辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ 作:わさびの食べ方にうるさい人
夕方。
三人、拠点へ戻る。
足取りは重い。
「……やられてるな」
拠点内。
荒れている。
机は倒れ、
資材は散乱し、
生活の痕跡は――
ほぼ消えている。
「……(無い)」
「食料……全部」
「毛皮も織物も、きれいに持っていかれてるな」
保管スペース。
空。
何もない。
「……徹底してるな」
「必要なものだけ持っていった」
作業場。
宇宙船骨格。
一部が歪んでいる。
だが――
全体は残っている。
魔理沙、近づく。
「……軽傷だな」
「壊しきれなかったのね」
外。
風力発電機。
黒く焼けている。
「……燃やされてるな」
「完全に使えないわね」
太陽光パネル。
割れている。
バッテリー。
破壊されている。
「電気、全滅か」
水道施設。
配管が切断されている。
タンクも損傷。
「……水もダメね」
「これは時間かかるぞ」
資材置き場。
スチール。
プラスチール。
そのまま。
「……あれ?」
「触ってない?」
大量に残っている。
「価値分かってないな」
「使い道が分からないのよ」
拠点全体。
生活設備:壊滅
電力:壊滅
水:壊滅
建造:軽傷
資源:無事
「……最悪ではないな」
「ええ」
「やり直せる」
「……(またやる)」
日が落ちる。
暗くなる。
電気はない。
静か。
「まずは電力だな」
「船は後回しだ」
「生きるのが先ね」
「私は発電直す」
「こっちは食料」
「……(行く)」
外。
焼けた風力発電機。
壊れた太陽光パネル。
「……完全に潰されてるな」
部品を拾う。
使えるものを選別。
「ゼロからじゃねえだけマシか」
霊夢と禰豆子。
森の中。
静か。
「……完全に油断してたわね」
「……(うん)」
「海賊やロボットばかり見てた」
「原住民は後回しにしてた」
「……(強い)」
「ええ」
「弱くない」
森の中。
動物の気配。
霊夢、ライフルを構える。
「数で来られたら終わり」
「……(囲まれる)」
「今回がそれだった」
獲物を発見。
小型動物。
……バン!
一発で仕留める。
禰豆子、回収。
「次は同じことにならないようにする」
「……(どうする)」
「防衛を作り直す」
「“人間相手”用に」
魔理沙。
風力発電機の骨組みを組む。
……カチャ、カチャ……
「今度は簡単に壊されねえようにする」
霊夢と禰豆子、戻る。
手にはわずかな食料。
「どうだ?」
「繋ぎにはなる」
「十分だ」
三人、拠点を見る。
壊れた設備。
残った資源。
「……敵は一つじゃない」
「だな」
「……(全部来る)」
壊れた設備の前。
三人、立っている。
「……今回の負け、理由ははっきりしてるわ」
「ああ」
「壁の外に出たことよ」
「壁は破られた」
「でも、それ自体は問題じゃなかった」
「中で迎え撃てばよかった」
「海賊のときと同じだな」
「タレットを使えば押し返せた」
「それを捨てて外に出た」
「あれが敗因よ」
「じゃあ答えは一つだな」
「タレットを中心に戦う」
「……(守る)」
設計図を広げる。
既存のタレット配置。
そこに書き込みが増える。
「数を増やすだけじゃ足りない」
「射程と火力も上げて」
「外に出なくても削れるようにか?」
「そうよ」
新しい図面。
大型の砲塔。
太い砲身。
「オートキャノンタレット」
「……大きいわね」
「長射程・高火力」
「人間はおろか、ロボットでも抜ける」
「電力は?」
「食う」
「弾は?」
「食う」
一拍。
「でも、それでいいわ」
「重要なのは配置ね」
「壁が破られても――」
図面に線を引く。
交差する射線。
「中に入った瞬間に蜂の巣にする」
「じゃあ禰豆子は?」
「最後の抑えよ」
「突破されたやつを仕留める」
「……(分かった)」
三人、設計図を見る。
「次は同じ負け方はしない」
「ああ」
「……(守る)」
Rim Worldでは捕虜を勧誘して仲間を増やすことが出来ますが、この物語では捕虜の勧誘はありません。ですので火力が不足がちになります。