ようこそ百合至上主義のハーレムへ 作:ド級のスランプ、ドスランプス
団体競技でB・Cクラスが勝ち星増やしてるので
体育祭二日目──じゃなかった、午後の部。
借り物競争は推薦参加だから運動能力高い人が集まってる。ウチで言えばりゅーたんとかザッキーとかアルベルト君とか。もしかして推薦競技は私の逆ハーだった……?
ちなみに赤ゴリラは原作通り不在。拗ねて帰っちゃったみたい。堀北さんが連れ戻しに行くのかな? でも堀北さん足怪我してないしどうなんだろ。赤ゴリラの成長フラグへし折れるまである? まさかりゅーたん、ここまで考えて……!
それは置いといて。まあでも借り物競争なんて結局運だよね。確かチェンジも出来るんだっけ? 原作で綾小路君が『友達十人』をチェンジしてた気がする。二次創作だとよくオリ主のおかげで出来た友達を連れてくるやつ。でも残念ながら私も参加するので綾小路君のお題にくっついていってあげられないのである。よよよ……
「虎居。お前が先頭だ。必ず一着を取れよ?」
「いやいや運次第でしょ。お題が冷蔵庫とかだったらどうすんのさ」
「寮まで行って担いで帰ってこい」
「クソ王様がよ……!」
暗い……あまりにも……
りゅーたんに内心と直接文句を言いつつスタートラインに立って、合図で駆けだしてお題の入っている箱の元へ。私が引き当てたのは──
『恋人』
うーん、困ったな。多すぎて絞れないぞ──なんて見栄は置いといて。
……なに、このクソお題。第一学校中に知れ渡ってるのでもない限りどうやって証明すれば──あ、じゃあ誰でもいいんじゃん。
「帆波ちゃ──ん!!」
「わ! なに?」
虎居ボイスは全力を出せば目の前の相手を絶命させるぐらいの音量が出せるぞ! 天幕で待機してる所まで届かせるなんて朝飯前。とりあえず一之瀬さんの場所が分かったからそれでよし。
「ちょっと一緒に……いや、舌噛まないようにだけしてて?」
「あ、お題? え? 舌噛まないようにって……ひゃ!?」
申し訳ないけど一緒に走るより抱えて私が走った方が早い。アルベルト君みたいな巨漢ならともかく、一之瀬さんは普通の女の子サイズだし。……胸以外は。
お姫様抱っこでゴールに到着して係の人にお題の紙を渡す。これで1着……のはずだったのだけど。
「お題に合っているか証明出来るか?」
「え」
「そういえばお題何だったの? 『他のクラスの女の子』とか?」
そっか、順位でプライベートポイントとか動くから不正に厳しいのか。でも恋人の証明ってなに? 友達10人もそうだけど、それなら証明とか要らないお題だけにしてよ。『置時計』とかなら証明も何も無いのに。
「帆波、目閉じて?」
「え、わ、分かった」
唇を重ねる。まあ恋人の証明にはなるでしょう。……なるかな? 海外だと挨拶*1らしいし。
驚きで硬直して口が半開きになってる。丁度いいから舌で歯をこじ開けて一之瀬さんの舌を引っ張り出す。歯より手前まで来てしまえばこちらのもので、あとは舌を絡め合わせたり口内を舌でなぞったり──
「……あんまりやってると不純行為で減点するぞ?」
「……ぷは。え、証明しろって言ったのはそっちじゃ……」
「口頭で恋人関係と言ってもらうだけで良かったんだが……」
偽証し放題じゃん。もしかして揶揄うだけのつもりだった? この人。若者の青春は確かに話のネタにしたくなるだろうけどさ。
「まあでもほら、恋人じゃなきゃこんなことしませんし、OKですよね?」
「……一着にしておこう。程々にな」
「帆波。ありがとうね。おかげで一着取れたよ?」
「……虎居ちゃん」
「は、はい」
なんか聞いたことない声出てる。もしかしてセクハラで訴えられる? 調子に乗り過ぎた? でも元々偽装彼女に乗り気だったじゃんね……? そうでもなかった気してきたな……?
「……ぃ」
「な、なんでしょうか」
許さないとか言われたらどうしよう。一時のテンションに身を任せるもんじゃないね。マダオも言ってた。若いからって後先考えずに行動しちゃいけないよ。学生生活ってのは長いんだから。
「気持ちよかったから、今度、もう一回……」
やったぜ。
テクニックの勝利だね。ありがとうマジカルメアリー・スー……なんか混じってるな? やっぱり、努力は嘘をつかないんだなって。まあ普通に生活してたら……というか、独り身だったら他人に口の中蹂躙される感覚なんて味わうことないもんね。それが気持ちいいって、Mの才能がおありなんです?
それはさておき。りゅーたんはちゃっかり一位を取ってた。誰も連れてなかったからお題は多分物系。つまんないね。
綾小路君は一回チェンジしてた。まさか『友達十人』を引き当てた? ごめんよ、仲良いウチのクラスの面々も大体推薦競技に出てて。
でもその後佐倉さんを連れてゴールしてた。多分原作よりは順位良かったんじゃないかな? お題何だったんだろね。『眼鏡をかけた人』とか? 『好きな人』だったりして。まあ綾小路君に好きなんて感情があるか怪しいしそれだったらチェンジしてるか。虎居ちゃんの眼は節穴じゃないのです。*2
ほんで次は四方綱引き。初めて聞いたよこんな競技。
何でも普通の綱引きと違ってどこと協力してどこを潰すかが問われる戦略的な綱引きなんだそうで。Bクラスと協力してA、Dのどっちかから潰すのが丸いんだと思うんだけど……
それは、雑魚の思考だ。
三対一で綱を引き切って見せる────
はい。数の暴力に負けました。Aクラスが一位だって。3クラスに勝てるわけないだろ!
次! 男女混合二人三脚! ……なんで二人三脚を二回もやる必要が……? ただ男女が絡む回数を増やしたいだけ……? フォークダンスでもやってたら……?
「うわ、綾小路君……」
「その反応は少し傷つくぞ虎居」
野生の魔王が出て来たみたいなもんだから許して欲しい。純粋なリレーだったら負けてたね。いや、今すぐこの場で足を壊せば……うん、確実に返り討ちだね。
とはいえこれは二人三脚。相方の脚に合わせるしかないからいくら綾小路君でもスペックを発揮しきれまい……出来ないよね?
「りゅーた……えん。ちょっと呼吸して」
「あん?」
「いいからいいから」
なんだかんだ従ってくれる当たり長い付き合いの成せる技だね。半年ぐらいだけど。
すーはー、すーはーとりゅーたんのリズムに合わせる。うん準備おっけーかな?
「よし、全力疾走してくれていいよ。合わせるから」
「言ったな? 後で文句言っても知らねぇぞ?」
「ふふん。私が文句言ったことなんてあった?」
「それは割とあっただろ」
そうかも。例えが悪かったね。
二人三脚は当然相手のリズムに合わせるのが必須。そして片足ずつ結ばれてる以上どうあがいても普通のフォームで走れない。そんなことをすれば姿勢に無理が出て片方は引きずられることになるだろう。常人なら。
「有り得ねぇだろ……!」
「あっはっは! もっと速くしてもいいよ!」
りゅーたんの全力の速さで二人三脚すれば誰にも負けない。最高に頭のいいやり方である。綾小路君も櫛田さんに合わせなきゃいけないからね。ホワイトルームの最高傑作に初めて勝てたのではなかろうか。チェス? あれは実質引き分けだから……
ラスト、1200メートルリレー! 一人で1200走っちゃ駄目ですかね……って思ったけどそれだと綾小路君に負けそう。というか体育祭の最初から思ってたけどやけにやる気満々じゃない? 事なかれ主義は? ……散々遊びに連れ回して色んな人に運動出来るって思われてるから隠す必要無くなってるのか。私のせいじゃんね。
結果? 負けました。赤ゴリラが復帰してたのが悪い。ついでに堀北さんも走ってたし。アルベルト君とか身体能力は高いけど足が速いわけじゃないからね。武闘派のちょっとした弱点かも。というか赤ゴリラがおかしい。バスケを一年でレギュラーになれるぐらいに出来て陸上競技も出来るって何? 運動できる人ってみんなそうなの?
まあでも結果としては──
1位 1年Cクラス(-50CP)
2位 1年Bクラス(-100CP)
3位 1年Aクラス(-50CP)
4位 1年Dクラス(-100CP)
って感じ。全競技出た甲斐があったね。ついでにりゅーたんがDの参加表を流出させまくった甲斐も。……にしてもクソみてぇな結果。やっぱポイント回収イベだよこれ。ちなみに学年別最優秀賞はBクラスの男の子でした。大差の一位も僅差の一位も価値が同じだから仕方ないね。結構狙ってたんだけどなぁ……やっぱ綱引きか……?
とりあえず真澄ちゃん探さないと。勝ち星の数比べなきゃだし。あと有栖ちゃんも何してるかな?
坂柳クラス :1235cpt→1185cpt
一之瀬クラス :1005cpt→905cpt
りゅーたんクラス:922cpt→872cpt
綾小路クラス :200cpt→100cpt
うーん回収イベント…
ウチの小説では生活態度の細かなクラスポイントの変動は無視します。それありだと恣意的にいくらでも弄れちゃうので…現状例えば一之瀬クラスが生活態度で50減ってました!ってだけで入れ替わっちゃうからね