ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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そろそろここらでビジネス百合をひとつまみ…


ここらで一つ、ビジネス百合が怖い

 りゅーたんと綾小路君の誕生日からおおよそ1ヶ月。私としては問題をコツコツ作っては先生に通るか聞いて、ダメだったら有栖ちゃん達に相談して難易度を落としたり範囲を変えたりしつつ、綾小路君達の勉強グループにちょっかいかけながらペーパーシャッフル試験本番まで過ごす──つもりだったのだけど。ある日の放課後。

 

「虎居ちゃんってコーヒー派? 紅茶派?」

 

「マックスコーヒーがコーヒーに入るならコーヒー派〜」

 

「……流石に無いんだけど、どうしよっか」

 

「別にどっちも飲めるし同じのにしてくれたらいいよ~」

 

 まあペットボトル飲料しか飲んだことないんだけど。お高い珈琲とか紅茶とか飲んだとして、果たして私はインスタントと違いが分かるのだろうか。格付けチェックされたら大敗北する気がするね。

 

「それで、どうかな。私も虎居ちゃんのグループに入りたいんだけど」

 

「別にそんなの無いんだけどなぁ……ちなみに誰の事言ってるの? そのグループって」

 

「Cクラスを別にしたらだけど、軽井沢さん、綾小路君、佐倉さん……Aクラスの坂柳さんと神室さんに橋本君、Bクラスの一之瀬さん。あと最近長谷部さんも狙ってるでしょ」

 

「うお……」

 

 いや、冷笑したわけではなく。よく見ていらっしゃる。しかも櫛田さんとか平田君の誰とでも仲良く! みたいな人と距離を取ってるのもバレてる。でもグループじゃないのはほんとだよ。各々の相性があるから一堂に会せないし。主に邪ロリが悪い。

 

「ちなみにCクラスだと誰が1番仲良く見える?」

 

「龍園君」

 

「うーんとても遺憾」

 

 せめて澪かひよりんでしょ。やっぱよく見てないのかも。まあ他のクラスの事情なんて分かんないもんね……! そりゃりゅーたんと仲悪いわけじゃないけどさ。人としては結構好きだよ、顔も頭も良いし。──実は優良物件なのか……? 

 

「まあグループなんて無いのはほんとなんだけど……なんで急に? 今まで私達そんなにお話したこと無かったよね?」

 

「理想を言えば2000万でDクラスから買い上げて欲しいから。無理だとしても縁を作っておきたいかな。特別試験で何があるか分かんないし」

 

「ほうほう。まあお買い上げは私じゃなくてりゅーたんが決めるだろうけど……」

 

「でも虎居ちゃんが言えば断らないんじゃない?」

 

 え、どうだろ。……綾小路君みたいに結果出してる人ならいけると思う。私の指名は……3年になった時にAクラスが確定してプライベートポイントが余ってたら意見聞いて貰えるかな? 学校に負担をかけさせる為に特権者1人でも増やすとか喜んでやりそうだし。基本りゅーたん性格悪いから。

 

「まあ上手いことポイント稼げるかどうか次第かな……? 私が何言おうとポイント無かったらどうしようもないし」

 

「それはそうだけど。で、どうかな。自分で言うのもアレだけど、私結構役に立てると思うよ?」

 

「うーん……」

 

 要はAクラスに成りうる所に繋ぎつけたいって事だよね? ってことは橋本君と同じタイプかな。Aクラスに直接行かなかったのはなんでだろ。取り入りやすいと思われてる? 私。

 

「Dクラスにはりゅーたんが繋ぎ付けてるしなぁ……情報なら恵ちゃんとか綾小路君でいいし……」

 

 というかそもそも綾小路君……あとついでに高円寺君がやる気出してないDクラスに対してスパイって別に要らなくない? 次のBとDのペーパーシャッフルも順当にDが負けるだろうし。トップ5人での点数勝負とかならともかく、総合点じゃねえ……

 

「というか、そもそもDクラスを上にあげようとは思わなかったの? 堀北さんとかみたいに」

 

「……逆に聞くけど、虎居ちゃんが私の立場だったら素直に上を目指そうと思う?」

 

「最初に0ポイントになった時点で全部諦めると思う」

 

「でしょ?」

 

 というか一般Dクラス生徒目線やってられなさすぎるね。10万貰えたと思ったらいきなり0円生活に叩き落とされて、テスト頑張ったと思ったら赤ゴリラの暴力事件でまた0になって、無人島試験で綾小路君が活躍──した事になってるかは分かんないけど、ともかくやっとお小遣い入るようになって、喜んでたら体育祭で減って今ペーパーシャッフルでまた0になる危機を迎えてる。累計収入最初の10万抜いたら二桁万届いてないんじゃ……? 

 

 そりゃ幸村君も教師役やるよ。ここで負けたら報われなさすぎる。まあ今回の試験の相手が勝ち目あるウチじゃなくてBクラスだから報われないんだけど。可哀想に……

 

「そんなわけでAクラスは諦めてたんだけど……流石に三年間0円生活になりそうなのはね……」

 

「まあ……しかも周りは一杯お小遣い貰ってるしね……」

 

「本当に。このままじゃ学校生活灰色待ったなしかなって」

 

 未来は5月時点で山菜定食食べてた2-Dだか3-Dだかの先輩だね。あの人のクラスもクラスポイント相当やばかったのかな……? 

 

「状況と理由は分かったよ。でも、私にメリット無くない? 役に立つって言われても具体的になにが出来るの? 正直Dクラスの情報無くても困んないんだけど……」

 

 堀北さんの成長度合いとか、三馬鹿の改善具合とか、その辺はまあ気にならなくはないけど綾小路君ってエースを懐柔した時点でもう勝ちみたいなもんでしょ。まさかjokerに成りうる人とか居ないよね……? あ、高円寺君……なんとか懐柔出来ないかな……? 

 

「具体的な話が無かったら持ち掛けてないよ。多分虎居ちゃんも喜んでくれること、私出来るよ」

 

「お、なになに? 普通に気になるんだけど」

 

 クラスをいつでも裏切れるとか? その枠は櫛田さんで間に合ってます。実は何かしらでプライベートポイントを貯めこんでるとか? ……それだったら私のとこに今来てないか。特別試験で味方してくれるとかかな。二年生以降とか全く何やるか知らないしそれは助かるかも。また体育祭とかやるのかなぁ……マンネリ化しない? メタ的にだけど。

 

「一緒にお風呂に入ってあげる」

 

「ヒュ……」

 

 虎居は色仕掛けに滅法弱いぞ! 罠でもいい! 罠でもいいんだ!! ……いや、好みじゃない相手にされてもどうでもいいんだけど、逆に好みのタイプにされたら終わりです。同学年なのにお姉さんの雰囲気がある人からの入浴のお誘い? 刺されてでも行きます。当たり前だけど高校1年生で大人っぽい雰囲気の人なんてそうそう居ないからね……一番可能性あるのはひよりんかな……? 

 

「ほんとにこれで心動くんだ……」

 

「……さては恵ちゃんの入れ知恵だな?」

 

「うん。ちょっとだけ話聞いたから」

 

 ちょっとってどこまでなんだろう。傷の話は恵ちゃんもされたくないだろうから私の傷フェチはバレてないとして……レズは当然知られてるだろうけど……

 

「よく甘えてるんでしょ? 二人居た方が色々出来るんじゃない?」

 

「い、色々……──はっ!? 人のことセクハラオヤジかなんかだと思ってない?」

 

「色仕掛けとも言えない色仕掛けで効くんだなぁとは思ってるよ」

 

「ぐぅ」

 

 でもお風呂でおっぱいサンドイッチは是非ともやってもらいたいです。有栖ちゃんと真澄ちゃんのペアだと片方ちょっと足りないし。それが良いという思いとたまには大きいサンドイッチが良いという思いがある。心が二つある~。まあ恵ちゃん他の子が居る時に一緒にお風呂入ってくれるか分かんないけど……

 

「あと……そうだ、お弁当とか作ってあげられるよ。材料費は貰うけど」

 

「ヒィ」

 

 女の子の手作りお弁当。青春の象徴じゃない? 向こうから提案してくるからにはメシマズ族じゃないんだろうし。

 

「どう? 心動いた?」

 

「かなり。ちなみに料理の腕前は如何程で?」

 

 笑いたくば笑え。美人系同級生の手作りお弁当なんてスペシャル定食より価値あるでしょうが。

 

「うーん……0円生活で人並み以上にはなった自信あるけど……今からなんか作ってあげようか? 買い出しには付き合ってもらうけど」

 

「いいの? じゃあスーパー行って色々買おうよ。ついでに私のポイントでお菓子とか飲み物とかも買っちゃお」

 

「聞いてはいたけど……虎居ちゃんほんとに内側に入るとダダ甘なんだね」

 

「そうかな……そうかも……」

 

 でも可愛い女の子が料理作ってくれるならお礼ぐらいはしたいじゃんね。私の料理の腕前は男飯が作れる程度です。虚無レシピとか有難いよね。

 

 

 

 流石と言うべきか、無料食品をパパっと選んで、それに合わせた料理を作ってくれた。「自由に食材を選べないのが面倒なんだよねぇ……」との事だったけど、有り合わせで美味しいもの作れるって凄くない? 料理って魔法だよね。

 

「ご馳走様でした……!」

 

「お粗末様でした。ポイントがあるって良いねぇ……気軽に水以外飲んだの久しぶりかも」

 

「うーん格差社会……」

 

 ペットボトル1本100円としても1ヶ月毎日飲んだら3000円。Dクラスの貨幣価値に換算して収入の約6分の1になる。毎日無料食品だけで過ごすのも精神的に厳しいだろうし、その他の嗜好品も……って考えると気軽には買えないね。むしろ綾小路君のグループよくカフェで勉強してたな。物欲薄い組なのかな。

 

「良かったらこのままお風呂も入ってく?」

 

「一緒になら入る!」

 

「虎居ちゃん素直だね……いいよ、言い出したの私だし」

 

「マ?」

 

 私に都合が良すぎない? もしかしてこれって夢? 

 

 

 

「どう? お眼鏡にかなった?」

 

「裸でそれを言われると虎ちゃんちょっと興奮しすぎちゃうかな……!」

 

 うーんスタイルいい……巨乳! みたいな感じではないんだけど……なんか歳上感ある。同い年なのに。何故……? 

 

「うん、まあ、それは手が証明してるけど……」

 

「……? はっ! これはこの手が勝手に……! ええい、その手が悪いと申すか! ならば手を切り落としてくれる!」

 

「何の1人芝居……? 別に怒ってないから落ち着いてよ」

 

 無意識にお尻を撫で回してた。だって形が良いんだもん……! もしかして筋トレとかしてるのかな。

 

「えーんありがとね……このまま湯船でくっ付かせて……」

 

「まあ良いけど……私を拾ってくれるってことでいいのかな?」

 

「ぜひぜひ。仲良くしようね、松下さん」

 

「折角だから名前で呼んでよ。軽井沢さんの事も恵ちゃん呼びなんでしょ?」

 

「じゃあ千秋ちゃん?」

 

「うん、よろしくね虎居ちゃん……いや、優里ちゃん?」

 

「親しみを込めてポチとかでもいいよ!」

 

「どっちかって言うと私が飼われる側じゃないの?」

 

こうしてDクラスにお友達が一人増えました。何とかして全員お買い上げしたいね。りゅーたん8億稼いでくれないかな……? そしたら私がクラスをAに上げちゃえば8億余るわけだし。Aクラス目指す理由が出来てきちゃったな……




暴力も辞さない見た目もヤクザな男子をりゅーたんなんて渾名で呼ぶヤツが仲良いと思われないわけないだろ
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