王女の騎士へと   作:たい焼きの型でたこ焼きを

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いやー原作1話分に4話ぐらい使っちゃってますよ…アハハ…


私の名前

「ちょっとお姉ちゃん!?」

 

「本当に…私も…ですか?」

 

「うん!」

 

予想はしていたが、モモイの口から放たれたついてこないかという提案に私はひどく困惑していた。

 

えぇぇぇ!?もしかしなくても私も付いて行くの誘われてる!?

いやいや!気持ちは嬉しいけど私本来原作にいないし、このまま行くと原作が崩壊しちゃうかもだし…いや、私が今こうやって四人と話してる時点で既に原作が一部崩壊してるか…

 

「……」

 

「やっぱり、ダメ?」

 

少し視線を落としどうするべきか頭をフル回転させる私に、モモイは少し残念そうな声としょんぼりとした顔で返答はどうかと聞いてきながら私の顔を覗き込んでくる。

 

くぅぅぅ!モモイかわいい!!でも原作に従わないとキヴォトスが終わりかけない時に私のせいでイレギュラーが発生するかもだし…やっぱり安全策を選ぶらなら原作に路線を戻すために私はもうあんまり関わらない方が…

 

「お姉ちゃん何考えてるの!?この子達をたとえ連れて帰ったとしてどうするつもりなの?」

 

「どうするって……まだあんまり先は考えれてないけど、それでもこんな場所に二人を残しておけないと思って」

 

「確かにそうだけど…」

 

「この先のこと…」

 

私以上にモモイの言葉に驚いていたミドリは、今自分の前で何が起きているのかについてある程度整理がついたのかモモイを問い詰めていた。

 

「悩む必要はありません。あなたに与えられた使命は王女の護衛。あなたはそれだけを実行するためだけに生まれ、活動しているのです。これを放棄することは許されません」

 

「!?」

 

私がモモイの誘いについて、これからについてに悩んでいると、再び例の合成音声が私の脳内で響いた。

 

え?なんかいつもと比べると話し方人間っぽくない?

 

「私“たち“はあなたをいつでも監視しています。それが例えこの場所の外だとしても、或いは無造作に考えられ、発されることのない言葉だとしても」

 

それってもしかして私の思考読んでるってこと!?

 

「だ、大丈夫ですか…?」

 

「は、はい」

 

今までずっと心の声が何者かに聞かれていたかもしれない事実に思わずたじろいでいると、顔に出ていたのかミドリが心配そうに声をかけてくる。

 

「ところで一緒に来るっていうのは…」

 

『これを放棄することは許されません』か…つまりはこの体に生まれ、生活していることに対する義務のようなものってことかな…?

まあ…先生がいれば私一人ぐらいイレギュラーがいてもなんとかなるかな。あと何よりも声の方に逆らうとエグい目に遭いそう…

 

 

「…これからお願いします」

 

私は今まで下げていた顔を上げ、しっかりとモモイの目を見ていまだに少し無自覚に躊躇っている部分があるのか、ゆっくりとしかし確実に提案を受けるという言葉を言った。

 

「やったー!!」

 

「……」

 

返事を受け飛び上がりながら喜ぶモモイと何か思うところがあるのか黙り込むミドリを見ながら私はこれから起こるであろうことを想像していた。

 

「…いってらっしゃい」

 

「…ん?」

私が施設から出る最後の一歩を踏み出した時、かすかに何か聞こえた気がした声のようなものに私は誰にも聞こえないほど小さな一言でこう呟いた。

 

「…行ってきます」

 

おそらく近いうちにまたここに来るだろうけどね。

 

ミレニアム、ゲーム開発部部室。

 

「で…早速だけど…」

 

私はあの廃墟から出てしばらくモモイ達に着いて行くこと1時間程度、私たちはクラシックと言えるものから最新のコンソールゲーム機が視界いっぱいに広がり、床に少し物が散らかったことが目につくがそれ以外は比較的綺麗な、原作をやったものには見覚えしかない部屋。そう、ゲーム開発部の部室にいた。

 

「ねえ、お姉ちゃん…」

 

「どうかしたの、ミドリ?」

 

「この子たち本当にここまで連れてきちゃったけど…」

 

「し、仕方ないじゃん。あそこでも言ったけどあんな危険な場所にこの二人を置いてく訳にも行かなかったし…」

 

別に私はロボットたちから襲われることはないと思うけど…なんなら私が二人を攻撃したし…

 

私は仕方なかったと説明するモモイに疑いの目を向けるミドリを見ながらそんなことを考えていると、横で王女が何かを手に持ったのを見てすぐさま体が動くのが分かった。

 

「…んん」

 

「王女様、いますぐそれをお口から出して…力強…!」

 

手に持った白いゲーム用のリモコンをなんの躊躇いもなく口に突っ込んだ王女からリモコンを奪おうとするが腕力に差がありすぎるのかびくともしない。

 

「私のリモコン!?今すぐぺっして!ぺっ!」

 

「…やっぱり放って置けないでしょ」

 

「それはそうだけど…それなら今からでも連邦生徒会かヴァルキューレ辺りに連絡したほうが良いんじゃない?」

 

「それは私たちのやるべきことが終わった後にね」

 

「やるべきこと?」

 

モモイが意味深な発言をするとの同時に、くるりと回るように王女と私の方を向いた。

 

「さて、とりあえず名前が必要だよね。その子は…アリスって呼ぼうかな」

 

「本機の名称、アリス」

 

「はぁ…勝手に決めてもらいたくないのですが…」

 

「だってAL-1Sだっけ…?だと呼びにくそうだし。どう、アリス?気に入った?」

 

「…肯定」

 

「…王女が良いのなら」

 

ため息を吐きやれやれというように肩を落とす私に向かってモモイは明るい声でアリスという名前を王女につけた。

 

これで正式に王女はアリスに…アリスってやっぱり良い名前だなぁ!本当なら全面的に肯定したいけど今そんなことしたら驚かれちゃうし…うん。キャラ崩壊待ったなし!

じっくりと変えてかないと…

 

「えっと…そういえばあなたは?」

 

「私ですか?私の名前は…N1-NAです」

 

「N1-NA…」

 

「ニーナ」

 

「はい…?」

 

「ニーナで良いかな?」

 

「ニーナ…良い名前ですね。ではそれでお願いします」

 

「うん!じゃあこれからよろしくね!アリス!ニーナ!」




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