辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ 作:わさびの食べ方にうるさい人
拠点内。
新しく設置された装置。
地殻深部スキャナー
無骨なフレーム。
センサーアーム。
地下へ向けられた探査ユニット。
魔理沙、装置を軽く叩く。
「完成だ」
「やっとね」
「……(これで見つかる?)」
「見つかる“かもしれない”だな」
スイッチを入れる。
……ウィィィン……
低い振動。
センサーが動き出す。
「スキャン開始」
「で、いつ結果出るの?」
「すぐじゃない」
一拍。
「かなり待つ」
スキャナーは動き続ける。
だが――
何も分からない。
「……待つしかないのね」
「ああ」
魔理沙、別の資料を見る。
表情が変わる。
「どうしたの?」
「……まだ足りない」
「JTドライブの次の段階」
「核物質エンジンの製造が必要になる」
「つまり?」
「ウランだ」
保管庫。
空。
「一つもない」
「……それも探すの?」
「ああ」
さらに別の棚。
機械部品。
残りわずか。
「それともう一つ」
「これも終わりだ」
「……嫌な予感しかしない」
「機械部品」
「今までは墜落船から流用してたが――」
「もう底だ」
「……(作れない?)」
「作れる」
「だが、そのための素材と設備も必要だ」
三人の前に並ぶ問題。
プラスチール不足
ウラン不足
機械部品不足
「……キリがないわね」
「そうでもない」
「どういう意味?」
「ウランは地中にある可能性がある」
「……(スキャナー)」
「そうだ」
動き続けるスキャナー。
何も語らない。
5日後。
地殻深部スキャナーの振動が止まる。
……ウィン……カチッ
「出たな」
「何?プラスチール?」
「……(ウラン?)」
モニターに表示される結果。
シルバー鉱脈
「……は?」
「……シルバーだな」
「いやいやいや」
「今、それいらないわよね!?」
「優先度は低いな」
「……(使う?)」
「売れば価値はある」
「だが今欲しいのは――」
「プラスチールとウランでしょ!」
一瞬の沈黙。
霊夢、くるっと振り返る。
「掘るわよ」
「は?」
「……(掘る)?」
「シルバーでしょ?」
「価値あるんでしょ?」
「あるけど今じゃ――」
「じゃあ掘る」
霊夢、腕を組む。
「お賽銭0円なのよ、こっちは」
「そこ来るのか……」
「資金はあった方がいいでしょ!」
「……(正しい)」
「理屈はな……」
地面に設置される――
深部ドリルマシン
……ゴォォォォ……
ゆっくりと回転を始める。
霊夢、地下深くへ掘り進む。
「これでお金持ちね」
「気が早い」
魔理沙、工作台の前。
新しい設備を組み立てている。
「機械部品がないなら作るしかない」
機械部品工作台
部品を一つずつ組み上げる。
……カチャ、カチャ……
拠点内。
禰豆子が動いている。
・調理
・掃除
・資材整理
・補修
「……(やること多い)」
だが淡々とこなす。
回り始めたドリル。
順調に見える。
だが――
魔理沙、ふとスキャナーを見る。
「……次もシルバーだったらどうする?」
霊夢、ドリルを掘り進めながら、
「掘る」(即答)
「だろうな」
「……(掘る)」
「欲しいものは手に入らない」
「だが、手に入るものはある」
「それを掴むかどうかは――」
「その人次第だった」
欲しい資源が出ずにシルバーが出るという、RimWorld特有のもどかしさを霊夢たちに代弁してもらいました。(霊夢は喜んでいますが)