辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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アラスカのコディアック島で記録された個体で、体重1,134 kg以上、立ち上がった時の高さが約4 mに達したものがヒグマのギネス記録として認定されているそうです。


吹雪を背負う者

雪の中。

禰豆子、ゆっくりと体を起こす。

呼吸は荒い。

だが――

目は死んでいない。

 

「……(まだ)」

 

グリズリー、迫る。

巨大な影。

腕を振り上げる。

 

……ブンッ!!

 

とどめの一撃。

振り下ろされる――

その瞬間。

禰豆子、腕を掴む。

 

……ガシッ!!

 

止まる。

巨大な腕が――

止まる。

禰豆子、踏み込む。

腰を入れる。

 

「……(行く)」

 

一本背負い。

グリズリーの巨体が――

宙を舞う。

 

……ドォン!!!

 

雪を巻き上げて叩きつけられる。

グリズリー、即座に起き上がる。

怒り。

理性が消える。

 

……ガァァァッ!!

 

一直線に突進。

牙を剥く。

禰豆子、動かない。

 

「……(来る)」

 

グリズリー、跳ぶ。

噛みつきに来る。

その瞬間――

禰豆子、踏み込む。

拳を握る。

 

……ドンッ!!

 

カウンター。

脳天へ直撃。

衝撃。

 

……バキッ!!

 

グリズリーの動きが止まる。

目が揺れる。

そのまま――

崩れ落ちる。

 

……ドサッ……

 

雪の上。

巨大な体が動かない。

風だけが吹く。

禰豆子、立っている。

肩で息をしている。

 

「……(終わり)」

 

倒れた巨体。

禰豆子、見下ろす。

息が白く漏れる。

 

「……(大きい)」

 

吹雪は強い。

視界は悪い。

 

「……(持って帰る)」

 

腕を差し込む。

力を込める。

 

……ギシッ……

 

巨体が持ち上がる。

禰豆子、背負う。

その重量――

1トン以上

 

「……(重い)」

 

踏み出す。

 

……ズボッ

 

足が沈む。

深い雪。

背中には重量。

 

「……(遅い)」

 

一歩。

また一歩。

雪を踏みしめる。

 

……ズボッ……ズボッ……

 

進む速度は遅い。

だが――

止まらない。

呼吸が荒くなる。

体温が奪われる。

だが背中の重量がそれを許さない。

 

「……(落とさない)」

 

周囲は白。

音は風だけ。

人影はない。

遠く。

ぼんやりとした影。

拠点。

 

「……(見えた)」

 

足が震える。

踏み込みが浅くなる。

バランスが崩れそうになる。

 

「……(まだ)」

 

歯を食いしばる。

門が見える。

もう少し。

 

……ズボッ……

 

一歩。

また一歩。

門のすぐ前。

あと一歩。

 

「……(着いた)」

 

その瞬間。

力が抜ける。

 

……ドサッ……

 

グリズリーごと倒れ込む。

雪が舞う。

禰豆子、動かない。

 

拠点内。

 

……ドン……

 

鈍い音。

 

「……今の音」

 

「外か?」

 

ドアを開ける。

吹雪が入り込む。

視界の先――

倒れている影。

 

「……っ!」

 

駆け寄る。

禰豆子。

そしてその背後――

グリズリー

 

「……おい、これ」

 

「一人で……?」

 

禰豆子を抱える。

中へ運ぶ。

 

「先にこっちだ!」

 

「ええ!」

 

拠点内。

暖房の中。

禰豆子、横たわる。

静かな呼吸。

 

「……無茶するわね」

 

「でも持って帰ってきた」

 

霊夢、小さく息を吐く。

 

「ええ……」

 

 

朝。

吹雪は弱まっている。

外。

グリズリーの巨体。

雪に半分埋もれている。

 

「……やるか」

 

「ええ」

 

ナイフが入る。

 

……ザクッ……

 

分厚い皮。

脂肪層。

筋肉。

 

「……量が違うな」

 

「これなら……」

 

切り分けられていく肉。

山のように積まれる。

 

「冬、越せるかもしれない」

 

巨大な毛皮。

分厚い。

 

「これも使えるな」

 

「防寒はさらに強化できる」

 

少し離れた場所。

禰豆子、起きている。

すでに回復している。

 

「……(できた?)」

 

霊夢、振り返る。

 

「ええ」

 

少しだけ笑う。

 

「大漁よ」

 

「お前一人でな」

 

「……(よかった)」

 




禰豆子がグリズリーの脳天を砕くために必要なパンチの速度をAIに聞いてみました。
禰豆子の身長は公式では153cm、体重45kgです。
結果は時速160km。大谷のストレート並みの速度ですね。
ちなみに今回のようにカウンターならば、グリズリーの突進速度を時速50kmとすると、必要なパンチの速度は時速110kmまで低下します。
プロボクサーの最高速度が約時速35〜40kmらしいので、その約3倍です。
サングオファージの禰豆子なら、物理的に可能な気がしますね。

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