辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

12 / 29
襲撃は毎回キルゾーンを敵が通ってくれるわけではありません。
その対策がRim Worldでは重要になります。


ただ、生きるために

夕方。

空気が冷える。

風が少し強くなる。

 

「……(来る)」

 

「ついにか」

 

「問題は数よね」

 

森の奥。

影が増える。

30人

 

「……前の倍はいるな」

 

「食料狙いね」

 

原住民たち。

突っ込んでこない。

広がる。

バリケードを囲むように。

 

「……おい」

「これ、キルゾーン来ないぞ」

 

「……学習してる」

 

左右、後方。

じわじわ詰めてくる。

 

「……(多い)」

 

「全部カバーできねえ!」

 

一斉に動く。

別方向から同時侵入。

 

「来た!!」

 

……ダダダダ!!

 

軽機関銃。

前方は抑える。

だが――

 

「右から来てる!!」

 

霊夢、右へ移動。

撃つ。

 

……バン!バン!

 

倒す。

だが別方向からさらに来る。

 

「後ろ!!」

 

全方向戦闘

一部の原住民、

バリケードをよじ登る。

 

「侵入された!!」

 

禰豆子、即座に対応。

侵入者に突っ込む。

 

……ドン!

 

一人吹き飛ぶ。

 

「中は任せたぜ!」

 

外。

まだ20人以上いる。

 

「減らしきれない!」

 

原住民の一部、

小屋へ向かう。

 

「食料!!」

 

「やらせるか!!」

 

……ダダダ!!

 

数人倒す。

だが――

まだ来る。

 

三方向からの圧。

 

「……まずいなこれ」

 

「ええ」

 

禰豆子、内部で戦い続ける。

だが――

数が多い。

 

「……(多すぎる)」

 

押される。

 

「……一度引く!」

 

「は!?」

 

「守りきれない!」

 

守るか、捨てるか。

一瞬。

 

「……チッ!」

「分かった!」

 

三人、後退。

原住民がなだれ込む

食料へ群がる。

 

「……」

 

何も言わない。

 

戦闘後。

拠点の周囲。

雪の上に――

散らばる足跡。

そして血。

原住民の死体。

10体

 

小屋の中。

食料棚。

 

「……減ったな」

 

「ええ」

「でも、全部は持っていかれてない」

 

外。

雪の中。

倒れている原住民の一人。

まだ息がある。

 

「……(使う)」

 

禰豆子、ゆっくりと膝をつく。

 

「……」

 

止めない。

 

「……必要だからね」

 

静かに噛みつく。

 

……カプッ

 

抵抗は弱い。

すぐに動かなくなる。

 

禰豆子、立ち上がる。

血の跡。

雪に落ちる。

 

 

穴を掘る。

凍った地面。

硬い。

 

……カン、カン

 

「……埋めるのか」

 

「ええ」

 

「また来るかもしれないぞ」

 

「それでもよ」

 

死体を運ぶ。

一体ずつ。

雪の上に並べる。

禰豆子、静かに手伝う。

 

血の匂いはもうない。

ただの“人”。

 

「……あいつらもさ」

「必死だったんだよな」

 

霊夢、手を止める。

 

「ええ」

 

一拍。

 

「生きるために来た」

 

「私たちと同じか」

 

「……そうね」

 

土をかける。

雪と混ざる。

一つ、また一つ。

10の小さな山。

 

「……(終わり)」

 

三人、立つ。

何も言わない。

 

「……」

 

言葉がない

 

小さく。

 

「これは……」

 

一拍。

 

「勝ち負けじゃないわね」

 

「ああ」

「ただの削り合いだ」

 




Rim Worldでは守り切れないと判断したら、逃げるのも手です。
略奪はされますが、生き延びることは出来ます。
最悪、今の拠点を放棄して、別の場所で新たに拠点を立ち上げることが出来ます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。