辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ 作:わさびの食べ方にうるさい人
研究卓。
新しい設計図。
「で、次だ」
「宇宙船ね」
紙に描かれた構造。
複雑な設計。
「基礎からやるぞ」
「推進、構造、気密、全部だ」
「長くなるわね」
「でも――」
一拍。
「ゴールは見えてる」
魔理沙、研究卓に座る。
ペンを取る。
……カリカリ……
研究卓。
設計図が広がる。
宇宙船の構造図。
「……大きいわね」
「当然だ」
魔理沙、指でなぞる。
「フレーム、外殻、推進部……」
一拍。
「スチール、桁違いに必要だ」
倉庫。
積まれた金属。
宇宙船の残骸から回収したスチール。
「……全然足りないな」
「分かってたでしょ」
「追加で拾うか?」
「この辺にそんな都合よく落ちてない」
「だよな」
「作るしかないわね」
「……製錬か」
「鉄鉱石を掘って――」
「精錬してスチールにする」
「時間も手間もかかるな」
「まずは鉱脈を探さないとね」
「製錬炉も強化しないと無理だぞ」
「今の設備じゃ足りない?」
「効率が悪すぎる」
発電設備。
風力+太陽光。
「電力も足りなくなる」
「また増設ね」
三人、静かに図面を見る。
「一気には無理だな」
「ええ」
「でもやるしかない」
昼。
拠点外。
禰豆子、顔を上げる。
「……(来る)」
「またかよ……」
「配置につくわよ」
遠距離。
無機質な影が並ぶ。
「……こないだのロボットたちね」
「今回は“部隊”だな」
敵構成。
・ミリター ×5
・カマキリ ×3
・4足歩行型×3
「遠距離攻撃っぽいのが混じってるな」
「連携してくるわよ」
三人、キルゾーンへ。
石壁の内側。
「今回はこっち有利だな」
「油断しないで」
メカノイド、進行。
無音に近い足取り。
……ダダダ!!
ミリターが先に射撃開始。
「来たぜ!」
霊夢、チャージライフル。
……ギュン!
魔理沙、重機関銃。
……ドドドド!!
進行を止める。
後方。
4足歩行型が停止。
姿勢を固定。
「あれ……」
……ピシュッ!!
高速の針状弾。
遠距離から正確に飛ぶ。
「うおっ!?」
壁に深く突き刺さる。
「狙撃タイプね……!」
4足歩行型、連続射撃。
……ピシュッ!ピシュッ!
キルゾーンに圧がかかる。
「後ろから撃ってくるの厄介すぎるぜ!」
カマキリ3体。
高速で前進。
「……(来る)」
「止めて!」
禰豆子、前へ出る。
……キン!!
カマキリと衝突。
「3体!?」
「どっちから崩す!?」
霊夢、一瞬考える。
「あの狙撃型」
「あれを放置すると持たない!」
「禰豆子!」
「……(聞いてる)」
「前は捨てていい!」
「後ろの射撃を潰して!」
禰豆子、カマキリを蹴り飛ばす。
ドカッ!
そのまま跳躍。
ドンッ!
カマリキを踏み台にして飛び越える。
一直線に――
4足歩行型へ。
カマキリ1体が反応。
追う。
4足歩行型3体。
一斉に、禰豆子に照準を向ける。
……ピシュッ!ピシュッ!
針弾が飛ぶ。
禰豆子へ集中。
ビスッ!ビスッ!
「撃たれてるぞ!!」
命中。
だが――
「……(行く)」
止まらない。
一方。
キルゾーン。
ミリターとカマキリ2体。
「こっちは任せろ!」
重機関銃。
……ドドドド!!
ミリター粉砕。
だがカマキリ2体が接近。
銃弾を浴びながらも突っ込んでくる。
「くそ、こいつら!」
高速接近。
霊夢、照準を合わせる。
一瞬。
……ギュン!!
一直線に貫く。
カマキリの胸部――
コアに直撃
……バキッ
動きが止まる。
崩れ落ちる。
もう1体のカマキリ魔理沙に接近。
刃を振り上げる。
「っ、やべぇ!!」
「魔理沙ごめん!」
霊夢、魔理沙に強烈な蹴り。
ドカッ!
「ぐおっ!」
魔理沙の体が横に吹っ飛ぶ。
ブンッ!
カマキリの刃が空を切る。
「そこっ!」
霊夢、至近距離からの射撃。
……ギュン!!
カマキリの頭が吹き飛ぶ。
頭部を失った状態で停止。
「いってぇぇぇ!! お前なぁ!!」
「死ぬよりマシでしょ」
「加減って言葉を知れ!! 肋骨折れたかと思ったぞ!」
最後のカマキリ。
禰豆子の方向へ。
「あいつ、あっち行くぞ!」
「追うわよ!」
禰豆子。
4足歩行型目前。
その背後から――
カマキリ接近。
「……(来た)」
禰豆子、加速。
……ドッ!!
踏み込み。
そのまま跳躍。
上から――
かかと落とし
……ドゴッ!!
4足歩行型の頭部が潰れる。
内部構造ごと粉砕。
「……(一体)」
倒れた個体。
禰豆子、それを掴む。
振り抜く。
……ブン!!
残骸が飛ぶ。
一直線に――
カマキリへ。
……ドン!!
直撃。
カマキリの体勢が崩れる。
「……(止まった)」
一瞬の拘束
残る4足歩行型2体。
禰豆子、即座に切り替える。
「……(次)」
突進。
……ピシュッ!ピシュッ!
ニードル弾が飛ぶ。
ビスッ!ビスッ!
更に被弾。
「……(ぐっ)」
禰豆子の動きが鈍る。
その時――
後方から銃声。
……ドドド!!
霊夢と魔理沙、到着。
「遅れた!」
「カバーする!」
霊夢、チャージライフル。
……ギュン!!
4足歩行型1体を貫く。
魔理沙、重機関銃。
……ドドド!!
装甲が次々砕け散る。
……シュウ
4足歩行型、沈黙。
拘束から復帰したカマキリ。
体勢を立て直す。
「まだ動くか!」
「終わらせる」
照準。
一瞬。
……ギュン!!
コア直撃。
……バキッ
カマキリ、停止。
崩れ落ちる。
「これで全部か!」
戦場。
動くものはない。
破壊された機体。
「……(終わり)」
「ええ」
「完全勝利だぜ」
4足歩行型の名称はパイクマン。
頭部付近から、その名の通り槍のように長いニードルガンの銃身が真っ直ぐ前方に伸びています。
以降、パイクマンと表記します。