辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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霊夢達は墓を作って敵を埋葬していますが、Rim Worldではゲームが進むと死体の処理が追い付かなくなるので、焼却炉か、一か所にまとめて火葬するようになります。


死者を埋め、生者は走る

冷たい風。

地面には――

倒れた原住民たち。

 

「……墓、また増えるな」

 

霊夢、何も言わない。

穴を掘る。

一体ずつ運ぶ。

土をかける。

 

……ザッ、ザッ……

 

「敵だったけど……」

 

一拍。

 

「同じ人間よ」

 

「ああ」

 

かすかに動く影。

息がある原住民。

 

「……どうする」

 

霊夢、視線を逸らさない。

 

「このままじゃ苦しむだけ」

 

禰豆子、静かに近づく。

 

「……(任せて)」

 

首元へ。

噛みつく。

 

……ズッ

 

血が流れる。

やがて――

動きが止まる。

霊夢、目を閉じる。

 

「……これでいい」

 

すべてが終わる。

並ぶ土の山。

風だけが吹く。

拠点へ戻る三人。

 

「……次だな」

 

「ええ」

 

「……(冬)」

 

「雪が来たら終わりね」

 

「……(今のうち)」

 

拠点の外。

空はさらに暗い。

風が強まる。

 

 

翌朝。

霊夢と禰豆子、狩り。

森の奥。

倒れた巨体。

オオヘラジカ

 

「……大物ね」

 

「……(大きい)」

 

禰豆子、抱える。

森を抜ける。

夕暮れ。

空気が冷たい。

 

「急ぐわよ」

 

「……(うん)」

 

――静か。

鳥の声が消える。

風も止む。

禰豆子、足を止める。

 

「……(来る)」

 

「何?」

 

茂み。

揺れる。

次の瞬間――

飛び出す影

 

……ガルァッ!!

 

ワーグ

鋭い牙。

筋肉質な体。

低く構える。

 

「……っ!」

 

「……(複数)」

 

左右、後方。

さらに現れる。

計、数体。

円を描くように囲む。

 

「人狩りワーグ……!」

「最悪のタイミングね……」

 

ワーグ、低く構える。

そして――

一斉に踏み込む。

 

……ダッ!!

 

「来る!!」

 

狙撃銃を構える。

 

……バン!

 

一体に命中。

だが止まらない。

距離、一気にゼロへ。

牙が迫る。

 

禰豆子、前に出る。

 

「……(来るな)」

 

ワーグが飛びかかる。

 

……ドン!!

 

禰豆子、受け止める。

地面を削る。

 

「数が多い!」

 

別の一体が側面へ。

さらに背後にも回り込む。

 

「囲まれる!」

 

牙が迫る。

囲まれる寸前。

霊夢、一瞬で判断する。

 

「捨てる!」

 

「……(了解)」

 

オオヘラジカを地面に落とす。

 

……ドサッ

 

「走るわよ!」

 

禰豆子、すでに動いている。

ワーグ、オオヘラジカへ視線が向く。

 

……ガルッ

 

飛びつく。

引き裂く。

 

……バリッ、バキッ

 

その隙に。

霊夢と禰豆子、全力疾走。

森を抜ける。

 

……ダッ、ダッ、ダッ!!

 

「振り切る!」

 

後方。

肉は――

一瞬で食い荒らされる。

骨だけが残る。

 

……グルル……

 

ワーグ、顔を上げる。

血に濡れた口。

視線は――

霊夢たちへ

 

「……(来る)」

 

ワーグ、再び走る。

速い。

 

……ダダダダ!!

 

「まだ来るの!?」

 

距離が徐々に詰まる。

ワーグの方が速い。

 

「まずい……!」

 

「……(追いつかれる)」

 

遠くに見える。

拠点。

壁。

 

「見えた!」

 

「……(もう少し)」

 

しかし――

背後。

ワーグが跳ぶ。

 

……ガルァッ!!

 

距離、ほぼゼロ。

 

「――っ!」

 

ワーグが飛びかかる。

牙が迫る。

 

禰豆子、前に出る。

 

……ドン!!

 

体当たりで弾き飛ばす。

地面を滑る。

 

「……(行って)」

 

「……!」

 

「……(早く)」

 

霊夢、走る。

拠点へ一直線。

 

……ダッ!!

 

後ろでは――

禰豆子がワーグの群れと対峙。

ワーグ、複数で襲いかかる。

 

……ガルァッ!!

 

左右から同時に来る。

禰豆子、回避。

一体を蹴り飛ばす。

 

……ドゴッ!!

 

だが――

数が多い。

 

「……(多い)」

 

背後から一体。

牙が肩に食い込む。

 

……ガブッ!!

 

「……っ」

 

引き剥がす。

だが、血が流れる。

 

 

霊夢、門へ飛び込む。

 

「魔理沙!!」

 

魔理沙、振り向く。

 

「どうした!?」

 

「ワーグの群れ!」

「禰豆子が止めてる!」

 

魔理沙、一瞬で理解。

 

「……待ってろ」

 

魔理沙、武器を掴む。

重機関銃。

そして――

霊夢のチャージライフル。

 

「行くぞ」

 

「ええ!」

 

 

森の縁。

禰豆子、まだ戦っている。

 

……ガルッ!!

 

ワーグが群がる。

 

「離れろ!!」

 

禰豆子、一瞬で理解。

飛び退く。

 

……ドドドドド!!!

 

重機関銃、掃射。

ワーグを吹き飛ばす。

 

霊夢、同時に構える。

 

……ギュン!!

 

チャージライフル。

一体を貫通。

 

ワーグ、動きが止まる。

数が減る。

 

「押し切るぞ!」

 

「全部倒す!」

 

弾幕。

ビーム。

次々と仕留める。

残ったワーグ。

明らかに不利。

低く唸る。

そして――

森へ消える。

 

……ザッ……

 

戦場。

静かになる。

 

「……間に合ったな」

 

「ギリギリね」

 

禰豆子、立っている。

傷だらけ。

 

「……(大丈夫)」

 

「全然大丈夫じゃないでしょ」

 

「無茶しやがって」

 




ワーグは巨大なオオカミのような外見をした肉食獣で、人狩り集団として群れで襲いかかってくることがあります。ワーグは倒した入植者を生きたまま食らい、救出が遅れると食われて死亡します。サングオファージの禰豆子は頭を破壊されない限り死なないので、ワーグに倒されると文字通り生き地獄を味わうことになります。
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