ようこそ百合至上主義のハーレムへ 作:ド級のスランプ、ドスランプス
退学投票の放課後が月城襲来だったねそういえば。あの綾小路君に喧嘩売りに行くやつ。
理事長代理、綾小路君の所向かってるのかな。GPS管理者権限みたいなので無理矢理ONに出来そうだし。……となると、私はやっぱり端末持ってたら不味い……いや、端末が変な所にあるのも不味いかな? とにかく近くに他の生徒が居たらホワイトルームの話とかしないよね。有栖ちゃんはもう知ってるから別として。
有栖ちゃんの場所は……階段の所か。綾小路君はOFFにしてるから分からない。とりあえず一緒に居る前提で動こう。
「監視カメラで私達の居場所を──」
危ねぇギリギリ間に合った。とりあえず動画撮影開始! お、綾小路君は気づいたな私に。ちょっと驚いた顔して一瞬で取り繕ってる。
「職員室なら──」
不意打ちで有栖ちゃんの杖を蹴り飛ばす理事長代理……今すぐぶち殺してやろうかな? 実質山内みたいな事しやがって……!
「理事長が暴力行為をしていいのですか?」
「ご心配なく。監視カメラはダミー映像に差し替えてます。お父上から伝言です。『これ以上子供の遊びに付き合う気は無い。直ぐに帰ってこいと』」
「……何の話だか分からない。それより、事故で済ませるなら今が最後のチャンスだと思いますよ。坂柳にしっかり謝罪すれば、そう酷いことにはならないと思います」
「何を言うかと思えば。ホワイトルームの最高傑作などと言われて調子に乗りましたか? まともに動けない小娘を守りながら、抑え込まれたこの状況で何ができると言うんです?」
「……アンタを引き付けておける」
「何?」
「頼む、虎居」
「うけたま〜」
抑え込まれていた綾小路君が理事長代理を突き飛ばす。それと同時に天井を掴んでいた足の指から力を抜けば、重力に従って月城の上に着地出来る。
「貴様──」
「はーい、ねんねしましょうねぇ!」
なんでこの衝撃だけで気絶してくれないんですか……? コイツも身体能力バグ勢か? 綾小路君抑え込めるしそうかもな。不意打ち決めて良かった。SEKIROだったら赤い丸が表示されてたと思う。
身体能力がどんなに優れていようと脳に血液が行かなくなれば意識は保っていられない。そして監視カメラがダミー映像になっている以上ここで何をしようと証拠は一切残らない。仮に何か訴え出しても先に手出した証拠も握ってるし。
「助かりました……けど、優里さんどこから?」
「ん? 天井。怪しいおっさんが居たからバレないように天井伝ってここまで来たんだよねぇ。まさか綾小路君を襲おうとするホモレイパーだとは……」
「いや、理事長代理らしいぞ。それと俺の父親の手駒だな」
「うわ、お偉いさんじゃん。もっと弱み握っとかなきゃ」
「何をする気だ?」
「下着姿の女子高生に跨られてる図を撮ろうと思って。服脱ぐから綾小路君……は不味いか。有栖ちゃん撮影お願ーい」
「判断が早すぎますね本当に……」
「恥じらいとか無いのか?」
羞恥心は浜で死にました……というか有栖ちゃんには散々裸見せてるわけだし今更だよね。
「んー……現金でもあれば援交っぽく撮れそうなんだけどな……まあ流石にそこは妥協するか……」
「下着でも頭に被せてやります?」
「おーいいね。女子高生の脱ぎたてブラだぞ、喜べ~……聞こえてないか」
多分10人が見たら15人が変態として認定してくれるであろうおっさんの図が出来上がった。これ流出させればもうクビ通り越して逮捕じゃないかな。流出させる方法が無いのだけが残念。まあでも予備データとしてはいっぱい増やしときましょう。
「この写真持って職員室行ってもいいんだけど……こいつ首にしても次が来るだけだよね?」
「だろうな。ホワイトルームの影響力がどの程度か断言はできないが……一人しか動かせないことは無いだろう」
「だったら弱み握れてる人を置いとけた方が良いよねぇ……ところでさっきからなんでそっぽ向いてるの?」
「虎居が上に何も着てないからに決まってるだろう」
「え、そんなの気にするタイプだっけ……」
恋愛感情とか性欲なんて俺には無いみたいなタイプじゃなかった? もしかして思春期小路君か?
「というかもっと大きいの見慣れてるでしょ」
「……もしかしなくとも愛里のことか?」
「うん」
「……黙秘権を行使する」
「やーいムッツ……あいたっ!?」
「馬鹿なことしてないで早く服を着てください。目覚ます前にさっさと逃げなきゃいけないんですから」
「……もしかして幼馴染が巨乳派になって拗ねて……あ、杖構えないで……!」
でもこの二人、幼馴染ともちょっと違うか。何て言えばいいんだろ、この一方的に知ってるだけの関係。……ストーカー?
「何か失礼なこと考えませんでした?」
「な、なにも……! ちょっと待って脅迫文だけ残すから……」
暴力現場抑えたから退学投票みたいな変な試験もうやるなよ、みたいな感じでいいかな。まあ今後この人がどの程度特別試験に介入してくるのか知らないけど……確か学期末のチェスには関わってきたよね? ってぐらい。多分学期末試験で退学者が出るのは例年通りなんだよね? ……じゃあ変にプロテクトポイントとかしなければ綾小路君退学に出来たのでは……? あ、それだと綾小路君が責任者になってくれないから駄目なのか。
「終わりました? では行きましょうか」
「はいはい。ブラは……いいか。なんかもうばっちぃし」
「いいのか? 色々と……」
「まあ無料コーナーから貰った奴だし。とりあえず帰って色々話し合おうよ。ホワイトルームのこととか」
「私も一回見学に行っただけですけどね」
「俺も詳しいかと言われるとな……」
「綾小路君は知っといてよ……」
とまあ倒れてる月城理事長代理を放って帰ることにしたのだけれど。
「有栖ちゃん、有栖ちゃん」
「どうしました?」
「なんかスース―するし乳首擦れるし胸元が頼りないしで凄い興奮する」
「はいはい、寮までの辛抱で……興奮?」
「有栖ちゃんも今度一緒にやってみない? ……あ、ブラ付けなくても変わんないから意味な──痛いぃ……!」
「馬鹿なこと言ってないで帰りますよ」
それはそれとして誰かにしてもらおうと思う。有栖ちゃんも綾小路君の前じゃなきゃしてくれそうだし。あとは恵ちゃんとか押しに弱いからやってくれそう。真澄ちゃんも破滅願望あるしいけるか……? 是非とも巨乳枠として参加していただきたいのだけれど。最終目標はノーブラノーパンで首輪付けてお散歩だね。相手によっては私が首輪付けられる側でもいいけど。誉は浜で死にました。
「さて、真面目な話をしようか」
「ふざけてたのは優里さんだけですけどね」
「ホワイトルーム……っていうか綾小路君のお父さんが干渉してきたわけだよね?」
「ああ。この学校なら坂柳の父の権力でなんとかなる……と思っていたんだがな」
「私の父も権力争いが下手ということも無いと思うのですが……少なくとも理事長の座を取り返すまではあの月城とかいう男の影響下に入らざるを得ませんね」
「まあでも脅したし下手なことはしてこないと思うんだけど……あんな試験やるぐらいだしなぁ……」
「どこかの誰かさんのせいで一人しか退学しませんでしたけどね」
「いやぁ過去に8000万以上配った学校が悪いでしょ」
案外それをこじつけてあの試験やってたりする? 過去の理事長が配り過ぎたポイントを回収する、みたいな理由付けで。
「そもそもホワイトルームって何のための施設なんだっけ。天才を作る?」
「ええ。教育で凡人を天才にする、と言ったら分かりやすいでしょうか」
「……じゃあ綾小路君の次作った方が早くない?」
「実際作ってるはずだ。俺はあくまで四期生だったからな。後輩も居る……と思う」
絶対二年生編で登場してくるじゃんそんなの。来年は月城+ホワイトルーム後輩ズとかがメインになってくるのかな……ますます月城の弱み握れてよかったな……
「となると……やっぱり綾小路君ウチのクラスに早いとこ移る? 今の担任守ってくれそうにないし」
「そんなことはない……と言いたいが、脅してくるような担任だからな……何で転ぶか分からん。下手したらAクラスに上がるために売られるかもしれないな」
「むぅ。私としては綾小路君と特別試験で競いたいのですが……」
「別にウチのクラスに来てからでも存分に戦ってもらっていいんだけど……じゃあ学期末の試験が終わったらにしようか、移籍。綾小路君ならりゅーたんも歓迎だろうし」
「いいのか? 2000万ポイントは安くないだろうに」
「私いっぱい持ってるからねぇ。というか有栖ちゃん、最後の特別試験が運動系だったらどうするの? 綾小路君と競える?」
「残念ながら坂柳有栖の冒険はここまでのようですね……」
「考えてなかったんだ……」
まあ実際はそうじゃないのを私は知ってるんだけど……でもチェスがランダムで選ばれない可能性もあるよね? というかチェスって引き分けあるのになんで許されてたんだろ。引き分けの場合は〇〇した側の勝利とする、みたいなルール付けてたのかな。
とりあえず綾小路君の移籍の理由考えとかないとな。あとちゃんと事前に佐倉さんに伝えとかないと。出来れば一緒に引き抜いてあげたかったけど……まあ、クラスの垣根を超えて仲良いのなんて私がやってるし今更か。綾小路君グループの仲も壊さないようにしないとね。
……意外と考えること多いな?
原作だとパパ小路が来たあたりで茶柱先生が守るって言ってくれてるんだっけ…?(うろ覚え)