辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ 作:わさびの食べ方にうるさい人
朝。
外。
雪は残っている。
だが――
風が止んでいる
……静か
「……止んだわね」
「やっとか」
長い冬の終わり
空。
雲が薄い。
光が差す。
「……(暖かい)」
禰豆子が小さく手を伸ばす。
陽の光が手の甲に落ちる。
ほんの少し。
それだけなのに、冬の終わりを感じさせた。
その時。
遠く。
雪原の向こう。
何かが動く。
遠く。
動く影。
「……(来る)」
「またか……」
「構えて」
森から現れる――
原住民の一団
だが。
数は少ない。
武器はあるが――
構えていない。
「……様子が違うな」
「ええ」
荷物を背負っている。
布、箱、袋。
原住民の男、手を上げる。
敵意はない。
「……交易か?」
「多分ね」
一定距離で止まる。
警戒は互いにある。
原住民、何かを指差す。
それは――
スランボの角と毛皮
「ああ、これか」
「価値あるのね」
簡単な身振り。
物を見せ合う。
原住民側の品。
・布
・牛乳
・卵
・砂糖
・塩
「……すげえまともなもん出してきたな」
「全部必要なものよ」
霊夢、少し考える。
「どうする?」
「交換する」
即決。
スランボの角。
毛皮。
差し出す。
原住民も品を渡す。
物資が手に入る。
「……助かったなこれ」
「ええ」
去っていくキャラバン。
振り返らない。
「……襲ってきた連中とは違うな」
「別の部族ね」
「……(違う匂い)」
小屋の中。
新しい物資。
「砂糖とか久しぶりに見たぞ」
「塩も貴重よ」
「……(甘い)」
「この星……」
「全部が敵じゃない」
「ああ」
朝。
外。
雪はまだ残っているが――
地面が見え始めている。
風は穏やか。
空は明るい。
「……やっと春っぽくなってきたな」
「ええ」
壊れた旧バリケード。
木の杭。
裂けた部分。
「これじゃ守れないな」
「ええ、前回で分かった」
「石にする」
「全面改修か」
「中途半端は意味ない」
木の壁では限界がある。
火にも弱い。
衝撃にも弱い。
三人、それぞれ動く。
・霊夢:設計と配置
・魔理沙:組み上げ
・禰豆子:石材加工
ストーンカッター。
金属の刃が回る。
……ギュイィィン
石を切断。
正確に。
「……(揃える)」
「完全に職人だな」
「助かってるでしょ」
「めちゃくちゃな」
石ブロックを積む。
一段ずつ。
……ゴトッ
「重いなこれ……」
「積み方崩さないで」
「分かってるって」
少しずつ形になる。
木の壁とは違う――
重さと圧がある。
「これなら簡単には壊されないな」
「ええ」
「キルゾーンも改修する」
「もっと通路を伸ばして、壁も石壁にする」
日が進む。
壁が伸びる。
拠点が変わる。
以前よりも――
要塞に近い
「……これ、完全に砦だな」
「そのつもりよ」
「……(守れる)」
石壁。
まだ未完成。
だが確実に強くなっている。
Rim Worldではキャラバンを襲って荷物を奪うことも出来ます。
その場合、その部族とは敵対関係になります。