ようこそ百合至上主義のハーレムへ 作:ド級のスランプ、ドスランプス
「───では、これより1年度の最終特別試験の発表を行います」
いよいよ今年度も終わりだね。……大丈夫だよね? 月城を変に脅したせいで最終特別試験バージョン2~季節の理事長代理の理不尽を添えて~とかなんないよね? そしたら虎ちゃんもハメ撮り(ハメてない)をばら撒くしか無くなっちゃうけど……
「今回の特別試験は各クラスの総合力で競い合う『選抜種目試験』。ペーパーシャッフルの時のように、対戦クラスを決めて行われるクラス同士の直接対決方式の試験になります」
説明しよう! 選抜種目試験とは────
・各クラスは試験で争う10種目を提示する。学校が認める範囲であればどのような種目でも提示可能である。
ただし以下内容に抵触する競技は登録不可
・同一種目の登録
・設備、季節、人数の問題で実施困難な種目
・マイナーすぎる競技(これなんだろね? 世界のアソビ大全に入ってたらセーフかな?)
・提示する種目について、引き分けが起こらないルール設定と『司令塔』の関与内容を明記して提示する必要がある。
・選抜種目試験当日に、各クラスは10種目から5種目を『本命』として提出する。試験は『本命』として提出された10種目からランダムで選ばれた7種目で戦う。
・各生徒が出場出来る種目は1つであり、2つ以上の種目に参加することは出来ない。ただし、クラスメイト全員が種目に参加した場合に限り2つ以上の参加を可能とする。
・4勝したクラスの勝利だが、クラスポイントの変動に関わるため7種目全てを行う。
・1種目につき30クラスポイントを勝利クラスは敗者クラスから得る。選抜種目試験に勝利したクラスは学校から報酬として100クラスポイントを得る。
・クラスから1人、『司令塔』を選抜する。『司令塔』は種目に直接参加することは出来ないが、各ルールで決められた範囲で『司令塔』は種目に介入出来る。
・『司令塔』は勝利した際に個別にプライベートポイントを得るが、敗北時は退学処分となる。
「それと対戦クラスを決めるくじ引きがありますので『司令塔』になった生徒は放課後私の所へ来るように。以上です」
まあ簡単に言うと2クラスで5個ずつやりたい種目を決めてねってことと、リーダーを決めてねってこと。リーダーは……まあ退学処分が重すぎるからプロテクトポイントを持ってる生徒がやる事になるでしょう。なんの為の退学投票だったんですかね……? まあ2人分は残るからいいのか……? 一応要らない生徒に司令塔押し付けてプロテクトポイント節約とかも出来なくもないし。
というか私は原作でなんでチェスが許されたのかを知りたいよ。チェスで引き分けが起きないようなルール設定って何? 『引き分けの場合はAクラスの敗北とする』とかルールに入れたの?
「お前ら、聞け」
特別試験恒例となりつつあるりゅーたんの宣言。原作と違って暴力も全然振るってないし、何より結果を残しまくってるから完全に頼れるリーダーとして扱われてる。原作でDクラスに転落してたクラスの姿か……? これが……
「今回戦うのはBクラスでほぼ決まりだ。坂柳がDクラスを狙ってるからな。横から掻っ攫って恨まれても面倒だ」
「となると運動系の種目が勝ち筋になるでしょうか……? 私はあまり力になれそうにありませんが……」
「クク、そう言うな椎名。逆を言えば向こうが決めてくるだろう学力重視の種目はお前らが頼りだ。……分かるな? 今回は真っ向から勝ちに行く。虎居、『司令塔』はお前がやれ」
「まあプロテクトポイントも貰っちゃったしねぇ……ちなみに真っ向勝負じゃなかったら龍園が『司令塔』なの?」
「ああ。俺自身の退学を賭けてお優しい一之瀬の手を鈍らせる。その上で薬を盛るなり闇討ちするなりして戦力を削って勝負に挑むな」
「げ、外道……」
どうやって他クラスに薬盛る気なのさ。……コイツならカラオケのドリンクバーの機械に仕込むとかしかねないな……テロリスト予備軍め……
坂上先生に連れられてきた時にはもう3人の生徒が座っていた……なんてカッコつけて言ってみたけど、いわゆるいつメンだね。有栖ちゃんに帆波ちゃんに綾小路君。要はプロテクトポイントを持ってる面々。まあここで退学させたらあの投票何だったのって話だからねほんと。
「それでは各クラスの司令塔が揃いましたので、対戦するクラスを決めましょうか。目の前の4つの封筒の内1つにアタリが入っており、それを引いた生徒に対戦クラスの選択権が与えられます」
まあぶっちゃけ誰がアタリ引いたところで結果は変わらなかったんだけど、AクラスとDクラス、BクラスとCクラスで組み合わせは決定した。正直この試験だとDクラス狙ったら勝てる、ってものでもないしね。……三年の最後の特別試験がこんな感じで、しかもひっくり返るぐらいポイントが動いたら暴動起こしたくなるな。せめて学力なり体力なりで競おうよ……変な特別試験やる学校に今更過ぎるか……
「よろしくね~帆波ちゃん」
「お手柔らかにね、虎ちゃん」
うーん、ナゴヤカ! 退学者が出ないだけで心の余裕が違うね。ありがとう、プロテクトポイント。ありがとう犠牲になった山内。
「……ってことでとりあえず龍園の言った通りBクラス相手になったけど……今これ何してるの?」
「クラス全員に得意種目を聞き出したところです。今回の試験では何が役立つか分からないので」
「金田君説明ありがと~、ほんとに色々あるね……」
空手とか柔道とかバスケとか分かりやすいやつとか、ダーツとかオセロとか若干遊びに片足突っ込んでるもの、じゃんけん、クジ引きとかもあった。クジ引きが得意とは……?
「ここから現実的に通りそうなのに絞り、更に勝てそうなものを選び……」
「ああ、だからこんないっぱい居たのね」
いっぱいって言ってもここもいつメンだけど。澪とひよりんとザッキーとアルベルト君と金田君とりゅーたんと。まあ今更新しい参謀なんてそれこそ綾小路君がクラスに来でもしなきゃ増やさないだろうけど。
「私も何か入れてもらおっかな。それこそチェスとか」
「出来んのか?」
「そこそこ。それにこれなら参加一人でいいし、最悪適当な誰かでいいし」
「そう考えると柔道とか空手で勝ち抜き戦にするのがいいんですかね。山田君一人で柔道は勝てそうですし」
「それに向こうは集団戦で来るでしょ。平均値の高さが強みなんだから」
「まあ数学テストあたりなら誰かのおかげで平均値でも勝てそうだけど」
「皆さんの普段の頑張りですね」
「椎名あんた無自覚なの?」
ひよりんブートキャンプ(学力編)のおかげでウチは理数系に強いのである。となるとむしろブラフで文系科目出して向こうに理系科目本命にしてもらうべきかな? この試験地味に色々考えなきゃいけなくてめんどくさいね……
まあ本命五種目をさっさと決めるべきでしょう。柔道と空手はアルベルト君と澪に勝ち抜きで頑張ってもらうとして……数学テストも入れて、あと二種目?
「ねぇねぇ、eスポーツって通るかな?」
「ルール次第ですかね? あとはマイナーな競技の基準次第でしょうか……?」
「よし、じゃあRTAだね……大会も開かれてるし世界規模でプレイヤー居るしいけるでしょ……」
「お前は参加できないぞ?」
「『司令塔』がメインになるようなルールにすればいいんでしょ? いけるいける」
「……まあいい。それじゃあと一種目とダミーの適当な奴だな……」
実質使うのは3つか4つって考えればこれだけでも十分な気はするけど。まありゅーたん結構慎重派だもんね。
あとは帆波ちゃんがどういう思考で種目を選んだか次第かな?