A 手直しと追加書きしてました…
「次の突き当たり、右です」
カーナビかよ!
重い鎧を身に纏いながら全速力で地下室から地上に上がり、頭の中に流れ込んでくるカーナビのような案内と片目の液晶に施設の護衛隊の現在状況を表示しながら、侵入者たちがおそらくくるであろう地点へと向かっていた。
後…少しで着くはず!
少し他のところよりも広い廊下の少し先から銃声が聞こえた事からおそらくすぐ近くにいることが分かったが、同時に進むスピードが異常と言って良いほど速いので内心かなり焦っていた。
ここまで早くしかも奥まで攻めて来てるってことはほぼ確定で先生たちか…というか制圧スピード速すぎませんかね?もう数チームは壊滅状態なんですけど…
「即時撤退を命令…命令の進行を確認。」
王女の部屋にいた時とは違い仕事モードとも言える機械的な口調で、これ以上消耗しても嫌なので先生たちを追跡していたロボット達に退くように命令する。
正直このまま攻め続けるのも兵力と物資を失うだけだしやっぱり得策じゃない。
見た目の問題かはわかないけど意外と私は地位が高いらしく、大体の命令はほとんどのロボットが従ってくれる。少しの例外はあるけど…
「あれ…?ロボットたちが急に追ってこなくなった…?何でか分からないけどラッキ〜で良いのかな?」
そんな事を考えながら全力疾走で廊下を進んでいると微かにしかし確かに聞き馴染みがある声が私をある廊下の曲がり角で止める。
ん?なんかこの声聞いたことがあるような…
「良くないよ!うわぁぁぁん!もういや!一体なんでこんなところでロボットたちに追われなきゃいけないの!」
壁を伝うようにしてそっと顔を曲がり角から出し覗き込むと、どこかのんびりとした声の後に続く悲鳴のような声がした方からはピンクと緑の猫耳ヘッドフォンと上着に尻尾がついている双子と若い男性が立っていた。
うおぉぉぉぉ!!モモミドだぁぁ!え?え?私これ夢じゃないよね?現実だよね?お願いだから誰か私の事つねって!
思わず私が存在しているすぐ近くに原作キャラがいることに私は興奮で自身の呼吸が荒くなるのが分かった。
ど、どうするどうする!?
とりあえず様子見てから決めるのありだけど、今すぐ三人に会いたいって気持ちもあるしなぁ…
今自分が置かれている状況にこのまま姿を現し負けるか、じっとしておそらくこちらが唯一勝算がある奇襲をするかで私は悩んでいた。
「そういえば先生…さっきここに入った時になんかカチャカチャって感じの音があっちの方から聞こえたんだけど…先生は聞こえた?」
「“うん。微かにだけど聞こえた気がする“」
「え!?もしかしてこの工場みたいなところにもっとあのロボットたちが隠れてるってこと!?」
まずい。どうするのを考えるもなにもさっき走ってた時の鎧の音で私いるのバレかけてますやん。と言うことはこっちに近づいてくるかここにいるのに気付かれるのも時間の問題になるな。
バレるならもっと早く止まるべきだった…
えぇい!こうなったらもうやけくそだ!
内心もっと慎重に動くべきだったと反省しながら私は勝算が一切ない戦いへとゆっくりと足を進めた。
「目標を確認」
「え…?女の子…!?」
「もしかして私たち誘導されてた!?」
曲がり角から三人の前に私は姿を現した私はゆっくりと距離をつめると、愛銃を構えた。
「制圧します」
「“っ!二人とも構えて!“」
「あ、うん!分かった!」
「こんなところに人が居たんなんて…」
先生の声に応え、左にモモイ、右にいるミドリは自分達の武器を私に向けてくる。
その後ろで先生も二人の指示ができるようにとタブレットを手元に持ち私の方を見ていた。
互いの間に流れる数秒の沈黙、それを破ったのは私のショットガンの発砲音だった。
「っ!」
前に走り出しながらまずは牽制のように一発モモイの方に向かって一発撃つ。が、あまり狙いを定めていない弾が当たるはずもなく強いて言うなら彼女の腹部をかするだけであまり効果はないように見えた。
「危なかった!」
「ちっ」
銃を片手に持ちかえ、いきなりの発砲で怯んだ彼女が抑えていた左側から回るように先生との距離を積めるように動く。
真ん中に撃つことも考えたが今装填しているのがスラグ弾ということもありそこを考慮しての発砲だ。
盛大に外したけど。
「お姉ちゃん!」
「くっ…!」
ミドリがすかさずモモイのカバーに入り発砲して来た。
かなりギリギリのところで咄嗟に後ろに飛び避けた。
やっぱり戦闘自体慣れてないのとこの狭い空間だとニ対一流石に不利だな…
「あなたは一体誰なんですか?」
ある程度距離ができたところで気持ちが少し落ち着いて来たのかミドリが私に尋ねる。
「……」
うーん…誰って言われても…それは今の状態じゃ何言っても話が拗れるだけだし何も言えないんだよね。
さて、これからどう攻めるか…
「接近を確認」
私がミドリの質問をほぼ無視して次にどうすべきか考えていると廊下の天井あたりから声が聞こえた。
あーこの声がしたってことはタイムアップか。
私は構えていた銃を下ろし地面に向けた。
「あれ?なんであの子銃を下ろして…」
「対象の身元を確認します。才羽モモイ、資格がありません。」
「え、え!?なんで私の名前知ってるの!?」
「対象の身元を確認します。才羽ミドリ、資格がありません。」
「私のことも知ってる…!?一体さっきから何がどうなって…?」
「対象の身元を確認します。『◻️◻️先生』…」
「資格を確認しました。また、同時に◻️◻️◻️◻️の資格も確認。」
「えぇ!?」
「どう言うこと!?先生はいつの間にこの建物と仲良くなったの!?」
「“私も仲良くなった覚えはないんだけど…“」
「才羽モモイ、才羽ミドリの両名を、先生の「生徒」として認定。資格を与えます。また◻️◻️◻️◻️を一級入室許可証保持者として続いて入室を許可します。」
「足元におきおつけ下さい。先生」
「しゃ、喋った!?」
「それってどういう…?」
おそらくこの後起こるであろうことを予想しながら私は三人に近づいた。もちろん銃は地面を向いたままで。
まぁこれぐらいなら話しても別に大丈夫でしょ。
「下部の扉が開きます」
「え?下部って…」
「流石に違うでしょ。だってこれどこからどう見てもただの床…」
「…一言伝えましたからね」
「「え?」」
二人がそう私の方を見ながら声を出すと同時に下の床がなくなるように動いた。
こうやってあの王室に行くのは久しぶりだなぁ。
「うわぁぁぁぁ!!」
「お姉ちゃん!先生!きゃあぁぁっ!」
私は二人の悲鳴を聞きながら目を閉じ重力に身を任せた。
いやー戦闘描写って難しいですね…まだまだ頑張らないと!