんだよ? どう? いい機会だしもっと仲を深めるのは……」

 

「にゃ!? だ、だめだって! こんな皆の前で……」

 

 む。確かに何人かこっちを見てる。こら男子共、練習に集中しなさいよ。

 

「ざーんねん。でも、みんなの前じゃなかったらいいの?」

 

「し、知らない!」

 

 一之瀬さんと仲良くしといたおかげでクラス合同も話が早くて助かるね。え? 男子の団体戦? どうせりゅーたんがろくでもないことするだろうからBクラスは巻き込まれないように気を付けてもらうぐらいでしょ。

 

 

 

 

 

「Dクラスはどう? 体育祭。無人島は誰かさんが頑張ってたみたいだけど」

 

「まあ……あまり良くはないな。相変わらずまとまりが無い。須藤や堀北はやる気満々なんだがな」

 

「綾小路君は?」

 

「せめて旨味があればもっとやる気もでるんだがな……赤組なのが唯一の救いか」

 

「まあそこは勝ちが決まってるもんねぇ。じゃあ適当に流すの?」

 

「流すも何も、俺は普通の──」

 

「はいはい書道とピアノはもういいから。……というか、それは本当なの?」

 

「……まあ、一応習ったのは本当だ」

 

 ホワイトルームにも芸術部門みたいなのがあるのだろうか? なんかそういうの評価するの物凄く下手そうな偏見あるんだけど。正解とか無い分野だし。豪華絢爛なメトロノームみたいな音楽奏でそう。

 

「今度腕前見せてもらおうかな……」

 

「機会があればな。虎居はどうなんだ? 運動は得意そうだが」

 

「ん? 目指せ最優秀賞って感じ。ご褒美もあるし」

 

「また何か契約でも結んでるのか?」

 

「勝ったら告白する、みたいなもんかな。綾小路君もやってみたら? 仲いい女の子いるじゃん」

 

「ああ、愛里のことか。山内が告白どうこう言ってたな」

 

「そうそう……ん? 愛里?」

 

「? ああ。何度か顔合わせてるだろう?」

 

 綾小路君が他人を下の名前で……!? って思ったけど勉強グループでそうしてたねそういえば。ちょっと早くなっただけ……いや、あの綾小路君が自分から……? というか──

 

「綾小路君からしても仲良い女子認定なんだねぇ佐倉さん。虎ちゃん嬉しいよ……」

 

「何目線なんだ? それは」

 

 機械小路君知ってる目線? これは本当にそのうち付き合うんじゃ……でも恋愛の教科書として他人と付き合うような奴だしなコイツ……

 

「ただ、愛里からしたら嫌なイベントだろうしな。そんな中で俺が勝ったら何かなんて頼むのもな」

 

「いいんじゃない? むしろ体育祭中の気分転換になるかもよ?」

 

「一理ある……が、やはりやめておこう」

 

「おや、どうして?」

 

「体育祭中、ギスギスした雰囲気になってる未来しか見えないからな」

 

「ああ……」

 

 赤ゴリラがリーダーになって大荒れするんだっけ? なんか平田君を殴ってた覚えがある。コイツいつも人殴ってんな。確かにそんな中で青春してる場合じゃ無さそう。やっぱDクラスってしんどくない……? 

 

「これでクラスポイントも減るんでしょ? 終わった後のこと考えたくないねぇ……」

 

「……せめてプラマイゼロで終わってくれればな」

 

「まあそっちは2位までに入れば損はないじゃん。こっちなんて一位とってもマイナス50だよ? せめて学年別にして欲しかったなぁ……」

 

「それに関しては同意だ。だがまあ、高校だし仕方ないんじゃないか?」

 

「えー……どうだっけ。私学校行事とかサボりまくってたからなぁ……確かに学年ひとまとめで青組だのなんだのだった気もするけど……」

 

 体育祭も文化祭もやりたい人だけやってたらいいと思う。クラスメイト全員友達、俺達最強マジ卍とかの人達は楽しめるんだろうけどさ。

 

「意外だな。虎居はそういうの好きなタイプだと思ってたが」

 

「周りが盛り上がってれば盛り上がってるほど冷めちゃうんだよねぇ……」

 

 悪癖って自覚はあるんだけど。あ、でも自慰行為の鑑賞とかなら楽しめる。なんだろ、少人数なら良いのかな。単純に学校行事とかが嫌いなだけ……? 

 

「そんなものなのか?」

 

「うーん……人見知りなのかなぁ……仲いい人とワイワイするのは好きなんだけど。他人が大勢居るとね……」

 

「人見知り……?」

 

「なんだその顔」

 

 いや、ほぼいつも通りの無表情だけど。でも疑わしいって視線を感じる。人見知りじゃなかったら他学年の女の子まで堕としにかかってたもん。卒業間近の人とかならプライベートポイントもくれそうだし。目指せ貢ぎマゾ100人。

 

 

 

 

 

 

「待たせたなお前ら。参加表は出来た。お前らはこの通りに出場すればいい」

 

 流石我らがりゅーたん。やっぱりスパイからDクラスの参加表を横流ししてもらって決めたのかな? 櫛田さんが堀北さんを退学させたがってるのは変わってないだろうし。

 

「おお……」

 

 何組目に出るかとかまで決めてある。勝つためならほんとにマメだねりゅーたん。流石に何人かで集まって決めたのかな。クラスメイトの能力を把握してそうな人……そんなの居なくない? やっぱ一人で考えたの? 

 

 騎馬戦の騎馬の組み方とか仲の良さとかまである程度把握してなきゃ出来なそうだけど……頑張ったんだね、りゅーたん……もしかして組むなら誰とが良いかとかも調査したのかな? 私のとこには何の相談も無かったけど。私のとこには何もなかったけど! 

 

「当然勝ちは狙いに行く……が、クラスポイントが下がるのは避けられんねぇだろうな」

 

 それはそう。こんなシステムにした学校と不甲斐ない上級生が悪い。よく分かってない顔してる人達は上の学年の惨状を知らないんだろう、多分。

 

「目標は? 学年一位で被害を最小限?」

 

「そうだな。その前提で、正面から捻じ伏せる。お上品な他のクラスに、ウチの強さを見せつけてやるさ」

 

 まあ元々体育会系が多いクラスだから割とみんなやる気を出してくれてるのは良いと思う。A、Bって自分達より上のクラスがあるから目に物見せてやるみたいなモチベになってるんだろうね。

 

 でも、他のクラスの参加表見てる時点で正面からじゃなくない? 

 

「虎居」

 

「ん? なんだいなんだい?」

 

「1200メートルリレーしてこい。一人で」

 

「なんで!?」

 

「余計なこと考えた罰だ」

 

「ぼ、暴君……!」

 

 私ってそんな考えてること顔に出てるの? 

 

 




堀北さん関連が無いと体育祭って山が無いね…
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