ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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三下相手は面白くならない

「とりあえず悪口掲示板になりつつあるあそこに『心病んでるんでもうやめてあげてください!』と『もっと色んな弱み持ってるけど買ってくれません?』の2つを書き込んで見たんですが……」

 

「どうだった?」

 

「後者に見事に引っかかってくれましたね」

 

「清々しいぐらいにアホだねぇ……」

 

 まあアホしかやりませんわな、こんなこと……って思ったんだけど、もしかして卒業間近かつ進路が決まってない3年生のDクラスとかだったりして。高育浪人は予後が悪そうだし無敵の人になってもおかしくはなさそう。

 

「とりあえず優里さんから貰った全裸土下座の写真を餌にして連絡先貰ったところですね」

 

「ああ、あの真鍋さん達の……」

 

 もはや懐かしいね船上試験。アレも4人居たし顔の辺り加工して隠せば確かにそれっぽく出来るか。胸のサイズは姿勢的に分からないし。背景も今時の加工技術があれば変え放題よ。そもそもモザイクかけとけばいいだけだし。

 

「面白いぐらいに考え無しなのは助かりますが張り合いが無いですね。一応捨てアド使って隠そうとしてるのがいっそ哀れになってくるというか……」

 

「やり取りしてる相手が脅そうとしてる相手と同じ時点で意味無いのにねぇ……」

 

 謀略はやっぱり有栖ちゃん……って訳でもなく、帆波ちゃんと恵ちゃんはまだ寝てる。なんか有栖ちゃん体力というか耐性付いてる? それとももっぱら攻めに回ってたから? イクのも疲れるからね。男と違って賢者タイムという名のクールダウンが無いし。

 

「とりあえず写真と優里さんの連絡先伝えておきますね。多分それほどしないうちに脅しの連絡が入ると思います」

 

「ばら撒かれてもノーダメなのにね……」

 

 だって他人の裸の写真だし……可哀想な真鍋さん達……ひとえにテメェらが恵ちゃんに手出したせいだが……

 

「──おはよぉ……なんか悪巧みしてる……?」

 

「おはようございます」

 

「おはよ恵ちゃん。してるというかし終わったというか……」

 

 私の部屋には来客用の布団がいっぱいあるぞ。ベッドは一番最初に寝落ちした人が使うルールになっております。そしてそのまま洗濯へ。大体最初に寝落ちする人が一番濡らす人だから……

 

 とりあえず皆起き始めたしパンでも焼きますか。匂いで帆波ちゃんも起きるでしょ多分。まだベッドの上ですやすやしておりますが。

 

「マーガリンかマーガリンどっちがいい〜?」

 

「イチゴジャムで」

 

「あいよ〜」

 

「あるんだ……」

 

 無料コーナーにはよく給食で出るような使い切りの食パンのお供が置かれてたりする。適当に取ってくるから選べないのが玉に瑕。まあでも毎回取ってくればそれなりにはなる。消費期限……? 知らない言葉ですね……

 そうして準備しているうちに予想通り帆波ちゃんも起きてきた。

 

「ぉぁょ……」

 

「おはよ。声ガラガラだよ?」

 

「おみず……」

 

「はいはい……まああれだけ身体から水分出せばねぇ……」

 

 叩かれた。まあ帆波ちゃんのは噴水ってわけじゃないけど。それは有栖ちゃんの担当だし。多分単純に濡れやすいタイプ。痛がらせなくて済むから助かるね。

 

 

 

 ご飯を食べて洗濯機が頑張ってくれている頃、私の端末にメッセージが届いた。

 

「お。『この写真をバラまかれたくなければ坂柳有栖と二人で特別棟に来い』だってさ。何なら加工前の写真持ってるのに。ウケる~」

 

「何故私を指名……ああいえ、身体のせいですね……他の二人はともかく私はどう考えても喧嘩出来ないの丸わかりですし」

 

「私のクラスが武闘派揃いだから意味無いのにね」

 

「弱みを握ったと思い込んでるからじゃない? イジメてる側が調子に乗るのは早いよー……」

 

「うーん、実感のこもった言葉……」

 

 もうこのメンバーなら隠す必要も無いからね。ある意味息のしやすい場所が出来たのかもしれない、本人しか分からないことだけどさ。有栖ちゃんが邪ロリだったら嬉々として弱みとして使ったんだろうなぁ……原作のりゅーたんみたいに……

 

「じゃあ行きますか有栖ちゃん。その前にりゅーたんにアルベルト君とザッキー借りないと」

 

「私も鬼頭君に声かけときますかね」

 

「ついでに綾小路君呼んでもいい?」

 

「……まあいいでしょう。出来れば敵対者として会いたかったのですが」

 

「あのファーストコンタクトの時点で諦めた方が良いと思う」

 

「優里さんのせいですからね!?」

 

 難しいことわかんなーい。高円寺君に頼み事……は流石に勿体なさすぎるでしょう。チャラ男会長が出てくるならともかく、その元取り巻きのモブが相手だし。なんなら私だけでもいけるかも……? まあ有栖ちゃんの護衛役は必要か。

 

 

 

 夜。特別棟。なんか呼び出し云々関係なく怖いね……夜の学校ってホラーじゃない? 人体標本とか動きそう。というかなんでこの学校は暴力事件が起きた現場にすら監視カメラを付けないんですか? ……まあわざとカメラの無いスペースを作ってるからなんだろうけどさ。

 

 待ち受けていたのは全員男子生徒で……隠れてるかもしれないけど二桁は居ないね多分。暗くてよく分かんないけど。

 

「おいおい、先輩をあんまり待たせるもんじゃないぜ? 一年」

 

「レディは身嗜みに時間がかかるんですよ? 童貞臭い貴方達は知らないでしょうけど。賢くなれて良かったね~」

 

「テメェ……! 調子に乗るなよ!」

 

 沸点低いなぁ……なんか本当に三流って感じ。まあチャラ男会長を見限っちゃうぐらいだしこんなもんか。あの人一人に勝てなかったから学年丸ごと支配されてたのにね。

 

「あーはいはい、反省してま~す。それで、何をさせたいんですか?」

 

「溜め込んでるポイント全部渡しな。それとこの場で服全部脱げ。そっちの杖の子もな」

 

「うわー……欲望丸出し……キモ……」

 

 面白ければちょっとぐらい付き合ってあげても良かったんだけど、もう期待も出来ないね。これならチャラ男会長が黒幕の方が良かった。まあでも帆波ちゃんの秘密イベントが消化出来たと思えばいいか。下手したら一大事になりかねなかったわけだし。具体的にはFカップを綾小路君にとられる。私の巨乳…!

 

「はぁー……助けて~! アルベルト君! ザッキー!」

 

「OK!」

 

「待ってましたぜ姐さん!」

 

「最初っからこうしとけアホ」

 

 待ってなんでりゅーたんまで居るの? 鬼頭君が居るのは有栖ちゃんが呼んだからで、綾小路君は『来れたら来て~』って雑なメッセージで来てくれたからで。りゅーたんは面白がって来たな? 

 

「うーん……もうこれ綾小路君一人で良かったんじゃ……」

 

 上級生男子10人(隠れてたみたい)vs一年生達5人。まともに喧嘩になってるのはザッキーとりゅーたんぐらい? そもそも2対1でまともに喧嘩になってる時点でダメだと思う。そんなんだからチャラ男会長にも切り捨てられるんだよ。役目があれば私にも潰さないように土下座してくれてただろうに。こんなつまんないのやっぱコイツらのせいじゃない? なんか腹立ってきたな……

 

「鬼頭くん、ザッキー、有栖ちゃんの護衛お願〜い。私も混ざってくる〜」

 

「了解です……可哀想に、先輩方……」

 

「まあ、自業自得だろう」

 

 喧嘩のコツは相手を人だと思わないこと。サンドバッグを殴るように顔を殴り飛ばして、道を踏みしめるように鳩尾を踏み抜く。なんならカメラがあっても正当防衛で通りそうだしね。相手2倍居るし。

 

 まあ捩じ伏せるのにそんな時間はかからなかったんだけど……

 

「まずったなぁ……もうちょい苦戦してるとこ動画に残しとけば良かった……脅しの材料が……」

 

「要らねぇだろそんなもん。どうせただのカスだ」

 

「そうかな……そうかも……とりあえず先輩方、端末全員出してください。ポイント貰うんで」

 

 ぺっ、しけてやがる。チャラ男会長って学年から徴収してるんだっけ? それともコイツら3-Dとかで全部使い切ったあとか? ついでに送金履歴辿れないように端末ぶち壊しとかないとね。

 

「どうする? 退学に追い込むか? 坂柳が動画を撮ってくれたから、編集次第では証拠になるだろう」

 

「お、マジ? 流石有栖ちゃん。今夜可愛がってあげるからね」

 

「だから人前でそういうことを……!」

 

「さてじゃあ先輩方……のうち意識残ってる人。契約書にサインお願いします。今から作るんで。とりあえず名前教えてください」

 

 うん。聞き覚えないね。多分モブ。じゃあ何してもいいね。

 

「とりあえず卒業までプライベートポイントを全て私に移動させるのと……二度と学校掲示板にアクセスしないこと。万が一それで特別試験とかで困ることになったら素直に退学してください」

 

 まあ山菜定食も水もあるし死なないでしょ。刑務所より酷い暮らしになるだろうけど、自業自得だね。私の女の悪評を広めたのが悪い。

 

「それと……先輩方、ダメじゃないですか。こんなところで喧嘩しちゃ。ちゃんと先生に報告するんですよ? 仲間内で喧嘩してやりすぎてしまったって。もし違うこと報告したらもっと酷い怪我をする事になるんでしょうねぇ……可哀想に……」

 

 先輩Aは怯えた顔でこくこくと頷いている。10人分名前書いてもらったし契約部分は後付けでいいでしょ。坂上先生なら多分受けてくれる。Cクラスを割と贔屓してくれてるから。

 

「よし! じゃあこれでおしまい。あー、しょーもなかった……とりあえずみんなでご飯行かない? まだケヤキモールに開いてるお店あるよね?」

 

 Cクラスと綾小路君は既に友達関係だからそこに有栖ちゃんと鬼頭君が加わる感じ。友達の輪が広がっていくね。恵ちゃんと帆波ちゃんも呼ぶか。顛末を報告しないとだし。

 

「……そういえばりゅーた……龍園、なんで来てくれたの? アルベルト君達頼んだだけなのに」

 

「あ? 面白い物が見れそうだったから来ただけだ。お前が暴力に頼る所なんて中々見れねぇしな」

 

「まあそうならないようにするのが私の役目みたいなとこあるしねぇ」

 

 原作の一之瀬さん中傷事件は結構悪質だったけど、下手人がしょーもないとこんなつまんないんだね……やっぱ悪役って格が必要だよ。

 

 でも、4Pが出来たので満足です。みんなでケヤキモールで猥談しようね……! 

 

 




りゅーたんが来たのは心配だったから。ヤンキーは身内に優しい
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