ようこそ百合至上主義のハーレムへ 作:ド級のスランプ、ドスランプス
ホワイトルーム(笑)の話はまあ当然学校生活とは関係ないわけで。有栖ちゃんと綾小路君がなんかいい感じにまとまっても別にそこで学校生活が完結したりはしない。まあ何が言いたいかっていうと、中間テストってだるいよねって。
坂上先生が張り出した結果を見るにクラス全体的に学力が上がってるみたい。まありゅーたんが暴力一辺倒じゃないからね。金田君とかもう教師……はアレかもしれないけど、塾講師とかやれると思う。私が面倒見てるおバカ組も得意科目は中の下ぐらいの順位になってるし。最初は最下位だったのにねぇ……
ともあれテスト期間も一段落……のはずだったんだけど。
「さて、連絡事項を続けます。来週、2学期の期末テストに向けて8科目の問題が出題される小テストを実施します」
うーん、またテストっすか? ってクラスメイトの声なき声が伝わってくる。体育祭で体育ばっかになってたのが悪いよ多分。
「ですが、この小テストの内容は中学3年生レベルとなっています。それと成績やクラスポイントには一切影響しないので、何点を取って頂いても構いません」
あーペーパーシャッフル試験かぁ……
説明しよう! ペーパーシャッフル試験とは! ……このテンションだるいね。
まあこの小テストで上と下を順番にペアにしていって、そのペアでテストの点数を受けるって感じ。ペア合計で60点以下、あと学校が定めるボーダー(おおよそ一教科あたり45点)以下だと退学らしいんだけど、そのレベルの人は普段のテストで退学にならない? 例年数人退学は流石にお茶先生のフカシだと思う……いや、問題作成が相当上手なら退学させられるのかな……?
説明の順番が逆になっちゃったけど、この特別試験の本題は問題作成。
・問題を作成して他クラスに解かせ(攻撃)、他クラスが作成した問題を解く(防衛)
・攻撃先クラスと自クラスの総合点を比べ、勝ったクラスが負けたクラスから50クラスポイント獲得
・自クラスと防衛元クラスの総合点を比べ、勝ったクラスが負けたクラスから50クラスポイント獲得
これがこの試験でのクラスポイントの変動だね。ちなみに攻撃先は指名制。Dクラスとか大人気そう。
「よし、お前ら。早速作戦会議を始めるぞ」
りゅーたん楽しそうだね。まあプライベートポイント優先のりゅーたんだけど、クラスポイントでAクラス目指せるならそれでいいのかな? そもそも毎月貰えるポイントも増えるもんね。
「作戦……というと攻撃先でしょうか?」
「いや、その前にペアの決め方じゃねぇか?」
「確かに。小宮と組まされたりしたら退学になりそうだしな」
「お前が二倍頑張ればいいだろ!」
「いや、そこはアンタも頑張りなよ近藤……」
わやわやしてる。明るい独裁政権と暗い民主主義だったらどっちがいいのかな。ウチの独裁者様は割と下々の意見も聞いてくれるけど。
「虎居」
「りょーかい。はーい、みんないったん静かに! 我らが王様が説明するよ! 拍手! いよっ、色男!」
「いや、お前がやれ」
「ええ……まあいいけど……」
懇切丁寧に教えてあげるタイプじゃないもんねりゅーたん。
「まあとりあえずペアの決め方かな。二人組つくってー! って決めるわけでもないし、多分次の小テストの結果次第。ついでに例年の退学者から考えたら成績上位者と下位者が組むって感じかな。だから……」
「下位者がわざと0点取って姐さんと組むとかですか?」
「正解。まあ私に限らずひよりんとか金田君とかの上位陣もだね。三人はこの辺の誰かとかな? まあ取るべき点数は小テスト前に具体的に指示出すよ~……出すよね? 龍園?」
「クク……ああ。馬鹿が頭のいい奴と組めるようにな」
「そんで攻撃先は……妥当なのはDクラス? ウチにスパイでも居なきゃ学力で負けはしないだろうし」
「いいや? 俺達が狙うのは──Aクラスだ」
こマ? みんな動揺して……もないなぁ。なんか策があるんですよね? 龍園さん! みたいな顔。うーん過去の実績。Aクラスからも未だにプライベートポイント徴収してるしね。毎月80万も。
「いいの? 負けたらマイナス50だけど」
「勝てばいいだけだ。幸いアテがあるんでな」
原作だと櫛田さんスパイにしてDクラスからの試験問題を把握するってやつだったよね。まあ失敗するんだけど。で真鍋さんが裏切って逆に問題横流しされて敗北……だよね? てことは……
「もしかしてもう橋本君が来た? Aクラスから問題横流し?」
「相変わらず気持ち悪いぐらい冴えてるなお前は。……いや、坂柳との縁があるんだったか」
哀れ葛城君。多分問題作成に関わらないようにさせたりとか色々やるんだろうけど……多分元葛城派の隠れ坂柳派とか居るんだろうなぁ……干支試験でのプライベートポイントぐらいだもんね、成果。餌はりゅーたんとの毎月二万の破棄とかかな? 橋本君の得はりゅーたんとのコネの強化だろうし。連絡先教えたの私とはいえ、精力的だねぇ……
「……あれ、でもAクラスがウチ狙ってくれるとは限らなくない? Dクラスは確実にウチ狙うだろうし……AとBもDクラスに攻撃しようとするんじゃ?」
「ああ。だからBクラスに攻撃先を優先して選ぶ権利を買わせた。BとしてもDを狙うのは得だからな。費用の半額……25万で受けてくれたぜ?」
買えるんだその権利……その発想に辿り着いたご褒美みたいなもんかな? 毎年みんなDクラスを攻撃したいだろうからね。
「じゃあBからDは確定で……ウチはAに攻撃で……Dは? ウチしか勝ち目無いって思うだろうからウチ狙うんじゃない?」
「ああ。だからCクラスのスパイの存在をDクラスに情報として流した。事実、体育祭で情報は貰ったしな」
「義理とか慈悲とかご存じでない? というか恵ちゃんの連絡先聞いてきたのこのためかい」
「クク、ついでに綾小路も使わせてもらったぜ? 義理なんざ攪乱も兼ねて適当な奴の名前も混ぜたから充分だろ。後は自己責任だ」
実質櫛田さんのこと売ったってことだよね? まあそれをDクラスが信じるかは……櫛田さんの日頃の行い次第として。体育祭で参加表が漏れていたのは向こうも実感してるだろうからそれならウチは狙わないか。まずスパイ探しに動くだろうし。
まあそうなるとDクラスが攻撃先にするのはBクラスだね、消去法で。
だから要は、今回のペーパーシャッフル試験はAクラス対CクラスとBクラス対Dクラスになるわけだ。攻撃先と防衛先がごちゃ混ぜにならなくてよかったよ。分かりにくいからね。
「……あ、みんなごめんね、置いてきぼりにして。とりあえずウチはAクラスと戦うよ! そんで勉強苦手組はとりあえず頑張るとして、問題作成組誰が行こうか。出来れば性格悪い問題考えられる人がいいんだけど」
「姐さんが良いと思います!」「優里じゃない?」「虎居でしょ」「頑張れ虎居ちゃん!」「一番性格悪いし」
「おっと、泣いちゃうぞ?」
私への皆からの信頼が凄いね。そんな性格悪いことしたっけ? 大体りゅーたんのせいにしてると思うんだけど。私がやったのなんて入学当初に借金奴隷作ったり無人島で不平等な契約ぐらいじゃない? もしかして十分か……?
「はいはいわかりましたー。でも一人で400問作るのは死ぬからお手伝い頂戴!」
「いや、成績優秀組は教師に回す。お前が一人でやれ」
「もはやイジメじゃない!?」
せめてりゅーたん手伝ってよ。絶対有り得ない性格悪い問題作れるでしょ。ざっくり一ヶ月で難易度調整までした400問は無理だよ。
「クク、冗談だ。ひよりを回してやるから──」
「いえ。今回は私は教師役に回らせてもらおうかと」
「え、なんで?」
ひよりんが自分から主張するのは珍しいね。まさか……
「そんなに私と二人が嫌──」
「それは絶対に無いので優里さんは安心してください。……龍園君」
「あ? なんだ?」
「クラスのリーダーをやるからには、学力も身に付けましょうね?」
りゅーたんの学力も上の下ぐらいなんだけど……というかCクラスの平均を考えたら上の上だと思うんだけど……多分これ、りゅーたんをモリアーティ教授みたいにしようとしてるよひよりん。数学と物理でも叩き込むのかな。
まあ色んな意味でりゅーたんに勉強教えられるのなんてひよりんぐらいだから、それは仕方ない……んだけど。
私、本当に一人で400問作るの?
「英語はリスニング問題で無理矢理時間を取らせて残りは長文読解にしましょうか」
「化学……元素周期表のマイナーなところの穴埋めにでもする? 覚えててもCaぐらいまででしょ」
「うう……ありがとうねぇ……自分のクラスに出される問題を考えてくれるなんて……」
「まあこうすれば私達だけ良い点取れますし」
「お礼の言葉返して」
結局有栖ちゃんと真澄ちゃんが手伝ってくれることになった。葛城君に問題作成から派閥ごと追い出されたから暇だったらしい。持つべきものは友達だね……
まだ後の話なんですけど、混合合宿のクラスポイント増減について…ガバガバでも、許してくれますか…?具体的にはクラス順位が変わらないぐらいの変動でお茶を濁そうかと思っています。
原作でも配分がわけわからんし、三学年分もきっちり考えてたら確実に嫌になってエタるし…責任者が誰とか各グループの人数とか南雲の嫌がらせとか…もう嫌だッピ!一年生だけで成績が決まれば談合からの最高効率で済んだのに
もういっそ退学者が出なければご褒美で一括+100!とか…なんであんな半端な増減やねん…