尾張水神伝 ~SF世界の天使っぽい種族に転生したけどワープ事故で戦国時代の日本に漂着しました~ 作:Lavian
1585年(天正13年)。
江戸の基礎工事が続く中、安土城にいた信長から報せが届いた。白翼号が伊勢の港に帰還したという。
セララはその報せを受け取った瞬間、仕事の手を止めた。
(白翼号がマニラから帰ってきた)
マニラへと出発したのが三年前だった。琉球を経由してマニラへ向かい、スペイン総督府と交渉して行ってきたはずだ。帰還が予定より遅れていたため心配していたが、無事に戻ってきた。
セララは江戸での仕事を整理した後、翼を広げて飛び上がり、安土城へ急いだ。
安土城の広間に前田慶次が座っていた。
肌が日焼けしている。出発前と変わらない派手な着物を纏っているが、以前よりもさらに貫禄が付いたように思えた。
「水神様、ただいま戻りました」
慶次は深く頭を下げた。
「お帰り、慶次さん。無事で本当に良かったよ」
「ご心配をおかけしました。三年は長うございましたな」
「出発前、土産話を三日三晩語ってくれるって言ってたよね」
「もちろんでございます。何から話すべきか迷うほどです」
慶次は顔を上げるといつもの豪快な笑みを浮かべた。
「まずは報告から聞かせて。後で土産話もたっぷり聞かせてね」
「承知しました」
慶次は姿勢を整えた。
「まず、マニラのスペイン総督府との交渉でございます」
慶次が報告を始めた。
「フロイス殿の書状と水神様の羽根を持参したところ、総督府は思ったより速やかに会談の場を設けてくれました。水神様が熾天使であるという話はマニラでもイエズス会を通じて広まっておりまして、総督自身が会いたがっておりました」
「そうなんだ。フロイスさんの書状は役に立ったね」
「大変役立ちました。書状が無ければ門前払いにされていたかもしれません。総督はキリスト教の熾天使の使者と会うのだと、それはもう丁重に迎えてくれまして」
「交渉の結果は?」
「三つの目標、全て許可を取り付けました」
セララの目が輝いた。
「本当に?全部?」
「はい。商館の設置、日本人居住地の建設許可、そして定期的な貿易ルートの確立。交渉は数か月かかりましたが、全て取り付けてまいりました。また、船員の一部をマニラに残してまいりました。商館を建てる場所を押さえ、日本人居住地のための土地の手配も進めております。次の航海でマニラに行くまでにある程度の基盤は整うはずです」
「すごい。慶次さんありがとう!」
「いえ、水神様の羽根の力が大きゅうございました。あの光る羽根を見せたとたんに総督の表情が変わりまして。神聖なものを目の当たりにした、という顔でしたな」
慶次は少し遠い目をした。
「マニラでも水神様は大人気でございます。熾天使様が日の本にいると聞いて、会いに来たいと言う者が後を絶ちませんでした。総督自身も、いつか水神様に会いたいと仰っておりました」
「ボクが?」
「はい。スペインの人間にとって、熾天使というのは絵の中にしか存在しない神聖な存在です。それが現実にいて、日の本のために働いているとなれば興味を持つのは当然でしょう。それに」
慶次が笑みを深めた。
「水神様の絵が飛ぶように売れました」
「あ、そっちも上手くいったんだね」
「上手くいったどころではございません。持参した絵は全て売り切れ、もっと大量に持って来て欲しいと頼まれました。総督も一枚欲しがりまして、それはもう高値で」
「えー……ボクの絵がそんなに高く売れるとは思わなかったよ」
「俺の見立てに間違いはないと申し上げたでしょう」
慶次は得意そうに言った。セララは苦笑しながら頷いた。
「分かった。絵師さんに頼んでもっと描いてもらう。次の航海に乗せるよ」
「ぜひお願いします。輸出品として十分な収益になります」
「マニラの件は良く分かったよ。それとは別に周辺の島々とかはどうだった?」
「はい。マニラでの交渉が一通り終わった後、スペインがまだ手をつけていない島についても話を聞いてまいりました。こちらはマニラへの入植とは別の話になります」
「聞かせて欲しい」
「マニラはスペインの支配する土地ですので、あくまで商館と居住地を置かせてもらう形になります。一方、マニラより南の方角にはスペインの支配が及んでいない島々がいくつもございます。そちらであれば、日本が独自に居住地や港を築くことができます。総督はそのような島への日本からの入植については特に異議を申し立てないと言っておりました。ただし、いくつか条件が出ました」
「スペインの支配するマニラ内に置く拠点と、スペインの支配していない南の島に入植する拠点で条件は別物ということだね。どんな条件?」
「三つでございます。一つ目は、周辺海域の海賊討伐への協力。スペインもあの海域の海賊には手を焼いておりまして、日本の船と武力があれば一緒に取り締まれると考えたようです」
「なるほど。白翼号が大砲を積んでいたからだね。でもそれを無条件で飲むのはちょっと危険かも」
セララが海賊退治の条件について考え始める。慶次は不思議そうに尋ねた。
「何故でしょうか。海賊退治を行えば治安が良くなる。ガレオン船があれば海賊など容易に蹴散らせると思いますが……」
セララは前世の記憶を思い出しながら慶次に返答した。
「これはボクが未来予知した内容なんだけど……スペインとイギリスが近いうちに戦争を始めるんだ。そして、イギリスのガレオン船は海賊となってスペインの船を襲い始める」
慶次がそれを聞いて驚く。
「なんと、水神様は未来予知が出来るのですか!しかし、そのような事が……では、海賊退治を請け負ってしまえばイギリスのガレオン船と戦う事になると」
「イギリスから日本やマニラまではかなりの距離があるから、そうそう襲われる事は無いと思うけれど……用心しておいた方が良いと思う。海賊退治は日本からマニラまでの航路に限定する、っていう条件付きで請け負う内容でスペイン宛の書状に書くよ。慶次さんがマニラへ行った時にスペイン総督府に渡してね。それと、イギリスの海賊には用心して。出会ったら逃げちゃってね」
「承知しました。イギリスの海賊にはくれぐれも用心いたします」
慶次は神妙な顔をして頷き、次の条件の説明を行った。
「二つ目は、入植地に港を建設すること。日本が港を作れば、スペインの船も寄港地として使える。そういう狙いでございます」
「相互利益ということだね。港の建設や管理についての条件はある?」
「南方の島に日本が建設した港は日本が権利を持ちます。ただし、スペイン船の入港を無料で受け入れることが条件です。利用料を取りません。貿易が活発になるため、悪い話ではないと判断しました」
「それは納得できる条件だね。三つ目は?」
「年間税の納付でございます。土地の使用料として毎年一定の銭か物資をスペイン総督府に納めること」
セララは少し考えた。
「その税はどのくらいの額だったの?」
「税は高額でございますが、十分に払える額でした。交渉の末、日本の工芸品など物資での納付でも可というところまで下げました。銭でなく物資で払えるなら貿易の収益の中から捻出できます。過大な負担にはならないと判断しました」
「慶次さんがそこまで交渉してくれたなら安心だよ。三つの条件、全部飲んで問題ないと思う。海賊討伐は開拓隊を送るならやらなきゃいけない役目だし、港の建設は最初からやるつもりだったからね」
「左様でございます。条件を聞いた時、俺もそう思いました。スペインが突きつけてきた条件というより、互いに得になる取り決めと見ていいかと」
「うん。それに年間税を払い続けることで入植の権利が守られるならむしろ安定する。毎年利益が約束されるならスペインもこちらを追い出したりしない」
「さすが水神様。俺が総督と向き合いながら考えていたことと同じでございます」
慶次は満足そうに頷いた。
「慶次さんに使節団長を任せて良かった」
「水神様は俺に期待して使節団長に命じてくれました。であれば、期待以上の結果で応えたいですからな」
慶次は得意気に言った。
「南方の島々への入植交渉については次の航海でマニラを訪れる時に正式に締結する事とし、現状は保留しております。スペイン総督府より入植条件の書状を持ち帰っておりますのでお渡しします」
「うん。後で信長さんと相談した後に書状に回答するね」
「その後、実際に南方のいくつかの島を視察してまいりました。それが帰還が遅くなった理由でもあります」
「どんな島だった?」
「暖かい島でした。木が生い茂っており、港に適した入り江もある。真水も取れる。土地自体は悪くありません。ただ、島には先住の民がおりまして、交流はこれからという状態です」
「先住民がいるならまずは信頼関係を作ることが大事だよ。無理に追い出したり、支配しようとしてはダメだよ」
「承知しております。視察の際も争いにならぬよう慎重に動きました。言葉は通じませんでしたが、物を贈ることで友好的な雰囲気にはなりました。複数の土地がそのような状況ですので、いずれかの土地に居住地や港を作ることは可能と見込んでいます」
セララはこの報告に喜んだ。先住民との関係は慎重に進めなければならない。しかし拠点を作ることそのものは可能だという見通しが立った。
「その島はなんていう名前なの?」
「有力な島の名前はミンドロ島というそうです」
「じゃあ入植が成功したら、その地域はミンドロ日本町って名付けよう。楽しみだね」
「輸入品の話も聞かせて。砂糖が採れる植物の苗は確保できた?」
「もちろんでございます。十分な数の苗を確保してまいりました。運搬の方法を工夫して、なるべく傷まないように積んでおります」
「良かった。南の暖かい地域で試験栽培したいんだ。九州南部あたりが良いかな。うまく育ったら日の本で砂糖を作れるようになる」
「砂糖が国内で作れるようになれば、これまで輸入に頼っていた分が節約できますな」
「そう。あとは甘いものがもっと食べられるようになるよ」
セララは真剣な顔で言った。慶次は少し笑いを堪えた顔になったが、何も言わなかった。
「香辛料は?」
「大量に積んでまいりました。胡椒を中心に様々な種類を。安土の市場に出れば高値で売れるはずです」
「貿易としての収支はどうだった?」
「輸出した品はほぼ全て売り切れました。日本刀は特に人気で一本ずつ値がつりあがりまして。尾張水神伝や漆器も陶磁器もよく売れました。水神様の絵も含めれば今回の航海は十分な利益が出ています」
「それなら二次航海の費用も出るね」
「はい。このままマニラとの貿易を続ければ、継続的な収益になります」
「慶次さん、質問があるんだ」
「何でございましょう」
「航海中に困ったこと、危なかったことはあった?」
慶次は少し間を置いた。
「嵐に遭いました。帰路でございます。台湾沖を抜けた辺りで大きな嵐に捕まりまして、二日ほど荒れ続けました」
「それは怖かったね」
「正直に言えば恐怖でした。波が高くて水平線が見えない。どちらへ向かえば良いかも分からなくなる。そういう状況でした」
慶次はその時の事を思い出しながら言った。
「しかし、水神様に作っていただいた乾式羅針盤がありました。どれほど船が揺れても針は北を指し続けておりました。あれがあったから方向を見失わずに済みました」
「乾式羅針盤が役に立ってくれて良かった」
「本当に助かりました。船長もあの羅針盤が無く、昔の水に浮かべる羅針盤のままであれば危なかったと言っておりました」
「壊血病はどうだった?」
「壊血病とまでは行きませんが、体調を崩した者が出ました。マニラへの往路の終盤、船員が何人か体調を崩しまして。水神様に教わっていた通り、果物と野菜を食べさせて回復させました。もっと早く対処すべきでしたが、次の航海では野菜や果物を食べさせることを最初から徹底します」
「うん。定期的に野菜や果物を食べる日を決めておくと良いかもしれない」
「承知しました。あと海賊も一度出くわしました」
「えっ」
「大砲を一発撃ったら逃げていきました。白翼号を見て最初は狙って来たようでしたが、大きな船に大砲が積んであると分かった途端に方向を変えましてな。凄まじい速度で逃げて行きました。俺が出会ったのはイギリスの海賊とやらでは無かったようですな」
慶次はそう言って豪快に笑った。緊張していたセララの肩から力が抜けた。
「それとスペイン総督府からマラリアという熱病について聞かされました。熱病で入植者が倒れる事が多く、南方の島々の開発が進まなかったそうです」
そこでセララは前世の記憶でマラリアが熱帯に多い病気である事を思い出した。原因は蚊だ。蚊が病原体を運び、刺された人間が感染する。
「マラリアは蚊が運んでくる病気なんだ。だから蚊帳を使用する事、肌を露出しない事を徹底して。それに蚊の繁殖場所を無くす事も重要だよ。水たまりを作らず埋めて、排水用の水路整備を進めるのが良いと思う」
「まさか、蚊が病気を運んでくるとは……承知しました。入植する際は対策を行います。この情報はスペイン総督府と共有しても良いでしょうか?」
「うん、共有して貰って構わないよ。これでスペイン総督府が恩を感じてくれればミンドロ島への入植がやりやすくなるね」
マニラやミンドロ島、貿易、困難だった事の報告が一通り終わった所でセララが次の話題を切り出した。
「次の航海についての話をしたいんだけど、良い?」
「もちろんです」
「伊勢の港でガレオン船を二隻同時建造していて、二隻目があと二か月で、三隻目があと半年で完成する予定なんだ。その二隻目と合わせて、白翼号と新造船の二隻でマニラ周辺の島に開拓団を送りたい。前回より大きな規模でね」
南蛮の船匠から学んだ技術を伊勢の船大工たちが弟子に伝え、造船に携われる職人の数がこの数年で大きく増えていた。そのため伊勢の港は拡張され、ガレオン船を二隻同時建造出来るほどになっていた。
「なるほど。開拓団でございますか。どのような人たちを連れていく予定ですか」
「戦が無くなって仕事を探している武士や、江戸に集まってきた新天地を求めている人たちから広く募ろうと思ってる。武士だけじゃなくて農民や職人も含めてね。海外で土地を切り開いた者には、武士であれば開拓した土地を領地として任せる。農民や職人には土地の使用権と、その土地から生まれる収益の一部を保証する。身分に関わらず海外で功績を立てた者が報われる仕組みにしたい」
「武士には領地を、農民や職人には土地の収益を。身分に関わらず報われる仕組みということですな。これならば、見知らぬ土地へ渡る不安よりも、新たな領地や収益を得られる期待の方が大きくなりましょう」
「開拓団に参加する武士は、栄誉ある特別な武士という事で南海武士と呼ぶつもりなんだ。慶次さん、どう思う?」
「南の海を開拓するから南海武士という事ですな。浪漫があって良い名称だと思います。皆も気に入るでしょう」
「慶次さんが気に入るなら名前は良さそうだね」
それと、と言ってセララは続けた。
「ミンドロ島への開拓団の団長を慶次さんにまたお願いしたい」
慶次は少し驚いた顔をした。
「また俺でよろしいのですか」
「慶次さんが一番向いてると思う。知らない土地でも物怖じしないし、現地の人とも関係を作れる。開拓団の士気を保てる人は慶次さんしかいないよ」
「そういう事であれば断る理由がございません」
慶次は頭を下げた。
「ありがとうございます。海外を旅し、誰も知らぬ土地を開拓するとはこれほど面白い仕事はありません。いずれは南方の島の全てを開拓したいですな」
「慶次さんが面白がってくれるなら良かった。二隻目のガレオン船が完成したらすぐに出発できるように準備を進めておいてね」
慶次が力強く返事をした。
「承知しました。船員の選抜と訓練も始めます。今回の航海で経験を積んだ者たちを中心に組めば前回より段取りが早くなるでしょう」
セララは慶次が次の航海でも団長を引き受けてくれることに安心して笑みを浮かべた。
「良かった。次の航海もよろしくね、慶次さん」
セララの言葉に慶次が頷いた。そこで慶次がふと思い出したようにセララに尋ねた。
「ところで、ガレオン船はもう一隻あるとの事ですが、そちらはどうされるのですか?」
慶次の言葉にセララは自作の世界地図を取り出し、台湾の位置を指で指し示した。
「三隻目の方は台湾への入植を行う予定なんだ。イエズス会に確認したけど、南蛮の国々はどこも台湾に入植していないみたい。だから今のうちに日の本が台湾を確保して、琉球からマニラまでの中継地点になる補給港を作りたいと思って」
台湾には先住民こそいるが、外国勢力はまだ入植していないとの事だった。先住民と友好的に接しつつ入植する計画をセララは立てていた。
「台湾に補給港が出来るのはありがたいですな。マニラへの往路には間に合わないでしょうが、数年後に日の本へ帰還する際には台湾の補給港に寄港出来るのでしょう?」
「うん、そのつもりだよ」
「台湾の方の開拓団の団長はどなたを任命されるつもりですか?」
「まだ台湾の方の団長は決めていないんだ。信長さんと相談して決めるつもりだよ」
慶次はニヤリと笑った。
「では、先達の開拓団団長として負けていられませんな。次も開拓を成功させて帰還いたします」
「頼もしい返事で安心したよ。連絡事項や頼み事はこれで全部だよ」
「それでは、今度は俺の番ですな。出発前に約束した土産話でございます。水神様、俺の冒険を三日三晩聞く準備はよろしいですか」
「もちろんだよ。全部聞かせて」
流石に三日三晩は冗談だったが、それでも慶次の話はそこから長く続いた。
嵐の夜に船員たちが歌った歌のこと、マニラの市場で目にした見たことのない食べ物のこと、総督府の晩餐会に呼ばれて礼儀作法が分からず困ったこと、帰路で見た南の島の夕焼けのこと。
セララは慶次の話を聞きながら、地図の上の遠い点だった場所が少しずつ色を持って見えてくる感覚がした。
マニラは現代のフィリピンの首都ですが、この時代にはフィリピンという国が無くスペイン総督府が治めています。
スペイン総督府が日本の入植を許可したマニラの南の方にある島につきまして、現代で言うと、フィリピン南部のミンドロ島、マリンドゥケ島、タブラス島等です。
この物語ではミンドロ島を日本の入植地として採用し、ミンドロ日本町として名付けます。
ミンドロ島は未開発の島です。
スペイン総督府は人手不足だったため、日本人開拓団に開発を任せて利益を享受するという方針を採用しました。
また、スペイン総督府はミンドロ島の熱病(マラリア)を知っており、開発困難と判断していましたが、蚊が原因とは分かっていませんでした。
上記は詳しく知りたい人向けの説明ですので、フィリピン南部の島を日本の入植地にするんだなってざっくり思っていただければ問題ありません。
画像で説明するとこの島です。
【挿絵表示】
史実の台湾についてはオランダ東インド会社が1624年に進出するまでは海外勢力が手をつけていません。明王朝についても、澎湖諸島は領有していたものの、台湾本島は「化外の地」として直接統治の対象外としていました。
先住民はいましたが、部族ごとに分かれて生活していた状態で国はありません。
なのでこの段階で台湾に入植すれば日本は海外勢力と衝突しません。
英西戦争 (1585年-1604年)が起こるタイミングであり、イギリスがスペインの植民地を攻撃する時期ですが、史実ではイギリスは1585年頃にマニラを攻撃していません。
理由は単純でイギリスからすればマニラは
・イギリス本国から非常に遠い
・補給基地がない
・東南アジアに拠点がない
というためです。
なので日本はイギリスの攻撃を受けることなく入植を進めています。マニラは平和です。
一方、遠く離れたカリブ海ではフランシス・ドレイクがスペインの港を次々と攻撃しており、スペインにとって苦しい時期が続きます。それだけに、日本との友好関係はスペインにとっても価値があったと言えます。