ようこそ百合至上主義のハーレムへ 作:ド級のスランプ、ドスランプス
「という訳で念の為聞くけど、有栖ちゃん何もしてないよね?」
「いくらなんでも濡れ衣が酷すぎません? 流石にここまで脳味噌の足りないやり方はしませんよ?」
「もし弱みを事実として握っててクラス間闘争に勝つためだったら?」
「……黙秘権を行使しま……いひゃい、いひゃいでふ」
「おー、ほっぺもちもち……やはりロリ……」
私の悪評はまあどうでもいいのだけれど、いよいよ周りに及び出したので被害者の会を結成しています。総勢4名……というか各クラスのリーダー格。この時点で犯人は上級生で確定……いや、アホなら自分のクラスの人に対しても悪評を流すか……?
「大体なんですか、『坂柳有栖は理事長の権限で無理矢理Aクラスに捩じ込んだ』って。そんな権限あったら特別試験をあんな身体使う物ばかりにしてませんよ」
「まあでも一芸特化って意味ではウチのクラスじゃない? 坂柳ちゃん」
「誰が逆須藤君ですか!?」
「や、そこまでは言って……人当たりも逆って意味では逆須藤かも……?」
身体能力最強! でも頭脳面は中学生に負けるぐらいの須藤、頭脳面最強! でも身体能力は小学生に喧嘩で負けるぐらいの有栖ちゃん。そこに何の違いもありゃしねぇだろうが! 違うのだ!! ……実際どうなんだろね。まあ深く考えちゃいけない気がする。協調性(笑)とかいうステータスもあるし。どっちかって言うと有栖ちゃんはひよりんのパターンでCクラスの可能性も……?
「まあ優里は中傷が酷すぎる……というか多すぎるから一旦置いとくとして、『軽井沢恵は援助交際をしていた』か。どっちかって言うと私と一之瀬さんの悪評逆じゃない?」
「ちょっと分かるかも」
「酷くない!? 私そんな雰囲気ある!?」
「や、なんか声が……」
新子憧って女が悪いんだ。一時期の同人界隈を一色に染め上げた実力は伊達じゃないんだ。……不名誉では? まあアレはネットの悪ノリも大きいと思うけど。声優さんごとネタにされてた感じだし。
「『一之瀬帆波は万引きをしている』かぁ……」
おいおい、それはAクラスの真澄ちゃんの事じゃないか! HAHAHA! なんて冗談は置いといて、チャラ男会長ほんとに余計なことしやがって。まああんな明らかに女の弱み握ってソープに落としてるホストみたいな人に自分の弱みを教えた帆波ちゃんにも1%ぐらいは責任あるかもしれないけど……前歯ぐらい引っこ抜いてやればよかったかな……?
「それで、優里さんはどう終わらせる気ですか?」
「それを相談したいの〜。私一人だったら学校に調査依頼でもして終わらせたんだけと……」
「あー……確かに私は大事にされると困るかも……若干事実だし……」
「え」
「恵……最近どうなんだ、その……援助交際の方は……」
「距離感が分からなかったとしても娘のその事実を知ってなおそんな接し方をする父親は最悪ではないですか?」
「居ないからわかんな〜い」
「や……うーん、まあ、優里の女しかここ居ないしいっか……その、中学時代にね? 無理矢理させられて……まあ途中で怖くなって結局ホテル入る前に逃げたんだけど……」
そういえば大概のことはされたんだっけ……裸に剥いて輪姦そうぜとかならなかったのは不幸中の幸いなのかな……無理矢理売春させるのも大概だとは思うけどさ。でも刃物は持ち出されてるんだよね。……もしかして、レイプの為に刃物で脅されて抵抗した結果の古傷だったり……? それで刺した事にチキって逃げたみたいな……
「それは……微妙に事実無根とも言い切れないのが痛いですね。この学校の調査が何処までやるのかは分かりませんが……下手に薮をつついて『名誉を毀損しているが虚偽はなかった』なんて発表されれば最悪ですし」
「それで言うと、私も……かな……あの、ね。実は──」
語られたのはざっくり原作通りのお話。苦労して生活してきた姉妹と、ほんの少しの贅沢なプレゼント。母の急病でフイになったそれを、妹の笑顔を、どうしても手に入れたくて……
「だから私は、助けて貰う資格もないの。だって、全部本当のことだから。私については放っておいてくれても──」
「や、別に本当かはどうでもいいけど。反省すれば何してもいいとは言わないけど……私は単純に自分の好きな人の悪評を広められてるのが許せないだけだし。被害者が許してるならそれ以上何も無いし」
「……というか、私も万引きやらされたことあるしね……あー、嫌な思い出……」
「まあ私はした事ないけど、地元には万引き自慢してる連中いっぱいいたしなぁ……それに比べたらここまで自責の念にかられるもんなんだ……って新鮮なぐらい」
「……思ってたんですけど、優里さんの地元治安悪くありません?」
「田舎だからねぇ……」
前世の話と今世の話が混じってるから悪いエピソードも2倍持ってるってのもあるけど。私の前世の地元は、娯楽はセックスと犯罪です! みたいな感じ。案外りゅーたんの地元と近いぐらいの治安かも。でも喧嘩は……いや、殺人事件あったな……
「というかもしかしてここに居る4人で後暗い所ないの有栖ちゃんだけ?」
「……話を聞いてる限りそうかもしれませんね。やろうと思えば3クラスを滅茶苦茶に出来るのでは? 私」
「もしそれやったら有栖ちゃんのことを……」
「や、やりませんよ? ……ちなみに、何をされてしまうんですか私は」
「いや、今後の学校生活で二度と何もしてあげない。真澄ちゃんも私が独り占めする。まあ自分で慰めるぐらいは止めないけど──」
「絶対に悪用しないと私の誇りにかけて誓いましょう」
平和的に解決して何よりだね。邪ロリもすっかりいい子になって。
「……ずるいなぁ。そんな言い方されたら放っといてなんて言えなくなっちゃうじゃん」
「まあ、類は友を呼ぶってヤツ? とりあえず対処法考えよっか」
「単純に考えれば噂を流している人間を潰すのが早いでしょうか」
「だよねぇ……多分上級生の誰かだろうけど……チャラ男会長の元手下ってだけじゃ候補が多くてなぁ」
私に恨みを持ってそうな人? 何の絞り込みにもならないよ。その二つってイコールだから。
「いっそ学校に訴えてみます? 少なくとも私と優里さんは深掘りされようが何の問題もありませんし」
「うーん……ありっちゃあり。けどじゃあ他の二人はどうだったの? とはなりそうだなって」
「難しいですね……何とか下手人を特定できれば済む話ではあるんですが……」
「あー……上手くいくか分かんないけど一つ思いついたかも。要は優里が恨まれてるわけでしょ? だったら、弱ってるフリして誘い出してやれば出てくるんじゃないの?」
「そんな軽率かな?」
「いや、案外妙案かもしれませんよ? 学校掲示板に書き込んでる時点で誹謗中傷として訴えられれば大事です。なのに平然と標的を広げてきたというのは……」
「舐められてる?」
「もしくはリスクの計算も出来ない真性の間抜けかですね。ということで優里さん……今から四人で全力で傷ついていることにしましょう。プライベートポイント払えば公欠扱いにしてもらえますし」
「え、そうなの?」
「ふ、私が何度体育の授業を休んだと……」
心疾患だもんね……体育祭の時期地獄だったろうな……でも派閥掌握してたからマシだったのかな。
「じゃあ3日ぐらい学校休むか……りゅーたんとかには連絡しとかないとかな……」
「私も神崎君に心配しないでって言っとこ」
「気を遣う相手が居ると大変ですね……」
「というか単独でリーダーやってるの坂柳さんだけだよ?」
りゅーたんには上級生をしばく準備で休むって言っといた。暴力が必要になったら言ってこいってメッセージ来たからお言葉に甘えようと思う。ついでに綾小路君も借りたい。いけるかな?
「うーんズル休みしてるみたいでなんか凄い悪い事してる気分……」
「万引きとどっちが罪悪感ある?」
「流石に万引き……って言いたいんだけど、割と同じくらい……ほら、私今まで善人にならなきゃって生きてきたからさ……」
「まあ実際は同じ穴のムジナがいっぱいいたけどねぇ……」
「ふふ、一之瀬さん。良いことを教えてあげましょう。やってはいけないと思っていた事に挑戦するんです。思っているより気持ちがいいですよ?」
「やっちゃダメなこと? ズル休み?」
「いえ……優里さん、言いたいこと、分かりますよね?」
「うん? うーん……あ、そういう事ね。よし帆波ちゃん。4Pしよう」
「4ぴー?」
「4人でえっちしよ?」
「にゃ!?」
有栖ちゃんは既に乗り気。多分久しぶりに攻めに回れそうでワクワクしてる。邪ロリはSとM両方の性質を併せ持つ。
恵ちゃんは半分呆れてるかな? でも傷跡指でなぞるだけで甘い声あげるんだから可愛いよね。しょうがないなーって感じでえっちに応じてくれた子が乱れまくってる姿、最高だと思いませんか?
「いや、いやいやいや。そもそも2人でしたことも無いのにいきなり4人でって──んむ!?」
うるせぇ口だな……帆波ちゃんはキスすると目がとろんってなるから可愛いね。舌が敏感なのかな。字面だけ見ると料理人に向いてそう。
「じゃあ私口担当ね〜。有栖ちゃん下で、恵ちゃん胸で」
「ふふ、了解です。真澄さんで鍛えたテクニックをようやく披露する時が来ましたね……!」
「うん、まあなんというか……ごめんね? でも正直このサイズは羨ましいとは思ってた」
「ちょ、んむ……むー!!」
なんか言ってるけど分かんないね。でも突き飛ばして来ないのがもう答えだと思う。特に有栖ちゃんなんて軽く押しのけるだけで十分どかせるし。
ズル休みして爛れた一日を送る……帆波ちゃんは悪い遊びを覚えてしまいました……ほろり……
援交してそうな声ってなんなんだよ…