ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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バトルしようぜスジモンバトル

「皆さん、おはようございます。今日は朝のホームルーム前に連絡事項があります」

 

 今日の坂上先生のお言葉。これDクラスだけ確か教えて貰えないんだよね? 

 

「2週間後の中間テストですが、全教科で出題範囲が変更されました。今から配るプリントに記載されている範囲が中間テストの範囲になります」

 

 というか正直高校一年のこの時期にテスト範囲も何もなくない? 習ったこと覚えてればいいだけじゃん……って思ったけどこの学校三馬鹿とかいるんだった。なんならテスト範囲に絞っても怪しいな。

 

「まあ不安かもしれませんが……君達なら、必ず赤点を回避し中間テストを乗り越えられるでしょう。それでは、朝のホームルームを始めます……が、虎居さん、どうしました?」

 

「すみません、質問です。テストの問題をポイントで売ってもらうことはできますか?」

 

「……残念ながら、教師から売ることは不可能となっています。ですが、いい質問だったと思いますよ」

 

 やったぜ。坂上先生からの評価アップだ。……別にいらんね。BかDのえっちな先生からの評価が欲しい。いや、坂上先生が嫌いとかそういうわけではなく。

 

 

 

 

 

「お前ら、聞け」

 

 放課後。文句を言いつつも勉強をやり直すべく席を立とうとしたみんなに対し、りゅーたんが一声。これでまとまるんだから独裁者はほんと強い。でもある意味Bクラスも似たような感じかな? 

 

「さっきの坂上の話……なにか気づいた奴は居るか?」

 

「はいはーい!」

 

「虎居以外で、だ」

 

「差別……!」

 

 多分本来のCクラスはもっと委縮した空気になったんだろうけど、私のせいでちょっとほんわかしてる。おかげでみんな意見を出しやすくなってる。

 

「そういえば、必ず赤点を回避できる、みたいなこと言ってましたよね……?」

 

「でも虎居にテストの問題は売れないって言ってたわよ」

 

「……教師から『は』売れないということでは? つまり、他から入手してくる分には問題ないと」

 

 うーんみんな賢い。ぽかんとしてる人達も居るけど。まありゅーたんが説明してくれるでしょ。

 

「クク、そういうことだ。俺は今からそっちにとりかかる。お前らは……今まで通りにしておけ。くれぐれも他のクラスにそれを悟られるなよ?」

 

 説明してくれなかった! 半分以上は分かってないよ多分。まあ金田君とひよりちゃんが説明してくれるでしょ……ということでいつも通り勉強会である。普通の学生みたいだね。

 

 

 

 そして勉強に使っていたという図書室に来たのだけど……

 

「フランシス・ベーコンだ!」

 

「正解!」

 

 いやうるさいわ。そういえばあったねこんなイベント。というかフランシス・ベーコンが答えになる問題ってなんなんだよ。科目としてはどれなのさ。

 

「騒がしいと思ったらDクラスの連中っすね……」

 

「よし、行けざっきー」

 

「おぅオメェらうるせぇんだよあ゛ぁ゛ん!?」

 

 うーん頼りになるね。やっぱ『暴』って大事だわ。噓喰いでも言ってた。

 

「あ゛!? こっちは勉強してんだよ! 引っ込んでろ!」

 

「その邪魔だって言ってんだよ!」

 

 スジモンバトルだ……目と目があったら勝負開始の合図だね。でも多分こっちのが数の差で有利だと思う。タイプ相性は知らない。

 

「はーい、そこまで」

 

 万引きガール二号……原作での登場順的に一号かな? Bクラスの一之瀬さんである。スジモンバトルに割って入るの度胸凄いな。

 

 まあ仲裁してもらっても睨み合いは続いてたんだけど、『試験範囲が変わったことも知らない奴ら』の言葉でDクラスが真偽を確かめる為に帰って行ったからこっちの勝ちってことで。

 

「騒がしくてごめんね、一之瀬さん」

 

「あれ、私の事知ってるんだ」

 

「Bクラスは美少女がリーダーやってるって聞いてたからさ」

 

「にゃ!? び、美少女って……あ、ありがとね、虎居さん」

 

「んあ? そっちも私のこと知ってるんだね」

 

「有名だよ、虎居さん。Cクラスは二人でリーダーやってるって」

 

「ガセネタだよそれ。うちのリーダーはりゅー……えん君だもん」

 

「なんか言いよどまなかった?」

 

 りゅーたん呼びが癖になりつつある。流石に舐めてると思われるのはりゅーたんのカリスマ的に不味い。

 

「気のせい気のせい。それじゃ、私達は有難く勉強に取りかからせてもらうから……」

 

「あ、ちょっと待って。いい機会だから虎居さんに話したいことがあって」

 

「うん?」

 

「その……ちょっと離れた所で、いい?」

 

「あー……そういう系ね。いいよ」

 

 勉強会もひよりちゃんと金田君に任せておけばいいだろう。元々私は底辺層の底上げ要員ぐらいの、いわば予備みたいなものだったし。

 

 

 

「ごめんね? 周りの人たちに聞かれたくなくって」

 

「いいよ。多分、ウチの馬鹿達が迷惑かけてるんでしょ?」

 

「あはは……まあ、そうなんだよね。さっきみたいのなら文句言われても納得できるんだけど」

 

「どんな感じ?」

 

「うーん……食堂で順番を抜かされたとか、自販機とかコンビニを占有してるとか……色々聞くかなぁ……」

 

「み、みみっちぃ……」

 

 嫌がらせレベルだとそうもなるか。もっと問題になるようなことやったら訴えられそうだし。あくまで個人的な諍いの範疇で収まるようにしてるのでしょう。不良ってその辺よく知ってそうだし。

 

「虎居さんから言ってもらったらなんとかならないかなぁって。皆虎居さんの言うことなら聞きそうだし」

 

「うーん……まあ聞いてくれなくは無いと思うんだけど、ぶっちゃけちゃうと龍園君が命令してやらせてるからなぁ……」

 

「やっぱりそうなんだ」

 

 実際私とりゅーたんの意見が割れたらみんなどっちに付くんだろ。殴り合いで勝った方かな。

 

「だから龍園君に言った方が早いと思うんだけど……聞かないだろうしなぁ……」

 

「うん、もう言ってみたんだけど『なら教師にでも訴えてみればどうだ? 学校の手を無駄に煩わせてポイントが引かれるかもしれないがな』って」

 

「うわ」

 

 実際どうなんだろね。裁判の権利とかも買えそうではあるけど、問題行為は普通に注意してくれそうな気もする。まあ注意で終わる程度のことしかさせないようにしてるんだろうけどさ。マナー違反とルール違反は違うからね。

 

「うーん……私からも嫌がらせとかやめなよって龍園君に言ってみるけど、あんま期待しないでね」

 

「それだけでも助かるよ。ありがとう」

 

 うーん可愛い。原作だとなんか不幸になってくんだっけ? 私アニメの範囲しか知らないからなぁ……なんか金髪チャラ男な生徒会長に弱みを握られてえっちなことされてる二次創作は見たことある。なんとかその前に私の物にしたいな。いや、別に処女厨ではないのだけど。

 

 

 

 

 

「ということで私の顔を殴って欲しいんだけど」

 

「何も分からないんだが」

 

 女とか殴ってそうな顔してるくせにりゅーたんは……

 

「もうぼちぼちBクラスへの嫌がらせはいいでしょ?」

 

「まぁな。大体ラインは分かった」

 

「じゃあ止めてもいいでしょ?」

 

「ああ。これ以上は得がねぇ」

 

「私が止めたことにしてもいい?」

 

「? ああ」

 

「じゃあ顔殴ってよ」

 

「どういう思考回路してるんだお前」

 

 私の思考回路がおかしいって、普通過ぎるって意味だよな? (なろう顔)

 

「恩を精々高値で売り付けてやろうかなって。殴られてでも嫌がらせを止めた哀れなヒロインですよ虎居さんは。よよよ……」

 

「……なるほどな。悪くない考えだ。飴と鞭の役割分担か」

 

「三クラス全部から交渉できない相手って思われるのは不味いでしょ。同盟とか停戦結んでから攻めないと空き巣狙われて勢力滅亡ゲームオーバーだよ」

 

「戦略ゲームか? ……だがまあ、理はある」

 

「でしょ? でも身体を張って嫌がらせを止めた『私』が居れば付け入る隙があるってみんな思うじゃん」

 

「クク……いいぜ。乗ってやる。歯食いしばれよ?」

 

「や、優しくしてね?」

 

 腫れ上がるぐらいじゃなきゃ意味が無いという正論の元、哀れ私はガチ殴りを食らったのでした……いや、ガチ殴りならもっと強いのかな? どうでもいいね。

 

 

 

 後日。

 

「一之瀬さん。どう? 龍園君、一応説得出来たと思うんだけど」

 

「いやいや!? それどころじゃないよね!? 顔!!」

 

 うーん痛くないのに腫れ上がるようなパンチ。どういう原理なんだろう? 私も殴り慣れたら出来るようになるのかな? 

 

「あー……ま、大丈夫大丈夫。これの代わりに終わりにするって約束してくれたし」

 

「無茶しすぎだよ! そこまでしてくれる理由なんて──」

 

「いやぁ……可愛い子に頼まれるとつい……」

 

 ついマッチポンプで罪悪感を抱かせて貸しを作りたくなっちゃって……

 

「ごめんね……お礼になるか分かんないけど、ポイントとか……」

 

「元々ウチのクラスが迷惑かけたのに受け取れないって」

 

「でも……!」

 

 ポイント程度で済まされちゃ勿体ない。罪悪感と恩義をもっといっぱい感じてもらわないと。

 

「じゃあ……今度なんかお願い聞いてくれるとかで」

 

「そんなの……ううん、分かった。何でも頼ってね!」

 

 おっぱい揉ませてって言ったら揉ませてくれるかな……いやいや、煩悩退散。そういうのはもっと……Bクラスをめちゃくちゃにしてからじゃないと。今はクラスのアイドルだもんね。

 

 願わくば私に依存してもらいたいものだけど……はてさて、上手くいくものかな。

 

 




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主人公ちゃんがCクラスなのは過去の女性問題とかな気がしてきた
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