辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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今回登場するスランボは、Rim World最強クラスの巨大生物です。
装備が整っていない序盤で狩るのは、かなり難しいです。


極寒狩り

小屋の中。

食料が並べられている。

・干し肉

・保存ベリー

・簡易食料

 

「……こんなもんか」

 

無言で数を確認している。

 

「三人で……」

「この消費量だと――」

「ギリギリ」

 

「春まで持つか?」

 

「……怪しいわね」

 

「減らすか?」

 

「もう減らしてる」

 

一食あたりの量。

明らかに少ない。

 

「これ以上減らすと動けなくなるぞ」

 

「分かってる」

 

禰豆子、食料を見る。

 

「……(少なくていい)」

 

「お前はな」

 

「血があるからでしょ」

 

「……(うん)」

 

「外に出るか?」

 

外。

吹雪。

−50℃。

 

「無理」

「このままだと」

「春前に尽きる可能性がある」

 

「……」

「そしたらどうなる?」

 

「分かるでしょ」

 

沈黙。

暖房の音だけが響く。

 

「……(狩る)」

 

「この中でか?」

 

「……(できるかもしれない)」

 

「やめなさい」

 

「……」

 

無理だと分かってる

 

 

日が経つ。

食料が減る。

少しずつ。

確実に。

 

「……減ってるな」

 

「ええ」

 

三人の動きが鈍くなる。

・無駄な行動をしない

・会話が減る

・視線が食料に向く

 

霊夢、腕を見る。

血を提供した跡。

 

「……」

 

「血もあるしな」

 

「ええ」

 

「食料と、血」

 

食料棚。

確実に減っている。

 

朝。

風が――

弱い

 

「今日しかないわね」

 

「ああ」

 

「……(行ける)」

 

三人、防寒装備。

毛皮を重ねる。

顔も覆う。

 

「戻れなくなるなよ」

 

「その前に狩る」

 

外。

白い世界。

音がほとんどない。

足跡だけが残る。

 

「……何もいないな」

 

「……(いる)」

 

丘の向こう。

巨大な影。

スランボ

二体。

ゆっくりと雪を踏みしめている。

巨大な体。

分厚い毛皮。

額の角。

 

「……でかいな」

 

「一発で仕留めないと終わる」

 

スランボ、穏やかに草を食む。

 

「……(まだ大丈夫)」

 

「怒らせたら終わりってやつか」

 

「ええ」

「私が先に撃つ」

 

「私は追撃だ」

 

視線が禰豆子へ。

 

「……(止める)」

 

霊夢、構える。

 

呼吸を止める。

 

……バン!

 

命中。

だが――

倒れない

 

「硬すぎるだろ!!」

 

スランボ。

目が変わる。

次の瞬間――

突進

 

……ドォォン!!

 

「来た!!」

 

地面が揺れる。

雪が吹き飛ぶ。

 

「散開!!」

 

スランボの角。

一直線。

 

魔理沙、横に飛ぶ。

 

すれ違いざま――

地面が抉れる。

 

「当たったら終わりだなこれ!」

 

魔理沙、軽機関銃。

 

……ダダダダ!!

 

弾が当たる。

だが――

止まらない。

 

「効いてるのかこれ!?」

 

禰豆子、突っ込む。

 

「危ない!!」

 

スランボ、振り向く。

角を構える。

禰豆子、真正面。

ギリギリで回避。

角がかすめる。

 

……ザッ

 

防寒着が裂ける。

 

「……(速い)」

 

霊夢、再び狙う。

 

……バン!

 

目に命中。

スランボ、暴れる。

 

「効いた!!」

 

禰豆子、一気に接近。

ナイフを首筋に突き立てる。

 

……ドン!

深く入る。

スランボ、崩れる。

もう一体。

動きが鈍る。

 

「撃ちまくれ!!」

 

……ダダダ!!

 

霊夢、追撃。

 

……バン!

 

脳天に命中。

二体目も倒れる。

 

雪原。

巨大な死体。

三人、息を切らす。

 

「……やったな」

 

「ええ……」

 

「……(大きい)」

 

スランボの体。

・大量の肉

・分厚い毛皮

 

「これで食料問題は解決だな」

 

「当分はね」

 

「……(暖かい)」

 

倒れたスランボ2体。

圧倒的な質量。

 

「……で」

「これどうやって持って帰るんだ?」

 

「持てないわよ」

 

即答

 

「ソリを使う」

 

「取りに戻るのか?」

 

空を見る。

天候はまだ安定。

 

「今のうちに」

 

 

一度拠点へ戻る。

冷気。

体力を削る。

 

「……これ往復で削られるな」

 

「でもやるしかない」

 

引き返せない

 

簡易ソリ。

木材と金属で作られたもの。

 

「これでいけるか……?」

 

「いけるようにする」

 

 

再び狩場へ。

スランボはそのまま。

 

「……(重い)」

 

「見れば分かる」

 

まず1体。

禰豆子が持ち上げる。

 

……ギシッ

 

ソリが軋む。

 

「壊れるなよそれ……」

 

「2体乗せるわよ」

 

「正気か!?」

 

2体目。

なんとか積む。

ソリが沈む。

 

総重量――

約3トン

 

「これ引けるのか?」

 

禰豆子、ロープを握る。

 

「……(やる)」

 

ソリが動く。

ゆっくり。

雪を削りながら。

 

……ゴリッ……ゴリッ

 

「動いた……」

 

「でも遅い」

 

禰豆子の足。

雪に沈む。

一歩ずつ。

 

「……(重い)」

 

「さすがにキツいか」

 

風が強くなる。

 

……ゴォォォ

 

「急ぎましょう」

 

頬が凍る。

指先の感覚が薄れる。

 

「止まったら終わりだなこれ」

 

魔理沙がロープに手をかける。

引く。

 

「……無理だ!」

 

全く動かない。

 

「分かってたでしょ」

 

禰豆子頼り

 

禰豆子の呼吸。

荒くなる。

足取りが重い。

 

「……(まだいける)」

 

「無理すんな」

 

「……(必要)」

 

拠点が見える。

煙。

小屋。

 

「見えた!!」

 

「あと少し!」

 

禰豆子、最後の力で引く。

 

……ゴリッ!!

 

ソリが拠点へ滑り込む。

完全停止。

禰豆子、その場に膝をつく。

 

「……(着いた)」

 

「……マジでやりやがった」

 

「これで……冬は越せる」

 

 




Rim Worldでは仕留めた動物がゾウであっても、一人で抱えて持ち運び可能です。
その設定を反映するのは、さすがにどうかなと思って、リアリティを出してみました。
それでも物理的に可能かと問われれば、怪しいところではありますね。
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