辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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宇宙船基礎工学の研究を終了すると、宇宙船の船体骨格建造がアンロックされます。


鋼を積み上げて

拠点内。

ベッド。

禰豆子、横になっている。

体には無数の銃創。

 

「無理しすぎよ」

 

「……(平気)」

 

だが動かない。

 

「ニードル弾、結構もらってたからな」

 

「今日は安静」

 

禰豆子、小さく頷く。

 

外。

戦場跡。

壊れたメカノイド。

 

「さて、本番はここからだな」

 

「資源回収ね」

 

カマキリの残骸。

外装を剥がす。

 

……キン

 

「やっぱこれだな」

 

「プラスチール」

 

光沢のある金属。

軽く、強い。

資材をまとめる。

禰豆子はいない。

 

「あいついないと運搬きついな……」

 

「今日は仕方ないわ」

 

拠点へ戻る。

資源を積み上げる。

以前より明らかに増えた量。

 

「……かなり取れたな」

 

「ええ」

「でも、まだ足りない」

 

宇宙船の壁。

 

禰豆子。

少しだけ体を起こす。

 

「……(終わった?)」

 

「回収はね」

 

 

翌日。

拠点外。

岩場。

露出した鉄鉱石。

禰豆子、ツルハシを振るう。

 

……ガン!ガン!

 

岩が砕ける。

通常より明らかに速い。

 

「……やっぱり速いわね」

 

「……(任せて)」

 

砕かれた岩。

鉄鉱石と不要な石。

霊夢、

しゃがみ込み、手早く分ける。

 

……カチャ、カチャ……

 

「これと……これ」

 

禰豆子が掘る。

霊夢が選別する。

流れるような作業。

 

一方。

魔理沙。

研究卓に座る。

 

……カリカリ……

 

宇宙船の設計図。

さらに細かく書き込まれていく。

 

「推進効率……ここをこうして……」

「燃料消費……抑えられるか……」

 

 

日が傾く。

鉱石の山ができる。

 

「どれくらいだ?」

 

「まだまだ」

 

「だろうな」

 

禰豆子、手を止める。

わずかに息を吐く。

 

「休む?」

 

「……(まだいける)」

 

集まった鉱石。

それでも――

宇宙船には遠い。

 

「……気が遠くなるな」

 

「ええ」

「でも、これが必要」

 

 

拠点内。

新しく設置された設備。

溶鉱炉

赤く光る内部。

 

「これでやっと始まるな」

 

「ええ」

 

鉄鉱石を投入。

 

……ゴォォ……

 

炎が上がる。

ゆっくりと溶けていく。

 

「時間はかかるが……」

 

流し込まれる金属。

冷えて固まる。

 

「スチール完成だ」

 

手に取る。

重みを確かめる。

 

「やっと一歩ね」

 

外。

雪は完全に消えている。

草が伸びている。

空は強い青。

 

季節は進む。

極寒は去り――

次に来るのは、熱。

 

 

強い日光。

地面が熱を持つ。

霊夢、額の汗を拭う。

 

「……暑いわね」

 

「急に来たな」

 

禰豆子。

ツルハシを振るう。

 

……ガン……

 

動きが――

遅い。

 

「……禰豆子?」

 

「……(平気)」

 

だが。

次の一撃。

明らかに鈍い。

霊夢、禰豆子を日陰へ引く。

影に入る。

動きが――

戻る。

 

「……日光か」

 

「そうみたいね」

「無理しないで」

 

「……(でも)」

 

「作業は調整する」

 

「日中は別作業に回すか」

 

「採掘は朝と夕方ね」

 

溶鉱炉。

スチールが増えていく。

だが――

ペースは落ちる。

 

「効率落ちるな」

 

「仕方ない」

 

 

夜。

気温は下がり、

空気は静か。

 

……コン、コン……

 

ツルハシの音。

禰豆子、採掘。

昼間とは違う。

動きが軽い。

 

「……(動ける)」

 

霊夢、横で選別。

 

「やっぱり夜の方がいいわね」

 

禰豆子、小さく頷く。

 

 

昼、拠点内。

禰豆子、ベッド。

完全に眠っている。

 

「昼夜逆転だな」

 

「仕方ないでしょ」

 

「それにしても暑いな」

 

「外よりマシだけどね」

 

魔理沙、設計図を広げる。

 

「冷やすか」

 

「何を?」

 

「空気」

 

構造図。

熱交換器。

配管。

電力供給ライン。

 

「外気との温度差を使う」

「冷却して循環させる」

 

「電力は?」

 

「食うな」

 

部品を組む。

配線を繋ぐ。

 

……カチ、カチ……

 

「……(何してる?)」

 

「夏対策だ」

 

スイッチを入れる。

 

……ウィン……

 

空気が動く。

ひんやりした風。

 

「……涼しい」

 

「成功だな」

 

拠点内。

温度が安定する。

 

「……(楽)」

 

 

溶鉱炉。

スチールが増えていく。

夜は採掘。

昼は研究と製造。

拠点内。

作業スペースが拡張されている。

中央。

巨大なフレーム用の作業台。

 

「……いよいだな」

 

「ええ」

 

積まれたスチール。

精錬されたばかりの金属。

 

「まずは骨格からだ」

 

「外装じゃないのね」

 

「順番がある」

 

図面。

骨組み構造。

支柱、接合部、補強材。

 

「ここがメインフレーム」

「ここに全部の負荷がかかる」

 

「折れたら終わりね」

 

「だから折れないようにする

 

スチールを切断。

 

……ギィィィン……

 

火花。

形を整える。

曲げる。

組む。

 

 

夜。

禰豆子、作業に加わる。

巨大な部材を持ち上げる。

 

「そこ、支えてくれ」

 

「……(任せて)」

 

溶接。

 

……バチバチ!!

 

火花が散る。

霊夢、慎重に位置を固定。

魔理沙、溶接を進める。

少しずつ形になる。

まだ小さい。

だが――

明確な“構造”

 

「……これが」

 

「船の一部だ」

 

完成した骨格パーツ。

持ち上げる。

重い。

 

「これが何十、何百と必要になる」

 

「気が遠くなるわね」

 

作業場。

少しずつ増えていくフレーム。

整然と並ぶ。

外。

夜空。

星が見える。

霊夢、見上げる。

 

「あそこまで行くのよね」

 

「ああ」

 

「そのための一歩だ」

 

 

 




サングオファージである禰豆子は、日光に当たると能力が低下します。
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