ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:らっきー(16代目)

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感想返せてなくて申し訳ない。目は通してるんです。いつもありがとうね…


先生の前で自白するのはどうかと思うの

 混合合宿5日目──

 

 今日は駅伝のコースの下見。まあそれはいい。どこを誰が走るのかとか、実際のコース見て決めた方が決めやすいだろうから。ただ……

 

「ひよりん、佐倉さん、無理しないペースでね」

 

 わざわざ最初から最後まで全部走る必要ある? しかも山道。心疾患の子も居るんだぞこの学年は。やっぱりパパ柳に『あの小娘を事故に見せかけて殺すヤギよぉ……!』されてない? まさか更迭の理由って安全管理責任的な理由もあったんじゃ……

 

「……して貰っておいて言うのもどうかと思いますが、優里さん身体能力どうなってるんですか?」

 

「え? あ、もしかして揺れ酷い? 速度落そうか?」

 

「いえ、むしろ快適で……何故人一人抱えて余裕で長距離走を……?」

 

 ステータスがチート製だから。あと山を走って登った経験があるから。なんかこの混合合宿の内容、全体的に陸自のOCS*1っぽくない? 集団行動だし掃除もするし点呼……というか起床も早いし、高良山走*2みたいな駅伝もあるし。禅と食事の準備は無かったけど、スピーチはOCSでもやったし。あれもカンペ見ながらスピーチすると減点されたなぁ……

 

 確かアニメで幸村君が走ってたのが1.2kmで……グループが10人だから……12km? でも区間毎に距離違うっぽいから20kmぐらいかな……? 一番短い区間で何キロだろ。まあ少なくとも有栖ちゃんが走れる距離ではないと思う。原作だとどうしてたんだろ……? 

 

 ともあれ。

 

「坂上先生、真嶋先生、ちょっと買いたい物があるんですけど……」

 

「おや虎居さん。このタイミングでとは何でしょう?」

 

「俺にも……Aクラスにも関わるモノか?」

 

 お茶先生はDクラス以外が有利になることはダメって言いそうだからパス。というか真嶋先生が一年生の主任らしいからこの人に話し通しとけばなんとかなるでしょ。

 

「はい。具体的には有栖ちゃんが走る駅伝の距離を売ってください」

 

「……まあテストの点数のようなものだからな。だがその分高い物になるぞ? テストが一点あたり10万という前例が出来てしまったからな」

 

 あれってお茶先生が決めてたんだ。まあ普通は赤点取ってポイントでわざわざ解決なんてしないから前例が無い……ことはないにしても、定価が無かったのかな。体育祭だと1点と1000ポイントの選択制だったし。10万はぼりすぎなんじゃ……? 

 

「あー……いえ、別に走ったことにしてもらうわけではなく。私がその分走ります。代走みたいな?」

 

「む……また面倒な要求を……」

 

「本音が出てますよ真嶋先生。しかし実際どうしましょうか。体育祭に倣うなら代理は10万ポイントになりますが……」

 

「えー、でも坂上先生。体育祭は自クラスだけですよね? これは他のクラスも有利にするものですよ? その辺考慮して価格設定をお願いします! 私が退学するのは坂上先生も困るでしょう?」

 

 なんかAクラスの担任にもボーナスあるんだよね、確か。あれ? 二次創作の設定だっけ……? でもまあそうじゃなきゃクラスを上げようなんてしないだろうし。何がしかはあったはず。

 

「どう思います? 真嶋先生は。私としてはあながち理が無いとも思いませんが」

 

「うむ……」

 

 おらおら。Aクラスが散々不利だったの思うところあるだろ。ヒッヒッヒ……これを機会に理事長に気を遣うのをやめちまえよ……ソイツ娘を人体実験施設に職場見学に連れてくようなヤツだぞ……

 

「よろしい、全体を10万ポイントとしてグループの人数で割った価格で一区間辺りの代走費用としよう」

 

 やったぜ。まあ私の小グループのAクラス、運動いけるの真澄ちゃんぐらいだもんね。これで理事長の娘退学になったら先生怒られるかもしれないし。教師も所詮サラリーマンじゃけぇ……

 

 そんで10万割る12で……ざっくり8500か。安っ。ひよりんとか佐倉さんの分も走ろうかな……でも折角だし自力で走りたいって言われるかな……? 

 

「あ、あと真嶋先生。今のうちにちょっとお耳に入れておきたいことが……」

 

 

 

 

 

 混合合宿最終日──の試験後。

 

 

 

『禅』『スピーチ』『駅伝』『筆記試験』の試験が終わったあと、男子が小グループ分けを行ったらしい体育館へと集合させられた。なんだか久しぶりな気がするね。夕食の時に一応顔は見ていたとはいえ。

 

「8日間の合同合宿よく頑張った。男子の平均点は例年を大きく上回っており──」

 

 なんかチャラ男会長と兄北が盛りあってる。仲良いね。さすホモ。

 

「一方女子グループだが、残念なことだがボーダーを下回る平均点を取ってしまった小グループが1つ存在する。3年B組の猪狩桃子が責任者のグループだ」

 

 金髪ホモが楽しそう。でも兄北さん動じてないよ。冷徹に何をしたか聞いてるだけだよ。それがいいのか? ホモには。

 

「何をした! 南雲!」

 

「落ち着いてください藤巻先輩。結果発表の最中ですよ?」

 

「残念だが猪狩、そして連帯責任を命じる生徒は退学となる。猪狩、誰を指名する?」

 

「決まってます。私達の平穏を乱した、橘茜さんです」

 

 おお、おお笑いよる。なんか腹立ってくるな。まあでもアホが躍ってると考えれば良い見世物か。

 

「……何故あえて橘を狙った?」

 

「見てみたかったんですよ。彼女の存在を消した時、どんな顔をするのか」

 

「そうか。一度の好奇心で大切な物を失ったな」

 

 チャラ男会長、思ったより兄北さんが動じてなくて不思議そう。まあその理由は先生がすぐに発表してくれた。

 

「あー……結果発表の続きだが橘茜の連帯責任者としての指名は認められない。大グループの生徒から参考として映像が提出されている」

 

「……へぇ? きちんと手を打っていたってわけですか。それでこそ遊び甲斐がある」

 

「いや。偶々手を貸してくれる人間が居てな。それより、そんな余裕を出している暇があるのか?」

 

「……どういうことです?」

 

「はーい真嶋先生。たった今自白が取れたのでイジメ事件について告発しま~す。被害者は橘先輩。加害者は三年生の小グループの皆さんで……首謀者はなんと、生徒会長の南雲先輩ですね! ビックリ!」

 

「──は?」

 

「だから言ったろう? 一度の好奇心で大切な物を失ったな、と」

 

 チャラ男会長と初めて目が合ったかも。今まで私のことなんて別に眼中になかったろうし。

 

「取り敢えず猪狩先輩はイジメの主犯として退学……ああ、そんなことするまでもなく退学でしたね! どうします? 3-Bの先輩方。4000万と600クラスポイント払って救済してみます? Dクラスに落ちるでしょうけど」

 

 まあ実際二重で退学何てなるのか知らないしどういう扱いになるかは分からない……というかまだイジメの罰決まってないし。でもこれでもうクラスメイトを救おうという気持ちも薄くなるだろう。とりあえずたった今この瞬間に割り込んでこられなければそれでいい。

 

「他の小グループの皆さんもイジメの加担者ですし……停学が妥当ですかね? おめでとうございます。もうクラス闘争なんて考えなくていいんじゃないですか? 普通に勉強して、普通に進学頑張ってください。もう手遅れな時期ですけど」

 

 この学校センター試験とかどうなってるんだろうね? それ受けに外出は行かせてもらえるのかな。でもDクラスなんかはもう諦めて普通に勉強してる人も多そう。傷は浅いよ、良かったね。……なんか先生方引いてない? 

 

「さて、後は南雲生徒会長ですけど……共同正犯として退学処分が妥当な所ですかね。まあ審議会を開いて裁判してみてもいいかもしれませんけど……生徒会長として、どう思います? 南雲会長。……どうしました、顔色が悪いですよ?」

 

 実際どうなるんだろうね? 他の人が裁くのかな。帆波ちゃんもう生徒会役員だったはずだし帆波ちゃんとか。

 

「助かりたかったら、訴えを無くすしかないですね? 橘先輩が『許す』って言うなら私達も手持ちのカメラとかの映像類は全て破棄するとお約束しましょう」

 

 訴えを取り下げれば明らかに被害者がいようと追及終わるっぽいし、原作赤ゴリラ事件からして。私達が映像破棄すれば証拠も無いしね。合宿場にはカメラも無かったから。

 

「黙りこくってどうしました? もしかして言葉をご存じでない? じゃあ態度で示しましょう!」

 

 頭を下げろよ。生徒会長だろ? 

 

 

 

 

 

「まさか橘先輩が許すとは……退学にしときたかったんだけどなぁ……恨まれただろうし……」

 

「クク、その分稼いだんだろ?」

 

「まぁね~、クラスポイントが稼げなかったお詫びもあるし」

 

 収入はまず堀北先輩からのお礼(1600万。2000万よりお安くする必要があったから)を有栖ちゃん、帆波ちゃん、恵ちゃんと山分けして400万ずつ。でも今思えばクラスポイントにダメージないぶんむしろ多く貰っても良かったかもね。まあ少ないやり取りで契約締結させるために仕方なかったってことで。

 

 それとチャラ男から慰謝料として橘先輩に支払われた2000万の8割を貰って1600万(合わせて2000万になるようにって分けてくれた。良い先輩だぜ)がっぽがっぽ。え? 猪狩先輩? 普通に退学になったんじゃないっすかね。チャラ男会長が本来退学免除に支払う予定だったポイント貰っちゃったし。まあもしかしたらクラスの絆(笑)で救済したかもしれないけど。

 

「代わりに生徒会長に目付けられたと思うけど……」

 

「関係ねぇ。邪魔になるなら潰す。それだけだ」

 

「おぉ……」

 

 味方だと頼もしいねりゅーたん。でもそれはそれとして綾小路君ともなるべく一緒に居とこ。多分高育で最強だし。

 

「じゃあ龍園、早速何とかして欲しいことあるんだけど……」

 

「あ? なんだ?」

 

「バス乗りたくない……」

 

「諦めろ」

 

 車の匂いがダメなのかもってことで帰りは試しに澪の首元に顔を埋めさせてもらってみた。

 

「大丈夫?」

 

「は、吐かないようにだけは……なんとか……」

 

 うーんいい匂い……うーん揺れる……首筋吸ったら怒られるかな……? 

 

 

*1
幹部候補生学校

*2
OCSで行われる伝統行事。要は山道の長距離走。駅伝ではない




 混合合宿結果は前言った通りちょっとお茶濁させてもらいます…

 Aクラス:1085cpt→1180cpt
 
 Bクラス:1005cpt→1090cpt
 
 Cクラス:972cpt→1080cpt
 
 Dクラス:0cpt→80cpt

 こんな感じで…ちゃんと計算したら有り得ないとかあるかもしれないけど真面目に三学年分の班編成とか考えたらエタるから…
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